商品市況展望 割愛版

平成19年3月18日記

 

 2月末から中国株急落の影響で世界同時株安〜円高〜商品市況の暴落の流れがあったわけだが、その第2弾で今度は米国の住宅ローン会社破綻の報で米国発の株価急落が…

 今回も当然の事ながら、株価急落は円高につながり、そして商品市況も大きく下落する情勢となっている。株価が戻れば為替も円安となり、その際は商品相場も反発する図式となっており、要は商品の行く末は株次第の情勢である。

 本来は株と商品の動きは別物なのだが、今は両市場とも買い方のビックプレイヤーは年金基金などのインデックス型ファンドであるゆえ、こんな動きとなってしまっているのだろう。まあ何時までもこのリンクが続くとも思えないが、今のところはそうなのだから、商品相場の流れをつかむために株価の行方も研究するという事にならざるを得ない。そこで今回は、NYダウと日経平均、為替のチャートをアップしてみた。

 

    NYダウ日足(週末16日分は入っていません)

…削除済み…

20日の高値12,795ドルはもちろん史上最高値。そこから4日連続の小幅安を演じた後、27日の火曜日に200ドルの大暴落。これが第一弾の暴落であった。

ここで一目の雲の下に出てしまった相場は、チャートでも売りに転換である。翌日は戻すが、その後また3日間続落した後に反発。12日の12,349ドルまで戻すが、これは3分の1程度の戻しであり、雲の上にも出られない戻し。

そして13日の急落が第2弾の住宅ローン会社破綻での下げだが、この日100ドル以上下げて翌14日には安値で11,939ドルまで下落。20日の高値からは856ドルの下げであり、6%以上の下落となったわけだ。

この週末は前日比49ドル安の12,110ドルで終了だが、高値12,190ドル・安値12,082ドルと100ドル以上のブレがある。12,000ドルは割り込んでいないが、チャートでは売りのままだ。

 

    日経平均株価日足

…削除済み…

26日の18,300円をトップに28日から急落に襲われた相場は、5日に16,532円まで1,768円の下落。その後17,300円まで戻るものの、また今週に下げたわけだ。
 NYダウと違うのは、まだ完全に雲の下に出たわけではなく、5日の安値もまだ切っていないところ。W底の可能性もちょっとはあるが、週明けにNYダウの下落の影響から下げれば、下に出て来るかもしれない…

 

    東京外為市場日足(週末16日分は入っていません)

…削除済み…

121円台から株価の下落とともに、115円台まで円高となった相場である。その後118円まで戻して再度円高となる姿も、株価の動きに重なっている。

チャートでは完全に雲の下へ出ている姿で、結局は121円で天井を打って円高に向かう格好になっている。

商品市場での買い方にとって、この円高は逆風になる。どこで止まるのかが問題だ。

 

 

 

〔石油製品〕

 

今週の原油の値動き

 

3月限(当限)

前日比

8月限(先限)

前日比

3月12日

\43,140

-510

\44,010

-880

3月13日

\42,950

-190

\43,690

-320

3月14日

\42,540

-410

\43,210

-480

3月15日

\42,850

310

\43,910

700

3月16日

\42,590

-260

\43,180

-730

 

 まずは原油から…先週号においては『下げても押し目以上には弱くならないだろう。底を打っている相場ゆえ、押し目買い方針の継続としたい。』とコメントした。

今週の相場展開は、43,000円台でのもみ合いの展開。NY原油が軟調な展開で推移したため、あまり強そうな展開ではなかったが、かといって暴落するまでには至らない動きで終了である。

    東京原油日足

…削除済み…

46,000円はまだ強力な上値抵抗線として働いているが、逆に38,000円台で大底、41,000円台もまだ生きている。

もうすぐ4月に入り、その後は米国でのドライブシーズンや、後々にはハリケーンシーズンに入るわけであるから、現状の値位置から38,000円を目指すような下落に向かうよりは、何らかの材料でまた上がると読んでいるのだが、そのためには短期の下落トレンドを抜ける必要があるだろう。

 

    NY原油日足(週末16日分は入っていません)

