商品市況展望 割愛版
平成19年7月15日記
ドル・円相場は今週10日に2円以上の円高となり、11日には一時121円そこそこまで円高が進む事となった。チャートでは124円台乗せに失敗したところへ、ドル安材料が重なったためと思われるが、ちょうど一目均衡表の雲で支えられて、その後すぐに反発となった。
○
ドル・円相場日足
…削除済み…
ご存知の通り現在の株式市場・商品市場も主力はファンドであり、これは不動産市場などでも同様のことが言える。その資金の源泉は、欧米の大金持ちのプライベートな資金は言うに及ばず、中東やロシアのオイルマネーや経済成長を続ける中国などの政府資金、シンガポールなどの中央銀行の資金なども入っている。
そしてその資金は、金利の低い日本円での借り入れで通貨スワップを行い、それが株式や商品の買い付け資金に廻っているわけだ。いわゆる円キャリートレードである。
ちょっと円高到来局面となれば、すぐにその円キャリートレードの巻き戻しが懸念されるが、いかんせん日米・日欧の金利差は全く解消していないわけであり、結局は杞憂でしかない。そりゃ最終的には、どこかで必ずどんな相場でも天井を打つのは当然であるが、かつてせいぜい20ドル台だった原油相場が70ドル台まで上昇している中で、オイルマネーはどう見てもダブダブである。
円キャリートレードが解消される時は、世界中で株価暴落、金や石油など全商品が大暴落、不動産や各種会員権などもすべて暴落となり、小さな国の政府も破綻という事になるのだろうが、そうなったら皆が困るわけであり、コントロールが効いているうちはそうさせないだろう。
○
ユーロ・円日足
…削除済み…
○
ユーロ・ドル日足
…削除済み…
対ユーロで今の為替相場を見れば、円・ドルともに新安値の更新である。ユーロ・ドルでは10日に大幅なドル安が進んでおり、今回の対ドルでの円高は円が強いという事ではなく、むしろドルが弱かったと証明する格好である。
ただしチャートでは、相対力指数も78ポイント台まで上がってしまっており、一時的にはドルの買戻しは有り得る。
なお今回はアップしていないが、円はポンドやスイスフラン、豪ドルなどに対しても安値更新中であり、裏を返せばドルはそれらの通貨に対しても安いわけだ。
中東などがドルからユーロへの保有比率を高めて行く中で、日本1国のみ米国の債権を買い続ける状況ゆえ、ドルと円は同じ穴のむじな、運命共同体と見られているのだろう。確かに経済・軍事・外交面においても、日本は米国の属国みたいなもんだからねえ…
〔石油製品〕
|
今週の原油の値動き |
||||
|
|
7月限(当限) |
前日比 |
12月限(先限) |
前日比 |
|
7月9日 |
\53,870 |
450 |
\54,070 |
280 |
|
7月10日 |
\53,900 |
30 |
\54,240 |
170 |
|
7月11日 |
\53,750 |
-150 |
\54,190 |
-50 |
|
7月12日 |
\53,740 |
-10 |
\54,280 |
90 |
|
7月13日 |
\53,750 |
10 |
\54,310 |
30 |
まずは原油から…先週号においては『相場のリズムとしては、ぼちぼち目先天井を付けるのではあるまいか?最終的には8月にNY原油も最高値の更新をすると考えているが、その前のふるい落としの下げを予測する。』とコメントした。
今週の相場展開は、週末には54,470円まで上昇。また僅かに上場来最高値の更新である。
○
東京原油日足
…削除済み…
先週号で『相場のリズムとしては、ぼちぼち目先天井の日柄になって来ると思われるが、また押したとしても2,000円程度かな?といったところ。』とし、今週の円高到来局面では待望の押しが入るかと思われたが、相場は下げずにじり高である。上昇の勢いは若干低下しているものの、週末にはまた上場来最高値の更新である。
ここからの上値は、今後ハリケーンの襲来で米石油施設が被害を受けるだとかの新たな強材料が無ければ大きな上昇は難しいと考えているのだが、この情勢では55,000円台に乗せるのが先でもおかしくないのかもしれない。
市場人気は少なくとも高止まり、何かあったら更なる急騰との予測が多いわけであり、その裏目が出るかどうか?
