商品市況展望 割愛版

平成19年4月22日記

 

 商品相場で100億儲けたセントラル商事オーナー・坂本会長の口癖は、『相場って言うのは、儲からんように儲からんように動くんだよ』というものだ。

チャートを手に取り『ほら、ここで完全に崩れているだろ。このまま下がれば簡単なのに、ここで戻って、また下げて、また上がって、でも結局最後は下がっているよな。そういう風に、人の気を迷わすのが相場なんだよ』と話している。

言えばそれだけの事、当たり前の話であろうが、実際に成功を納めた人の言葉だけに含蓄はある。

 

デイトレードなどの短期売買については、『あんなもの、大して儲からんよ』の一言でばっさり切って捨てる。その割には見ていると、朝買って、すぐに手仕舞いしたりしている時もある。場味が変わったから…などと言っているが、それは全くデイトレードだと意識していないみたいだ。基本の見方が全く変化していないのなら、本人はそれをデイトレードだとも思っていないのだろう。

 

ともかく相場が当るか、外れるかの話で言えば、当る事もあれば外れる事もある…としか言えないようだ。売っては踏み、買っては投げる事も日常茶飯事だ。と言うか、むしろ損切りの回数の方が多いんじゃないかな?
 ただしツボにはまった時は、全く利食いしない。まさに気の遠くなるほどずっと持っている。

どんどん売り乗せ、あるいは買い乗せして行って、先物にある玉を当限まで廻してしまう。利食いは建て玉制限をオーバーした分だけであり、目先のストップ高・ストップ安など完全に無視している。

本人曰く、利乗せのタイミングは『みんなで一緒に売りでスタートするとするだろ。見ててご覧。大概の人は1,000円も利が乗ったら、利食いするんだ。俺はその利食いに合わせて売り乗せる。だから枚数が増えちゃうんだ。供給過剰で下げた相場が、1ヶ月や2ヶ月で変わるわけないじゃないか』と。

 

結局、相場のうまい下手はあろうが、かみそりのように鋭く切れる相場観を持っているとしても、かみそりでは薄い紙は切れても大木は切れない。大木を切るには、ナタを使わないといけない。ただしナタでは紙は切れない…という事なのだろうな。

相場師に提灯を付けてもうまくいかない事が多いのは、相手がナタなのに、本人はかみそりを望んでいるから…という事もあるのかもしれない。

どうしても相場初心者は、明日の相場がどうなるのか?や、明日の相場の当たり外れを気にする人が多いわけで、それは当たり前の話で理解は出来る。ただし見ているものが違うのだから、当たり外れのスパンを良く把握する事が重要だろう。

 

 

 

〔石油製品〕

 

今週の原油の値動き

 

4月限(当限)

前日比

9月限(先限)

前日比

4月16日

\48,620

-20

\49,590

20

4月17日

\48,320

-300

\48,810

-780

4月18日

\47,730

-590

\47,800

-1010

4月19日

\47,490

-240

\47,070

-730

4月20日

\47,510

20

\47,300

230

 

 まずは原油から…先週号においては『どこかで大きな調整安はあろうが、最終的には夏場までに新高値の更新となるだろう。また下げた場合でも、天井を付けない限りは46,000円台までであろう。押し目買い継続の大相場である。』とコメントした。

今週の相場展開は、月曜日こそ高値圏に留まっていたが、その後火・水・木で急落。週末は安値で47,000円割れの46,810円まで下落してスタート。しかしそこからは切り返しての終了となった。

    東京原油日足

…削除済み…

38,000円台で大底、41,000円台で2番底を確認していた相場は、先週末13日に49,720円と5万円の大台をうかがうところまで上昇。しかし今週は、高値から約3,000円近い急落を演じたわけだ。

ズバリ結論から言えば、確かに大きな下げではあるが想定の範囲内。相場は天井を打ったとまでは言えず、予想していた調整安がこのタイミングで出ただけだろう。週末の安値で調整安は終了した可能性は高く、再び相場は上昇に転じるものと思われる。