…削除済み…

週末16日の終値は、前日比0.44ドル安の57.11ドルで終了。安値では56.25ドルまで出たが、東京市場の週明けは換算で300円ほど安い状態。

OPEC総会では順当に生産据え置きで終了であり、62ドル台からだらだらと下げている格好だ。原油独自の材料は特に無い中で、やはり米国株の下落が下落圧力になっている模様。株価下落〜経済失速〜原油需要の減退を連想しているのだろう。

当方としては、どこかで買いたいと思っているのだが、チャートの格好はあまり買いたい格好にはなっていない。反発し出してからでも遅くないのかな?という気持ちもある。ともかく株価が下げ止まらなければ、どうしても買いづらい相場である事は事実だ。

…中略…

 東京市場の内部要因では…中略…

 結論として当方の相場観は、株式市場の下落が止まらないと軟調な展開を強いられそうであるが、それでも底は確認している相場と考えているので、どこで止まるかを模索しながらの買い場探しとしたい。

 

 

今週のガソリンの値動き

 

4月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

3月12日

\56,830

-860

\58,790

-1360

3月13日

\56,630

-200

\58,710

-80

3月14日

\56,230

-400

\58,130

-580

3月15日

\56,590

360

\58,750

620

3月16日

\56,040

-550

\57,850

-900

 

 続いてガソリンです…先週号においては『上値もまだ若干重い印象はあるが、下げても調整安の範囲に留まりそうだ。押し目買いである。』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けの急落の後は57,000円台〜58,000円台でのもみ合い

○東京ガソリン日足

…削除済み…

チャートを見て判るとおり、52,000円台での大底、57,000円どころでの2番底はまだ生きている。しかし上値も重く、62,000円台からは右肩下がりに値を消している展開である。

しかしこのまま下げて57,000円どころを割り込み、53,000円に向かって下げるほど悪い展開とは思えぬのだが… 再びどこかで反発に転じ、いずれは63,000円に向かって上げていくと考えたいところ。もっともそれには、原油相場の下落が止まること=株価の下げ止まりがある事が必須条件だろう。

逆に56,970円を完全に割り込む展開となれば、62,060円をトップとする三尊天井を意識する展開になる事も否定できないため、その際は既存の買い玉は逃げる必要もあるだろう。

 

さて各限月別の推移を見てみると、

4月限 発会値57,300円 高値61,330円 安値51,970円 現在値56,040円

5月限 発会値61,990円 高値62,850円 安値52,600円 現在値57,280円

6月限 発会値58,940円 高値62,950円 安値52,700円 現在値58,320円

7月限 発会値61,960円 高値63,300円 安値52,880円 現在値58,210円

8月限 発会値55,990円 高値62,180円 安値55,400円 現在値58,350円

9月限 発会値61,210円 高値62,060円 安値57,330円 現在値57,850円

 今週も先物9月限のみが、16日に一代安値を更新である。ただしその他の限月まで安値更新するほど下げるには、まだかなりの下落が必要である。そこまでの下落は無いと思うわけだ。

 

 さて今週も三菱Fのポジションを記すと、…中略…

 

 …中略…

 大雑把に安い順にスポット価格52,000円、先物市場の4月限56,000円、先物市場の8月限58,000円、輸入採算価格62,000円となっているわけだ。

3月10日時点の在庫は、前週比1.9%増222.3万klと5週ぶりの増加である。相変わらず川下の需給が悪いようで、それが在庫増につながった模様。今後は春の製油所定修を迎えるわけだが、その本格的な定修前のダメ押しの下げがあるのかどうかが問題だ。

 結論として当方の相場観は、大勢では押し目買いの相場であると見ているが、それには株価急落の流れが止まるのが必須条件。逆に三尊天井を意識される展開となる下落が到来し、もしも今まで曲がっていたファンド筋が息を吹き返すようなら、目先はダメ押しの下げがあると見て、買い玉は一時撤退が良いだろう。

 

 

今週の灯油の値動き

 

4月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

3月12日

\54,210

-780

\56,480

-1360

3月13日

\54,480

270

\56,330

-150

3月14日

\54,800

320

\55,770

-560

3月15日

\55,340

540

\56,660

890

3月16日

\54,580

-760

\55,960

-700

 

