商品市況展望 割愛版
平成21年10月25日記
相場をやっていると、NY市場でどうしたとか、欧州ではどうなったとか、上海では○○が起きたとか、ともかく毎日世界中をウォッチする事になる。もっとも、飛び回っているのは頭の中だけの話で、シカゴ・NYは昔行った事があるけど、ヨーロッパも上海も生まれてこの方一度も行った事はございません。
だからJALに乗るなんて事も滅多にないんだが、噂ではJALのスチュワーデスってお年を召したお嬢さんだらけらしいね。まあ今はスチュワーデスとは言わず、CA(キャビンアテンダント)と言うのは知っているけど、まさにスチュワーデス時代から勤めていそうな人がいっぱい居るみたい。
CAに知り合いは居ないもんで、多分だが、給料も福利厚生も良いから辞めないんでしょ。パイロットだと、年金が月々50万円貰えるって言うんだから…
結局のところ、赤字の図式はGMと同じなんだが、潰さないのは潰せないわけがあるんだろうから、憶測を書いてもしょうがない。
ただ民主党政府の支持母体は労組であり、郵政民営化の逆行を見てもわかるとおり、自由主義経済の否定だ。小泉政権で行き過ぎた市場原理主義が横行したため、思いっきり反対に振れているのだろう。
民主党と自由民主党。似ているけど、民主党に無いのは自由の2文字であり、国会議員も議員立法は出せない「政府案賛成の単なる1票の頭数」なんだから、ほとんど旧ソ連か中国の政治システムと同じだな。国会や政府の上に、党がある。
そういう事をぐだぐだ言っても、カネにはならんので時間の無駄。だから相場の話に戻るが、実は今一番注目しているのは商品ではなく、実は株だ。それも国内銀行株だ。
このところの世界各国の株価は堅調推移で、日本だけが全くの蚊帳の外での横ばいとなっているわけだが、そんな中で銀行株は異様に売られている。
三菱東京UFJは460円。みずほ銀行に至っては、僅か173円。3月の安値に接近しつつある。2度の増資をやって大暴落した野村證券のように、何か出るのかもしれんね。
現状ではまだ信用買い残が積み重なっているので、ダメ押しの増資発表か何かで大きく売られたら、あるいはJALの債権放棄なんかの話が出て売られたら、そこは買い場になるんじゃあるまいか?
みずほは100円くらいまで下がってくれんかね?ちなみに福島銀行はタダの55円だな。両方買ったら、社民党買いだな…(笑)
何たって自民党は潰れて無くなるかもしれんし、民主党だって4年後は無いかもしれんが、仮にJALが無くなっても、大手銀行は潰れないと思っているもんで…(笑)
〔穀物〕
今週のコーンの値動き |
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|
1月限(当限) |
前日比 |
11月限(先限) |
前日比 |
10月19日 |
\19,720 |
70 |
\20,770 |
130 |
10月20日 |
\19,910 |
190 |
\21,090 |
320 |
10月21日 |
\20,050 |
140 |
\21,380 |
290 |
10月22日 |
\20,410 |
360 |
\21,800 |
420 |
10月23日 |
\20,780 |
370 |
\22,170 |
370 |
まずはコーンから…先週号においては『底が入っている相場と見て、2万円以下は押し目買いの相場であろう。ただし昨年のような大相場は無いと思うので、高値は利食いして、押し目買いに徹する相場であろうと見る』とコメントした。
今週の相場展開は、更に騰勢を強めた相場が22,000円台まで上昇。押し目待ちに押し目無しの展開での上昇となった。
○
東京コーン日足
…削除済み…
前々号から「チャートでは22,000円〜23,000円程度ならあっても不思議ではない」と、相場の転換を予測したわけであるが、そのとおりに内外とも騰勢を強めており、目標値に入って来た。10月に入って、すでに3,000円の上げとなっているわけだ。
当面の目標としていた8/5の高値21,100円も簡単に突破し、更にそこから1,000円以上の急騰だ。
ただしチャートでは、相対力指数も78ポイント台まで上昇。更に上昇する可能性もゼロとは言わないが、逆にぼちぼち調整局面に入っても全くおかしくない。
強い相場であれば、指数調整の70ポイント割れで再度買われるか。あるいはそんなに強くないのならば、一度は2万円そこそこまでの大きな調整があってもおかしくなかろう。
更に騰勢を強めた場合は、天井を打ってしまう可能性は高い。なぜなら、如何に「豊作に売り無しの相場だよ!」と言っても、実際にモノはあるのだから。
なお一代の推移は以下のとおり。