昨年も7月に高値53,200円を記録した相場であるが、調整安終了後は再び上昇してこれを目指すだろう。昨年はハリケーンが全く来なかった中での高値であり、今年はすでにそれが多発すると見られている事、そして何よりも金・プラチナなどの貴金属相場がすでに高値更新を果たしている事などを考えれば、当方は今年の高値は昨年の高値を越えると考えている。

 

    NY原油日足(週末20日分は入っていません)

…削除済み…

週末20日のNY原油5月限は、前日比1.55ドル高の63.38ドルで納会落ち。6月限は前日比0.79ドル高の64.11ドルである。

チャートを見れば判るとおり、下値抵抗線にぶつかったところで反発に転じており、また前回4月限納会後もそこから上昇に転じている。

 

また週末のドバイ原油は62.70ドルオマーン原油は63.19ドルとなっており、北海ブレントは66.49ドルである。本来は高い順にNY原油・北海ブレント・中東産原油となるわけだが、NY原油は何とか中東産原油よりは高くなったが、それでもまだブレントよりはだいぶ安い状態である。

…中略…

東京市場の内部要因では、…中略…

 

 結論として当方の相場観は、週末の47,000円割れで押し目完了となった可能性が高いだろう。GWに向けて再び騰勢を開始する相場と見る。

 

 

今週のガソリンの値動き

 

5月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

4月16日

\64,330

560

\64,510

180

4月17日

\63,840

-490

\63,860

-650

4月18日

\63,400

-440

\62,880

-980

4月19日

\63,380

-20

\62,530

-350

4月20日

\63,560

180

\62,810

280

 

 続いてガソリンです…先週号においては『押し目買い方針に変化無しである。6月限〜8月限は、7万円は言い過ぎかもしれないが、68,000円程度までは駆け上がっても不思議ではなかろう。』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けは確りと始まった相場であるが、その後原油安の影響で火・水・木と急落。週末は安値で62,320円まで記録するが、その後は反騰して62,810円とプラスサイドでの引けとなった。

○東京ガソリン日足

…削除済み…

 残念ながら6月限〜8月限も相応の下落となり、青天井まで進む相場とはならなかった。しかし結論から先に言えば、週末の安値で調整安はほぼ終了であろうし、また上昇相場が始まると思っている。2,000円ほどの下げは、単なるご愛嬌の指数調整だろう。

 

さて各限月別の推移を見てみると、

5月限 発会値61,990円 高値63,770円 安値52,600円 現在値63,560円

6月限 発会値58,940円 高値65,090円 安値52,700円 現在値64,340円

7月限 発会値61,960円 高値65,770円 安値52,880円 現在値64,560円

8月限 発会値55,990円 高値65,770円 安値55,400円 現在値64,210円

9月限 発会値61,210円 高値65,250円 安値57,330円 現在値63,480円

10月限 発会値60,500円 高値64,730円 安値59,590円 現在値62,810円

 今週末は高値・安値の更新はなし。これを見ると、下げは先物に行くほど大きくなっており、やはり買うなら7月限・8月限中心で良いだろう。

 注目は5月限の納会であるが、それが6月限の仮に押した場合の最低価格となるだろう。また次に生まれる11月限は、10月限とほぼ同ザヤ圏での推移を予測する

 

…中略…

 

 4月14日時点の在庫は、前週比1.1%増226.7万klと2週連続の増加である。川下の需給の回復はあまり見られないようであるが、時期的にGWを控える事と元売の定修時期を迎える事から、スポット価格を弱く見る向きはいないようだ。

 結論として当方の相場観は、週末の62,000円台前半で調整安は完了した可能性が高いだろう。地合いは強い相場であり、何らかの強材料が出れば再び大きく舞い上がると見る。

 

 

今週の灯油の値動き

 

5月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

4月16日

\61,220

190

\65,320

220

4月17日

\60,970

-250

\64,580

-740

4月18日

\60,120

-850

\63,420

-1160

4月19日

\60,090

-30

\62,980

-440

4月20日

\60,120

30

\63,060

80

 

 最後に灯油です…先週号においては『チャート・季節習性・内部要因の3点とも、踏み上げ相場到来のパターンを示している。よって大型上昇相場はまだ続く可能性が高く、安易な値頃売りは危険である。』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けこそ確りしていたが、その後原油・ガソリン相場とともに火・水・木と急落。しかし週末には、安値で62,650円63000円割れまで記録するものの、何とかプラス圏まで戻して引ける格好となった。