 最後に灯油です…先週号においては『底は確認している相場である。まだ急騰まではしないだろうが、いずれは6万円台相場になって来るはずであり、押し目買い方針を貫くべきであろう。』とコメントした。

今週の相場展開は、56,000円を中心としたもみ合いの展開。

    東京灯油日足

…削除済み…

47,920円で大底52,700円で2番底を打った格好である相場であるが、一方で上値も6万円台乗せ失敗から重くなっており、短期的には右肩下がりのトレンドとなっている。

仮に55000円どころまでは下がっても仕方が無いかもしれないが、それ以下の53,000円まで下がるとはまだ思えない。いずれは反転して来るものと考えるが、やはり原油・ガソリンと同様に株価下落の流れが止まる事が必須条件か。

 

さて今週も各限月別の推移を記すと、

4月限 発会値53,880円 高値59,470円 安値47,470円 現在値54,580円

5月限 発会値58,100円 高値58,460円 安値47,180円 現在値54,660円

6月限 発会値54,030円 高値58,290円 安値47,320円 現在値54,140円

7月限 発会値56,800円 高値58,260円 安値47,920円 現在値53,880円

8月限 発会値51,730円 高値58,030円 安値51,500円 現在値54,760円

9月限 発会値58,600円 高値59,640円 安値55,150円 現在値55,960円

今週は一代安値・高値ともに更新した限月は無し。

 

 なおガソリンとのサヤ関係であるが、週末現在では以下のとおり。

月日

3月16日(金)

 

 

 

 

限月

ガソリン

限月間サヤ

灯油

限月間サヤ

ガソリン−灯油

4月限

\56,040

 

\54,580

 

1,460

5月限

\57,280

1,240

\54,660

80

2,620

6月限

\58,320

1,040

\54,140

-520

4,180

7月限

\58,210

-110

\53,880

-260

4,330

8月限

\58,350

140

\54,760

880

3,590

9月限

\57,850

-500

\55,960

1,200

1,890

 9月限のガソリン−灯油のサヤが、だいぶ詰まり始めている。この限月はともかくとして、10月限は例年灯油の方が高くなる。

 

 さて今週も三菱Fのポジションを記すと、…中略…

 

 …中略…

 3月10日時点での国内在庫は、前週比7.9%減260.8万klと9週連続の減少である。今回も輸出で在庫が減少している。

 確かに国内スポット市場で53,000円くらい、先物市場でも54,000円台である中で、輸入採算価格は6万円台になっているのだから、輸出すれば元売も儲かるし、在庫も減少するわけだ。前々からコメントしている通り、今の灯油相場は灯油ではなくジェット燃料だと思っているくらいがちょうど良い。

結論として当方の相場観は、原油・ガソリン相場に比べればまだ強い展開だ。まだ株価が本当に立ち直らなければ急騰も難しいだろうが、原油売り・ガソリン売りのヘッジとしても、灯油は買いがベターであろう。

 

 

 

〔貴金属〕

 

今週の金の値動き

 

4月限(当限)

前日比

2月限(先限)

前日比

3月12日

\2,479

21

\2,503

19

3月13日

\2,452

-27

\2,480

-23

3月14日

\2,401

-51

\2,423

-57

3月15日

\2,428

27

\2,452

29

3月16日

\2,440

12

\2,462

10

 

金相場は、先週号においては『今週で調整安は完了しただろう。次は3段上げに移ると想定しており、時期は5月頃、高値は700ドル台を目指した上昇相場に移って行くものと想定する。』とコメントした。

今週の相場展開は、週明け12日は2,507円まで戻ったものの、14日には再び反落して2,420円まで下落。その後週末に掛けては、また戻る展開となった。

東京金日足

…削除済み…

2月26日の高値2,702円〜6日の安値2,378円までは、324円の暴落であった。その後の戻りは2,507円まで129円であり、下げ幅39.8%の戻しである。その後2,420円まで87円下落し、また戻り始めているわけだ。