東京コーン一代の動き |
|
|
|
|
|
|
|
|
始値 |
|
高値 |
|
安値 |
|
現在値 |
2010年1月 |
\16,290 |
12月16日 |
\24,410 |
6月3日 |
\16,400 |
1月15日 |
\20,780 |
2010年3月 |
\18,390 |
2月16日 |
\24,520 |
6月3日 |
\17,560 |
9月7日 |
\21,260 |
2010年5月 |
\22,420 |
4月16日 |
\24,740 |
6月2日 |
\17,760 |
9月7日 |
\21,650 |
2010年7月 |
\22,620 |
6月16日 |
\22,860 |
6月16日 |
\17,800 |
9月7日 |
\21,810 |
2010年9月 |
\19,100 |
8月17日 |
\22,120 |
10月23日 |
\18,000 |
9月7日 |
\22,110 |
2010年11月 |
\20,590 |
10月16日 |
\22,240 |
10月23日 |
\20,590 |
10月16日 |
\22,170 |
今週も先物2本が一代高値の更新だ。全限一代高値となるには、24,000円台後半までの上昇が必要であるわけだが、それだと年初来高値の更新が必要となる。
現状では「豊作に売り無し」の、押し目買いの相場であるとは思っているものの、そこまでスケールの大きな相場になるかどうかは疑問だ。
○
シカゴコーン日足(週末23日分は入っていません)
…削除済み…
週末23日のシカゴ市場では、前日比5.75セント安の397.75セント。高値は413セントまであったが、さすがに農家売り+利食い売りも出たようだ。東京市場換算では320円安である。
…中略…
結論として当方の相場観は、目先は何時調整が入ってもおかしくない。一度は利食い売りで、このまま高い場面があるのなら逆に新規売り。ただし底は入っていると思うので、素直に押したらまた買いで良いだろう。
今週の一般大豆の値動き |
||||
|
12月限(当限) |
前日比 |
10月限(先限) |
前日比 |
10月19日 |
\44,230 |
560 |
\40,820 |
240 |
10月20日 |
\45,000 |
770 |
\40,600 |
-220 |
10月21日 |
\45,560 |
560 |
\40,800 |
200 |
10月22日 |
\45,950 |
390 |
\41,280 |
480 |
10月23日 |
\44,650 |
-1300 |
\41,950 |
670 |
続いて一般大豆です…先週号においては『大豊作なのだから昨年のような大相場は想定しづらいが、それでもチャート・サヤともに買いを示唆。結局は、底が入っている相場であり、豊作に売り無しの買い狙いが良いのだろうと考える』とコメントした。
今週の相場展開は、コーンに比べればもたもたしているものの、それでも上昇した相場は42,000円近くまで上昇。今月の安値からは、5,000円近く上がって来た相場である。
○
東京一般大豆日足
…削除済み…
チャートでは、週末の2日間で完全に雲の上に出た。20日も一度出たのだが、その日は寄付きから急激に下げる陰線引けとなったが、その価格も突破したのは評価出来る。
コーンは雲の上に出て9営業日。大豆はまだ2営業日で、指数を比べてもコーンの78ポイント台に比べ、67ポイント台と出遅れている。
元々、天井も底もコーンから遅れる傾向がある大豆相場であり、どこかでその出遅れを解消する事になるのではあるまいか?コーンの22,000円台に匹敵するのは、大体44,000円くらいではなかろうかと見ている。
なお一代の推移は以下のとおり。
東京一般大豆一代の動き |
|
|
|
|
|
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|
始値 |
|
高値 |
|
安値 |
|
現在値 |
2009年12月 |
\31,240 |
12月16日 |
\47,910 |
6月12日 |
\30,210 |
12月18日 |
\44,650 |
2010年2月 |
\36,300 |
2月16日 |
\47,690 |
6月12日 |
\33,620 |
3月4日 |
\43,060 |
2010年4月 |
\43,000 |
4月16日 |
\47,560 |
6月12日 |
\37,090 |
4月28日 |
\43,290 |
2010年6月 |
\44,720 |
6月16日 |
\45,280 |
6月18日 |
\37,510 |
7月13日 |
