商品市況展望 割愛版
平成20年2月3日記
今年から新たに始まったシステムの変更は3つ。ロスカット取引の導入と東工取の取引時間延長、東穀取のザラバシステム導入である。これは完全に明暗が分かれることになった。
まずロスカット取引の導入であるが、当方の顧客でこれを選択した人はゼロ。先日時事通信のニュースでも、ある取引会社の顧客2000人中でロスカット取引を撰んだ者は僅か30人ほどとの記事が載っていた。
ともかくこのロスカット取引の最大の問題点は、(注・弊社の場合は)預かり証拠金に対しての損失累計が○○%ではなく、委託本証拠金に対して○○%でロスカットであるということ。例えば金で50円ほど逆行すればアウトであり、コーンでも600円ほどでアウトなわけだ。そんなもの売っても買っても、下手すれば一日のブレですぐ掛かってしまう。投資戦略も何もあったもんじゃない!
さらにロスカットは損失が限定されているわけではなく、○○%以上の損が出たら翌日に成り行き決済という事。例えば損失50%で設定しても、決済は翌日なのだからどうなるかわからん。もしも素人顧客に半分は戻ってくると勘違いされたら、トラブルの素である。第一、今のNON大豆のようなストップ連発では、どうせ仕切りたくても仕切れないからね。
ダメだと思ったら、人任せ・運任せのロスカットではなく、自分でストップロスを入れる。これが正しい方法だろう。
次に東工取の取引時間延長であるが、これは成功と認めねばなるまい。4時からロンドン市場も開くので価格は動くし、出来高も結局増加している。
我々外務員にとっては、今までなら3時半に立会いが終わって4時過ぎには帰れたのに、毎日2時間の取引延長は精神的・体力的につらい。何たって朝はそのままだからね。だが4時から5時半に掛けて相場が動くのだから、投機チャンスは増大したわけであり、素直に対応せざるをえない。
これに自信を深めて東工取は早めに23時までの取引延長、そして24時間取引移行となるかもしれないが、さすがにそこまでは付き合えないけど…(苦笑)
東穀取のザラバシステム導入は大失敗。値付けのシステムが東工取と違うため、例えば買い指値注文以下の価格が表示されていても成立しないとか、極めて不透明。板も薄いので、成り行き注文を出すと200円、300円の違いとなって来る。
今回のNON大豆もキチガイのような相場であり、正直言えばこの取引所は淘汰されるべき存在だとしか言えない。現在、当方の主力は穀物相場なのだが、誰が売った買ったで動くのは良い事とは思えない。もちろんそれに対応して投機しているし、無くなる前の最後の荒稼ぎの場であると考えてやっている。
しかし取引所、役所が馬鹿過ぎるせいでまるで社保庁みたいな感じだが、揉め事が起きれば取引会社、外務員のせいにされるんだろうねえ…全くたまらん。
せっかく穀物相場もコーヒー相場も粗糖相場も面白い動きなのだが、ファンダメンタルズを素直に反映しない東穀取を辞めて、賢明な投機家ならNYかシカゴで直接取引したほうがマシだと考えるだろうな。
〔石油製品〕
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今週の原油の値動き |
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1月限(当限) |
前日比 |
6月限(先限) |
前日比 |
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1月28日 |
\59,430 |
-70 |
\56,520 |
-820 |
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1月29日 |
\59,680 |
250 |
\57,300 |
780 |
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1月30日 |
\59,700 |
20 |
\58,000 |
700 |
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1月31日 |
\59,600 |
-100 |
\57,760 |
-240 |
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2月1日 |
\59,570 |
-30 |
\57,750 |
-10 |
まずは原油から…先週号においては『とりあえずの底入れだが、株価の動向次第でまだまだ波乱がありそう。高ければ戻り売りと、安ければ2番底狙いの押し目買いの両面作戦での対処が有効か。』とコメントした。
今週の相場展開は、30日には58,600円まで上昇。しかしその後は戻り売りに押され、57,000円台後半での終了となった。
○
東京原油日足
…削除済み…
大納会天井・63,070円(12/28)から株価暴落時の53,190円(1/22)まで9,880円下げた相場は、底打ちから反騰。58,600円(1/30)まで5,410円の戻りは、下げ幅の54.7%の戻りと半値戻しを達成。