チャートでは一度大きく崩れてトレンドラインを割り込み、しかも雲の下に抜けているわけだ。12日の高値は再びトレンドラインに復活するか、雲の上に抜けるかというギリギリのところだったのだが、その後の下落で失敗に終わっているわけだ。

ただし2,420円で止まって反発しているゆえ、ひょっとしたら2,378円とでW底なのか?それともまだ次の下げがあるのか?ちょっと判断は難しい。

2,507円をオーバー出来るようであれば、W底と判断しても良いのかもしれないし、逆にもう一度2,420円を割り込むようならなお下げる可能性は高い。

それもこれも株価の動向、為替の動向が大きく左右する事だろう。ただし当面2,700円は天井であり、あまり強くない相場であると見るしかあるまい。

 

NY金日足(週末16日分は入っていません)

…削除済み…

週末のNY金は、前日比6.8ドル高653.9ドルで終了。ただし為替は116円台まで円高が進んでいるため、東京市場の週明け寄り付き換算値は13円高程度に留まる見込み。

週末のNY市場では、株価がまた50ドル近く下げたのにも関わらず金が下がらなかった点だけは評価できるが、最近は東京時間でも簡単に10ドル近い動きがあるため、実際にところは始まってみないと判らん面は強い。

ただしNY金のチャートは、トレンドラインを割り込んではおらず、また一目の雲で支えられる格好で上がっている姿だ。確かに2月末〜3月初めの下げはきつかったが、この姿ではまだ単なる調整であったとも言える。660ドルを奪還すれば、その格好はさらに良くなるわけだ。

…中略…

結論として当方の相場観は、NY金は660ドルを回復すればかなり良くなる姿だ。国内市場での問題は為替の動向であり、W底形成となるか?それとも再度崩れるか?微妙な値位置である。もうしばらくすれば、ハッキリするだろう。

 

 

今週の白金の値動き

 

4月限(当限)

前日比

2月限(先限)

前日比

3月12日

\4,547

32

\4,497

34

3月13日

\4,541

-6

\4,471

-26

3月14日

\4,465

-76

\4,380

-91

3月15日

\4,530

65

\4,445

65

3月16日

\4,563

33

\4,459

14

 

プラチナ相場は、先週号においては『今回の暴落も500円ほど下げて終了しただろう。再び相場は上昇トレンドに入ると想定しており、押し目買いが有利な展開だろう。』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けの12日には4,498円まで反発するものの、その後14日には急落。しかしそこからはまた戻り、基本的には4,400円台でのもみ合いの展開となった。

東京白金日足

…削除済み…

26日の高値4,782円〜6日の安値4,286円までは、僅か6営業日で497円の大暴落。しかし12日までの戻りは212円戻っており、42.6%の戻りである。

相場は完全に雲の下に抜けるのは回避しており、週末には再び雲の上に出つつある。4,498円を突破できるようなら、相場は調整が終わったと見て良いだろう。逆に再び下げて4,200円台に入るようなら、再度の下げコースという事になろうが。

先週号では余程のことが無い限り調整は終わりとしたが、今回の住宅ローン会社破綻がその余程の事なのかどうかが問題なわけだ。

 

NYプラチナ日足(週末16日分は入っていません)

…削除済み…

週末16日のNYプラチナは、前日比5.5ドル高1221.2ドルの終了。為替が116円台まで円高となっているため、東京市場週明け換算では1円高程度と変わらない。

ただしこちらもチャートでは、まだ上昇トレンドは維持している。もっともこのチャートを見れば、1,100ドル〜1,200ドル後半で短期間での暴騰・暴落を繰り返しているチャートであり、あまりきれいな姿ではないな…

 

さて内部要因では…中略…

 なお週末現在で当先のサヤは、104円の逆ザヤ。逆ザヤが100円以上になって週を終えているが、今までのパターンと同様ならばここは買い場である。

結論として当方の相場観は、買い方大手で大衆店の第一商品の営業停止など不確定要因はあるものの、逆ザヤの拡大と外資の買戻しは調整安の終了の可能性を感じさせる。基本的には押し目買いの展開で良いだろう。

 

 

 

〔穀物〕

 

今週のコーンの値動き