基本的にずっと強気を継続してきた当方であるが、すでに半年上げ続けて38,000円が54,000円へと16,000円もの上昇を演じてきたわけだ。押したら買いたいが、ここから高値を飛び付き買いする気にはならん。
○
NY原油日足(週末13日分は入っていません)
…削除済み…
週末13日のNY原油8月限は、前日比1.43ドル高の73.93ドルで終了。高値は74ドルジャストである。為替は121円95銭となっているため、東京市場換算だと740円高の計算になる。もちろん国内市場は3連休中のため、もう一日分がどう入って来るかだ。上がらんかもしれないし、一段高ならストップ高も有り得る。
チャートでは4月以来の62ドル〜68ドルのもみ合いを上放れしている状態であり、6ドル幅のもみ合いの倍返しなら74ドル台は狙えるだろうとしてきているが、それを達成である。
市場人気は75ドル乗せ〜何かあれば80ドルも…との見方は強いわけであり、もしかしたらそうかもしれない。12日の長い上ヒゲも包んでしまっている。
ただし空売りしているのであれば対処は必要だが、無理にここから買いたいとは思えない。ただ昨年のNY原油の高値は78.40ドルでもあるゆえ、押しが入ったらこれはクリアするものと考え、買っておきたいと考える。
…中略…
結論として当方の相場観は、内外ともファンドの買いが顕著になって来ている。いずれ昨年の高値を突破すると思うが、その前にファンドの利食い売りで下げが出るかどうか?高い場面は無理して買いたくないので見送りだが、2,000円程度の調整安があればすかさず買いたい。
|
今週のガソリンの値動き |
||||
|
|
8月限(当限) |
前日比 |
1月限(先限) |
前日比 |
|
7月9日 |
\72,110 |
-440 |
\67,440 |
-130 |
|
7月10日 |
\72,250 |
140 |
\67,400 |
-40 |
|
7月11日 |
\73,800 |
1550 |
\67,860 |
460 |
|
7月12日 |
\74,590 |
790 |
\67,800 |
-60 |
|
7月13日 |
\74,830 |
240 |
\67,770 |
-30 |
続いてガソリンです…先週号においては『いずれは上場来高値を更新すると考えるが、目先は調整安が先でもおかしくないだろう。週明けの高値は、短期的には売りかもしれない。』とコメントした。
今週の相場展開は、週明け9日に68,170円と今年の最高値を更新したものの、当日はそこから下落。今週安値は67,200円と高値から1,000円ほどの下落であったが、当限の高値更新とファンド買いによって、結局はそれ以上の下落は回避されての終了となった。
なお当限は週末に74,930円と上場来最高値の更新を続けており、一代足ではすでに安値から2万円近く上昇している。
○東京ガソリン日足
…削除済み…
ずっと買い方針で来た相場だが、ぼちぼち押すタイミングとしてズバリ週明けの高値からは下げたが、2,000円も下げない相場は強いなあ…という印象だ。
先物の上場来最高値は昨年8月8日の70,790円。このままそれを目指すならば、週末終値67,770円からおよそ3,000円を残す。当限の最高値を目指すのなら、なお7,000円を残すわけだが、明確に原油相場が天井を付けない限り、やはり売っても大して取れない相場である。
さて各限月別の推移を見てみると、
8月限 発会値55,990円 高値74,930円 安値55,400円 現在値74,830円
9月限 発会値61,210円 高値72,030円 安値57,330円 現在値72,030円
10月限 発会値60,500円 高値68,470円 安値59,590円 現在値68,470円
11月限 発会値63,900円 高値67,200円 安値61,510円 現在値67,120円
12月限 発会値66,070円 高値67,290円 安値62,590円 現在値67,010円
1月限 発会値66,400円 高値68,170円 安値64,740円 現在値67,770円
今週は9日に12月限・1月限の先物2本が一代高値更新。11月限は12日に一代高値更新であり、当限〜10月限の期近3本は週末13日に一代高値の更新である。結局今週も全限一代高値の更新である。
…中略…
結論として当方の相場観は、外資系ファンドの買い居座りによって、また高値更新となっている。目先は調整安が先かと先週号でコメントしたが、これでは容易に下がるまい。7万円台乗せが先である可能性は高いだろう。
|
今週の灯油の値動き |
||||
|
|
8月限(当限) |
前日比 |
1月限(先限) |
前日比 |
|
7月9日 |
\63,970 |
440 |
\70,390 |
-80 |
|
7月10日 |
\64,350 |
380 |
\70,470 |
80 |
|
7月11日 |