応分の戻りを達成した事によって、ここからが正念場になるだろう。現状では一目均衡表の雲の上に出るのは失敗。これが上に抜けて行くなら付いていかなければならないが、逆に一段安であればまた下に出る。
とりあえず53,190円は底としても、まずは5,410円戻った分のまた半値押し。つまりは55,900円辺りまで下げて、それが2番底になるかどうかでではなかろうか。
○
NY原油日足(週末1日分は入っていません)
…削除済み…
年明け3日に100.09ドルという史上最高値を記録したNY原油は、株価急落とともに需要低下懸念が台頭して22日に85.42ドルまで下落。高値からは約15ドルの下落となったわけだ。
その後30日まで戻った相場は、92.71ドルと安値から7.29ドルの反発。下げ幅の半値戻しをしたわけだ。
問題はここからであり、一目均衡表の雲の上ギリギリで止まって反落。週末1日は前日比2.79ドル安の急落で88.96ドルの終了。再び雲の下に出た格好であり、安値は88.46ドルを記録。
これは高値から4.25ドルの下落であり、7ドル戻ったものがまた4ドルの下げである。ズバリこれを2番底ととらえるなら買いであるが、逆に92ドルが戻りいっぱいと考えるなら、いずれ85ドルを割れるとして売りである。
…中略…
なおOPEC総会では生産枠の据え置きが決定。しかし織り込み済みとしてほとんど材料視されなかった。ただ下落が続けば、OPECは相場を下支えするために3月の総会で減産する可能性もあるとの見方も出ている。
なおNY市場のファンドの状況は、…中略…
また国内内部要因では、…中略…
結論として当方の相場観は、1万円も下がるような暴落はないと思うが、目先は58,600円で戻りいっぱいになっただろう。2番底を付けに行く相場であろうと考える。まずは56,000円割れ!
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今週のガソリンの値動き |
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3月限(当限) |
前日比 |
8月限(先限) |
前日比 |
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1月28日 |
\64,740 |
-330 |
\70,030 |
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1月29日 |
\65,840 |
1100 |
\71,380 |
1350 |
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1月30日 |
\66,810 |
970 |
\72,410 |
1030 |
|
1月31日 |
\67,410 |
600 |
\72,190 |
-220 |
|
2月1日 |
\67,970 |
560 |
\71,970 |
-2220 |
続いてガソリンです…先週号においては『このまま戻っても一回は戻り売りに押されそう。しかし逆に目先の底入れを見た観もあり、押し目買いもありそう。いずれにせよ株価の動向次第か。』とコメントした。
今週の相場展開は、72,930円(1/30)まで戻ったが、その後は伸び悩み。
○ 東京ガソリン日足
…削除済み…
80,300円(12/27)で天井を打った相場は、67,110円(1/22)まで13,190円も下げて底打ち。そこから今週高値72,930円までの戻りは、5,820円と下げ幅の44%戻り。
チャートではちょうど一目均衡表の雲の下限で抵抗を受けており、相対力指数も50ポイント間際で止まっている。
チャートしてはちょうど戻り売りのポイントであり、週末のNY原油の急落を見ると週明けは大きく下落しそう。問題はそれでまた下げ相場に入るのか?それとも2番底を確認したらまた上がるのか?であるが、まずは5,820円戻った分の半値押しで7万円そこそこまでの下落はあるだろう。その辺の攻防がどうなるかを見定めたい。
さて各限月別の推移を見てみると、
3月限 発会値56,700円 高値74,280円 安値56,650円 現在値67,970円
4月限 発会値64,680円 高値78,450円 安値64,590円 現在値71,460円
5月限 発会値73,050円 高値79,880円 安値66,770円 現在値71,990円
6月限 発会値77,860円 高値79,950円 安値67,030円 現在値72,260円
7月限 発会値79,510円 高値80,300円 安値67,110円 現在値72,150円
8月限 発会値71,520円 高値72,930円 安値69,610円 現在値71,970円
今週発会した8月限以外に、一代の高値・安値の更新はなし。
国内内部要因では、…中略…
今週のスポット価格は、…中略…
1月26日時点のガソリン在庫は前週比1.5%増の222.4万klと4週ぶりの増加。需要の低迷が続いており、適正在庫200万klをオーバーして不安はない。