    東京灯油日足

…削除済み…

47,920円で大底52,700円で2番底を打った相場は、先週末に65,490円まで上がったわけだが、今週は高値から3,000円近い下落となった。

これはガソリンの下げ幅よりも大きく、原油とほぼ同等の下げを記録する事となった。踏み上げ相場到来とちょっと調子に乗り過ぎたかな?それは反省している。

しかし結論から先に言えば、週末の安値で調整安は終了した可能性は高いし、強力な下値抵抗線である6万円まで下がる事はなかろうと見ている。

というのも灯油は、来週当限の5月限が納会すると、次は先物に11月限という需要期限月が発会する。その後12月限、1月限と需要期限月がどんどん建つわけであり、順ザヤ幅が拡大して行く中でトレンドまで転換する事は考えづらいからだ。

 

さて今週も各限月別の推移を記すと、

5月限 発会値58,100円 高値61,250円 安値47,180円 現在値60,120円

6月限 発会値54,030円 高値61,680円 安値47,320円 現在値60,030円

7月限 発会値56,800円 高値61,790円 安値47,920円 現在値60,340円

8月限 発会値51,730円 高値62,230円 安値51,500円 現在値60,440円

9月限 発会値58,600円 高値63,680円 安値55,150円 現在値61,550円

10月限 発会値60,540円 高値65,490円 安値59,950円 現在値63,060円

今週は、一代高値・安値ともに更新は無しである。

 

 なおガソリンとのサヤ関係であるが、週末現在では以下のとおり。

月日

4月20日(金)

 

 

 

 

限月

ガソリン

限月間サヤ

灯油

限月間サヤ

ガソリン−灯油

5月限

\63,560

 

\60,120

 

3,440

6月限

\64,340

780

\60,030

-90

4,310

7月限

\64,560

220

\60,340

310

4,220

8月限

\64,210

-350

\60,440

100

3,770

9月限

\63,480

-730

\61,550

1,110

1,930

10月限

\62,810

-670

\63,060

1,510

-250

 さすがに先物のサヤは詰り過ぎている気がする。次の11月限は大きく灯油の方が上ザヤになるはずであり、その時に10月限も再びサヤ開きするのではあるまいか。

 

…中略…

 

 4月14日時点での国内在庫は、前週比1.2%減201.4万kl。相変わらず灯油とジェット燃料をあわせた輸出は好調であり、不需要期になったから下落すると見る向きは少ないようだ。

 結論として当方の相場観は、週末の63000円割れの価格で調整安はほぼ完了しただろう。再び相場が上昇基調に変われば、先物引継ぎ足では7万円を目指す相場であろうと見ている。

 

 

 

〔貴金属〕

 

今週の金の値動き

 

4月限(当限)

前日比

2月限(先限)

前日比

4月16日

\2,633

50

\2,663

56

4月17日

\2,636

3

\2,659

-4

4月18日

\2,635

-1

\2,662

3

4月19日

\2,601

-34

\2,623

-39

4月20日

\2,615

14

\2,637

14

 

金相場は、先週号においては『早晩新高値更新の相場となりそうだ。押し目買い方針継続で良いだろう。』とコメントした。

今週の相場展開は、17日に2,679円まで上昇した後、特に19日に大きく下落し2,623円まで下げたが、週末は若干反発して終了である。

東京金日足

…削除済み…

2月26日の高値2,702円までもう一息のところまで上昇し、そこからは調整安の展開となっているが、相対力指数ではちょうど70ポイントに達して反落している。

しかし週末のNY金は前日比7.5ドル高の上昇であり、695.8ドルで終了。高値は698.0ドルまで出ており、また高値更新である。週明けの国内換算価格では26円高換算となる。ちょっと下げると天井では?との人気が高まるが、果たしてそうそう簡単に天井となっているのかどうかは疑問だ。

 