\64,580 |
230 |
\70,860 |
390 |
|
7月12日 |
\64,360 |
-220 |
\70,780 |
-60 |
|
7月13日 |
\64,390 |
30 |
\70,880 |
100 |
最後に灯油です…先週号においては『相場のリズムとしては押しが入ってもおかしくないが、やはりすべてを売りにするのは大変危険であり、割安な10月限・11月限中心に押し目買い方針を貫くべきであろう。』とコメントした。
今週の相場展開は、週明け9日には71,040円と今年の最高値を更新。そこからは800円ほどの下落を演じるが崩れには至らず、週末に掛けて高値もみ合いとなっての終了である。
○
東京灯油日足
…削除済み…
右肩上がりの長期上昇トレンドに乗ったままの動きであり、前々からいずれは7万円を記録するだろうとコメントして来ているが、更に上伸となった。
ガソリン相場の大幅な逆ザヤ相場と比較し、大幅は順ザヤ相場である灯油は高値警戒感が強いが、これは不需要期の8月限を当限に抱え、需要期の1月限を先に抱えるので当然の事であり、特にサヤ滑りを心配する性質のものではない。
さて今週も各限月別の推移を記すと、
8月限 発会値51,730円 高値64,890円 安値51,500円 現在値64,390円
9月限 発会値58,600円 高値66,080円 安値55,150円 現在値65,640円
10月限 発会値60,540円 高値67,490円 安値59,950円 現在値66,930円
11月限 発会値66,000円 高値68,690円 安値62,300円 現在値68,320円
12月限 発会値67,900円 高値70,050円 安値65,010円 現在値69,880円
1月限 発会値69,340円 高値71,040円 安値67,450円 現在値70,880円
11月限・1月限は9日に一代高値更新であり、その他の限月は12日に一代高値更新である。いずれにせよ今週、また全限一代高値の更新である。
なおガソリンとのサヤ関係であるが、週末現在では以下のとおり。
|
月日 |
7月13日(金) |
|
|
|
|
|
限月 |
ガソリン |
限月間サヤ |
灯油 |
限月間サヤ |
ガソリン−灯油 |
|
8月限 |
\74,830 |
|
\64,390 |
|
10,440 |
|
9月限 |
\72,030 |
-2,800 |
\65,640 |
1,250 |
6,390 |
|
10月限 |
\68,470 |
-3,560 |
\66,930 |
1,290 |
1,540 |
|
11月限 |
\67,120 |
-1,350 |
\68,320 |
1,390 |
-1,200 |
|
12月限 |
\67,010 |
-110 |
\69,880 |
1,560 |
-2,870 |
|
1月限 |
\67,770 |
760 |
\70,880 |
1,000 |
-3,110 |
7月限納会はガソリンが69,580円、灯油が61,600円で7,980円のサヤで終了していたわけだが、8月限はその時点の5,800円のサヤからついに1万円台に急拡大である。
それにしても、在庫溜め込み限月の走りとなる9月限が6,390円のガソリン高のサヤ。全限ガソリンの割高・灯油の割安が目立っており、いつかは是正される事になるだろう。
…中略…
結論として当方の相場観は、昨年の高値は上場来最高値である73,170円。それを目指して上昇する可能性は高いだろう。押し目買い方針の継続だろう。
〔貴金属〕
|
今週の金の値動き |
||||
|
|
8月限(当限) |
前日比 |
6月限(先限) |
前日比 |
|
7月9日 |
\2,604 |
23 |
\2,632 |
26 |
|
7月10日 |
\2,617 |
13 |
\2,642 |
10 |
|
7月11日 |
\2,559 |
-18 |
\2,623 |
-19 |
|
7月12日 |
\2,608 |
9 |
\2,634 |
11 |
|
7月13日 |
\2,630 |
22 |
\2,654 |
20 |
金相場は、先週号においては『2,600円どころでのもみ合い継続中であり、目先は手出ししづらい展開である。しばらくは『休むも相場』也!』とコメントした。
今週の相場展開は、週末には高値で2,656円まで上昇。突っ込みがあれば買い拾いたい相場ではあったが、結局様子見をしている間に強くなりつつある相場展開になって来ている。
○東京金日足
…削除済み…
今週の上昇によって、僅かながら上値抵抗線のトレンドを突破しつつある格好になって来ている。元々雲の上での推移であるため、決して弱い相場展開ではなかったわけであるが、さてこのまま2,700円台に向かって上昇相場となるのだろうか?それともまたダマシが出て、再度2,600円割れも出るのだろうか?