元売大手・新日本石油は、2月からの卸値の引き上げ。ただし売れ行きは不振だから、スタンド価格は逆に下がっているところが多いという。
結論として当方の相場観は、チャートは戻り売りを示唆。1万円も下がるような急落はないと思うが、目先は2番底を確認するために下落する相場と見る。
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今週の灯油の値動き |
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3月限(当限) |
前日比 |
8月限(先限) |
前日比 |
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1月28日 |
\69,380 |
-1550 |
\66,870 |
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|
1月29日 |
\70,040 |
660 |
\67,790 |
920 |
|
1月30日 |
\70,680 |
640 |
\68,180 |
390 |
|
1月31日 |
\70,320 |
-490 |
\67,690 |
-490 |
|
2月1日 |
\70,520 |
200 |
\67,970 |
280 |
最後に灯油です…先週号においては『22日の株価急落からのパニックで逆に下値にコツンと届いた観もあるが、一方で上値も限定的な可能性もある。半値戻りは売りで対処か。』とコメントした。
今週の相場展開は、69,120円(1/30)までの戻りを入れたものの、その後は反落して67,000円台へ。
○ 東京灯油日足
…削除済み…
75,580円(12/28)の大納会天井となった相場は、63,480円(1/22)まで都合12,100円の下落。そこから今週の高値69,120円まで5,640円の反発であり、46.6%の戻りを入れた。
しかしチャートは一目均衡表の雲の下限で頭打ちとなり、31日から反落。週明けもNY原油の急落を受けて、安く始まるだろう。
63,480円(1/22)は底だとは思うが、いずれにせよ先週号でコメントしたとおり上値も限定的。まずは2番底を手繰りに行く展開が予想される。
さて今週も各限月別の推移を記すと、
3月限 発会値58,500円 高値79,950円 安値58,030円 現在値70,520円
4月限 発会値62,690円 高値76,420円 安値62,490円 現在値68,860円
5月限 発会値69,680円 高値75,230円 安値63,540円 現在値67,920円
6月限 発会値72,500円 高値75,020円 安値63,540円 現在値67,470円
7月限 発会値74,840円 高値75,580円 安値63,480円 現在値67,490円
8月限 発会値68,500円 高値69,120円 安値66,850円 現在値67,970円
今週は発会した8月限以外は一代の高値安値の更新はなし。ただし現状ではすべて不需要期の限月ばかりとなり、灯油独自の材料での上昇は考えられない。下げた場合に、ジェット燃料への転化から反発するくらいの材料しかない。
よって原油価格の動向によっての相場の上下という事になるだろう。
なおガソリンとのサヤ関係であるが、週末現在では以下のとおり。
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月日 |
2月1日(金) |
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限月 |
ガソリン |
限月間サヤ |
灯油 |
限月間サヤ |
ガソリン−灯油 |
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3月限 |
\67,970 |
|
\70,520 |
|
-2,550 |
|
4月限 |
\71,460 |
3,490 |
\68,860 |
-1,660 |
2,600 |
|
5月限 |
\71,990 |
530 |
\67,920 |
-940 |
4,070 |
|
6月限 |
\72,260 |
270 |
\67,470 |
-450 |
4,790 |
|
7月限 |
\72,150 |
-110 |
\67,490 |
20 |
4,660 |
|
8月限 |
\71,970 |
-180 |
\67,970 |
480 |
4,000 |
現状では仕掛けたいサヤは無し。
国内内部要因では、…中略…
今週のスポット価格は…中略…
1月26日時点での灯油在庫は、前週比8.4%減の368.4万klと3週連続の減少。寒波襲来で需要が伸びたため、在庫の取り崩しが顕著に出ている。
しかしもう一度言うが、東工取期近はすでに3月限であり単純比較は出来ない。
結論として当方の相場観は、63,480円は底かもしれないが、逆に69,120円も戻りいっぱいであろう。2番底確認まで、戻り売りが有利な相場であろうと考える。