今回下げた原因は、中国のGDPの発表遅れが引き金となり、金利政策変更などの思惑から為替が一時大幅に円高になったのが材料である。しかし為替はすぐにまた戻っており、中国株の暴落もNYダウの急落もない。それどころか週末は、そのNYダウは153ドル高の急騰であり、あくまでの個人的な見方だが中国の経済成長も何とか北京オリンピックまでは続くのではないかと思っている。(もちろん何時かは暴落も起きるのは当然であろうが)

 

なお取組内部要因で…中略…

 

NY金日足(週末20日分は入っていません)

…削除済み…

週末のNY金は前日比7.5ドル高の上昇であり、695.8ドルで終了。高値は698.0ドルまで出ており、また高値更新である。

19日の下げの時点でも、上昇トレンドは割り込んでおらず、再び週末に高値更新をした姿は700ドル台乗せ必至か?指数はちょうど70ポイントに到達した後に下げたわけだが、それで指数調整をした相場はかえって過熱感が治まった情勢である。

もしもこのまま上昇トレンドを継続するならば、チャンネルラインの上限である720ドル程度まで上昇することも十分想定する必要があるだろう。

…中略…

結論として当方の相場観は、ちょっと下がるとすぐに天井だとの人気が出るが、トレンドラインは全く崩れていない。NY金の700ドル台は目前であり、東京市場も2,700円台の新高値更新は近いだろう。

 

 

今週の白金の値動き

 

4月限(当限)

前日比

2月限(先限)

前日比

4月16日

\4,914

79

\4,828

62

4月17日

\4,904

-10

\4,801

-27

4月18日

\4,896

-8

\4,832

31

4月19日

\4,901

5

\4,774

-58

4月20日

\4,969

68

\4,855

81

 

プラチナ相場は、先週号においては『さすがにここからの高値を買い進む気はないが、トレンドはなお高値を示唆している。チャートが完全に壊れない限り、新規売りは危険であり、押し目買い方針とするのが良いだろう。』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けから新高値更新となった相場が4,800円台に乗せ、19日には高値で4,866円まで出ている。その日は後場から急落したものの、すぐに週末には切り返しての終了となった。

東京白金日足

…削除済み…

2月26日の高値4,782円〜6日の安値4,286円までは、僅か6営業日で497円の大暴落しかしそこから反騰した相場は、4,800円台に乗せて更に上昇する気配。

さすがにここからの高値を買い進む気にはならないが、値頃感抜きで考えれば500円下げた相場が倍返しを演じるならば、ズバリ5,300円近くまで上昇しても不思議ではないため、急落したら買うはあっても、新規売りはチャートにひびが入らない限り危険であろう。

 

NYプラチナ日足(週末20日分は入っていません)

…削除済み…

週末のNYプラチナは、前日比31.4ドル高の急騰で1341.2ドルの終了。高値は1344.0ドルまで出ており、もちろん新高値の更新である。為替は118円72銭と若干の円安であるため、東京市場週明け換算では64円高程度となる。これを週末の東京市場の終値にオンすると、ズバリ4,919円となる。

 

プラチナ相場の傾向として、NY市場で急落して入電した翌日は買い、NY市場で急騰して入電した翌日は売りからスタートした方が利食いできるケースが多いため、新規売りまではする気はしないが、週明けの高値は一度利食い場になるかもしれない

 

さて内部要因では、…中略…

 

 なお週末現在で当先のサヤは、114円の逆ザヤ。今週は17日に逆ザヤ103円が出た後に翌日上昇。19日は何と127円の逆ザヤが出て、週末はストップ高からみの急騰。だがまだ100円以上の逆ザヤである。それゆえ週明けは、また急騰なのだろう。

 なぜかこのプラチナ相場は、100円以上の逆ザヤの場面を買うと必ず報われる。単純に価格だけを見ると買えそうもない高値圏なのだが、結局4800円前後はサヤから見れば買い場であったということだ。

結論として当方の相場観は、週明けに4,900円台に乗ってサヤが詰まれば、短期的には一度利食い場かもしれない。しかし明確にトレンドが転換しない限り新規売りはしづらく、大勢では5,300円を目指す相場であろうと見る。

 

なおプラチナ相場が高くて買いづらい向きは、パラジウム相場を買うのも一考。代替え需要が出て来ており、トレンドも強い。

難点は出来高・取組の薄い事