どちらかと言えば4分6で強気の見方を採りたいが…さて?
○NY金日足(週末13日分は入っていません)
…削除済み…
週末13日のNY金は、前日比1.0ドル安の667.3ドルで終了。為替が121円95銭と122円を若干割り込んだ円高となっているため、週明けの東京市場換算では12円安である。国内は連休中のためもう一日分外電が入るためどうなるか判らぬが、突っ込みがあれば買い拾いたいが、あまりに下げれば再び様子見である。もちろん下がらん事も有り得るわけだが…
ただしNYのチャートでは、現状の価格が一目の雲にちょうどくっついた場面。これを抜ければ一気に買い転換するし、跳ね返されれば再び安値追いの可能性も皆無とはいえない。
しかし原油高・穀物高の中、またドルも対ユーロに対して安値が続く中、調整はあっても深くは無い可能性は高い。となれば、押し目はやはり買い拾う作戦がベターであろう。
…中略…
結論として当方の相場観は、懸念されていたNY市場での右肩下がりのトレンド、ファンド資金の流出は止まったと思われる。再び相場は、押し目買い方針に戻ったと見て良いだろう。
|
今週の白金の値動き |
||||
|
|
8月限(当限) |
前日比 |
6月限(先限) |
前日比 |
|
7月9日 |
\5,123 |
23 |
\5,088 |
30 |
|
7月10日 |
\5,135 |
12 |
\5,079 |
-9 |
|
7月11日 |
\5,097 |
-38 |
\5,065 |
-14 |
|
7月12日 |
\5,129 |
32 |
\5,097 |
32 |
|
7月13日 |
\5,158 |
29 |
\5,110 |
13 |
プラチナ相場は、先週号においては『NYプラチナが1320ドル突破となれば上げに加速が付きそうであるが、現状ではまだ何とも言えぬ。押し目買いには間違いなかろうが、その押しがどの程度、何時入るのか、入らないのかが問題である。』とコメントした。
今週の相場展開は、週末には高値で5,127円まで上昇。6月25日の高値を再び突破し、上場来最高値を再び更新である。
○東京白金日足
…削除済み…
27日の下落はちょうど一目均衡表の雲で支えられた姿であり、再び相場は新高値を更新してきた。仮にその調整安の倍返しなら、ズバリ185円押しに対し5,302円が目標値となる。相対力指数もまだ61ポイント台で過熱感はない。あっても全く不思議ではないだろう。
なおこの相場は、ファンド=特に欧州系のファンドが大量に買っている状況であり、キーワードは『地球温暖化』である。とんでも説が多いこの地球温暖化であるが、今はそれがブームなので仕方なかろう。それが容易にこの相場の崩れない大きな原因でもある。
○NYプラチナ日足(13日分は入っていません)
…削除済み…
先週号で『1320ドルをクリアすれば上げに加速が付きそうな格好』とコメントしたが、12日の上昇で1330ドルと一気にそれを抜けてきた。
週末13日のNYプラチナは前日比3.2ドル安の1327.5ドルで終了であり、円高ともなっているが、週明けの国内換算では10円安に留まっている。もう一日分があるので連休明けどうなるかは判らぬが、国内市場がリードするプラチナ市場で休み中の急落の可能性は低いだろう。
なお先のJ・マッセイ社による需給報告では、今後半年間の予想価格帯は1,200ドル〜1,400ドルとされたわけだが、現状ではその1,400ドルを目指しても何の不思議も無かろう。
さて内部要因では、…中略…
結論として当方の相場観は、新高値更新となってきた相場は、倍返しならズバリ5,300円までの上昇は有り得るだろう。押し目買い方針である。
〔穀物〕
|
今週のコーンの値動き |
||||