〔貴金属〕
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今週の金の値動き |
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2月限(当限) |
前日比 |
12月限(先限) |
前日比 |
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1月28日 |
\3,136 |
-37 |
\3,160 |
-26 |
|
1月29日 |
\3,177 |
41 |
\3,188 |
28 |
|
1月30日 |
\3,163 |
-14 |
\3,182 |
-6 |
|
1月31日 |
\3,165 |
2 |
\3,195 |
13 |
|
2月1日 |
\3,172 |
7 |
\3,194 |
-1 |
金相場は、先週号においては『まだ乱高下はするだろうが、基本的に押し目買いの相場であることは変わらないだろう。利下げ&株安はやはりスタグフレーションの危険性が大』とコメントした。
今週の相場展開は、3,223円(1/29)とまた高値更新をするものの、基本的には同値圏でのもみ合い。
○
東京金日足
…削除済み…
3,187円(1/15)〜2,911円(1/18)までの下げは276円。昨年11月の3,102円(11/7)〜2,752円(11/20)の下げ幅350円以来の調整局面を経て、今週高値3,223円(1/29)まで312円の上昇。
調整安は一目均衡表の雲で支えられての反発であるが、株価急落からの金融システム不安など惑わされる事が多い調整であった。今後も株価はさらに不安定さを増すかもしれないし、その動向によっての乱高下もあるだろう。
しかし今回のようなケースを考えれば、結局利下げが金への強材料として働いたわけであり、また何よりもチャートが真実を語っていたわけだ。
となれば今後、外部要因がどうだろうが、金相場は金相場として素直に見たほうが良いだろう。
そういう目で見た場合、調整安があるとすれば今回の上昇局面で開いたギャップを埋めること。チャートに記載したAポイントの3,100円、Bポイントの3,000円があるわけだが、Bポイントまでは下がらないだろう。
もしもこのまま上昇に転じた場合は押し目の倍返し、つまりは276円×2+2,911円となり、ズバリ3,463円までの上昇も無しとはしない。
これをドルベースで逆算した場合は、為替が106円として1016ドル。まあ、あるような、ないような…(苦笑)
○
NY金日足(週末1日は入っていません)
…削除済み…
週末1日のNY金は、前日比14.0ドル安の908.7ドルで終了。高値は936.2ドルまで出ていたが、史上最高値の936.3ドル(1/30)までわずかに届かず反落。東京市場換算では60円安程度。
ただし849.5ドル(1/22)で底は打っていると思われ、下げても一瞬900ドルを割れる程度か。
仮に1月の調整の倍返しなら、1002.9ドルまでの上昇が期待できる。一度は1000ドル台を記録しないと納まらないと思われ、週明けの安値は東京市場でも絶好の買い場か。
なおゴールドマン・サックスは、予想価格を引き上げて850ドル〜900ドルへ。高値は1,000ドル乗せもあるとのコメント。1000ドル乗せがあって不思議ではない。
またNY市場のファンドの動向は…中略…
結論として当方の相場観は、週明け換算どおりに安ければ、そこから徐々に買い仕込みたい。下げても3,100円程度ではなかろうかと考えるゆえに。
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今週のプラチナの値動き |
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2月限(当限) |
前日比 |
12月限(先限) |
前日比 |
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1月28日 |
\5,678 |
76 |
\5,435 |
85 |
|
1月29日 |
\5,743 |
65 |
\5,515 |
80 |
|
1月30日 |
\5,754 |
11 |
\5,526 |
11 |
|
1月31日 |
\5,752 |
-2 |
\5,541 |
15 |
|
2月1日 |
\5,897 |
145 |
\5,681 |
140 |
プラチナ相場は、先週号においては『予想通りの大暴騰であるが、今回の下げは株価急落という思わぬ材料?で来ただけに、買いにくい展開であったと思われる。ただしここからの相場はなお大波乱が予想され、チャンスがあるまでは新規の仕掛けは待つのが無難だろう。』とコメントした。
今週の相場展開は、週末には高値で5,693円(前日比152円高)まで上昇。もちろん上場来最高値の更新であり、急騰に歯止めが掛からなくなってきた。
ちょっと慎重になり過ぎて、週明けのもみ合い上放れを買い逃した当方である。