\42,200 |
2010年8月 |
\41,310 |
8月17日 |
\41,950 |
10月23日 |
\37,260 |
9月14日 |
\41,890 |
2010年10月 |
\40,720 |
10月16日 |
\41,950 |
10月23日 |
\40,710 |
10月16日 |
\41,950 |
今週は先物2本が一代高値の更新。また当限は46,000円近くまで急騰した後に週末大きく売られたが、これは内部要因から利食い売りが出たためだ。
…中略…
○
シカゴ大豆日足(週末23日分は入っていません)
…削除済み…
週末のシカゴ大豆は、前日比0.50セント高の1006セント。高値は1025.25セントまであったが、コーン安・原油安・株安などの影響から値を消した。夜間取引から見れば15セント以上安いので、東京市場換算では370円安である。
…中略…
結論として当方の相場観は、まだ相場に過熱感は無いので、押し目買い一貫の展開であろう。底は入っている相場であり、現在の需給はコーン以上に強いという事を再確認させられるだろう。
〔貴金属〕
今週の金の値動き |
||||
|
10月限(当限) |
前日比 |
8月限(先限) |
前日比 |
10月19日 |
\3,075 |
11 |
\3,081 |
10 |
10月20日 |
\3,095 |
20 |
\3,104 |
23 |
10月21日 |
\3,082 |
-13 |
\3,089 |
-15 |
10月22日 |
\3,108 |
26 |
\3,118 |
29 |
10月23日 |
\3,137 |
29 |
\3,145 |
27 |
金相場は、先週号においては『そろそろ一押し欲しいところであるが、調整安があれば皆買いたいだろう。調整があればラッキーであり、それは素直に買うべきだろう』とコメントした。
今週の相場展開は、押し目らしい押し目もなく上昇し、週末は3,100円台まで上昇。NY金はモタモタしだしたが、東京は円安も追い風になった格好である。
○
東京金日足
…削除済み…
週末は高値で3,146円まで上がり、年初来高値の更新とともに、全限一代高値の更新である。これより上の目標値は、昨年記録した3,300円台となる。
現状ではそこまで一気に上がってもおかしくは無いが、さすがにここから新規には買いづらい。みんなそう思っているようで、○○の委託も途転売りになっているらしい。
それが当たらんとも限らんが、正直言えば買いづらい相場だから、このまま高いんじゃないかな? 下げてくれたらラッキーで、3,000円辺りまで下げたら是非買いたいが。
ともかく何度もコメントしているが、金相場上昇の根本原因が「米国の超低金利〜量的緩和政策を基調としたドルキャリートレード〜投機資金の流入」を柱としている以上、その出口戦略が明確にならない限りは、トレンドが転換する可能性は少ない。雇用回復無き経済の底入れと言われる現状では、金への投機資金流入は止まらないだろう。
なお一代の推移は以下のとおり。
東京金一代の動き |
|
|
|
|
|
|
|
|
始値 |
|
高値 |
|
安値 |
|
現在値 |
2009年10月 |
\2,375 |
10月29日 |
\3,137 |
10月23日 |
\2,176 |
11月13日 |
\3,137 |
2009年12月 |
\2,445 |
12月19日 |
\3,139 |
10月23日 |
\2,319 |
1月15日 |
\3,137 |
2010年2月 |
\2,998 |
2月25日 |
\3,141 |
10月23日 |
\2,693 |
7月14日 |
\3,140 |
2010年4月 |
\2,871 |
4月27日 |
\3,142 |
10月23日 |
\2,692 |
7月14日 |
\3,142 |
2010年6月 |
\2,906 |
6月26日 |
\3,144 |
10月23日 |
\2,691 |
7月14日 |
\3,143 |
2010年8月 |
\2,871 |
8月27日 |
\3,146 |
10月23日 |
\2,840 |
9月1日 |
\3,145 |
週末は、全限一代高値の更新である。なお夜間取引でも高値更新を果たしており、先物は3,163円まで記録している。
○ NY金日足(週末23日分は入っていません)
…削除済み…
週末23日のNY金は、前日比2.2ドル安の1056.4ドル。10/14に1072ドルを記録した後は、横ばいとなっている。
為替は92円台まで円安となっているが、夜間取引から見れば6ドル以上安いので、週明けは3,130円台のスタートか。
当方は、円安が進むとは思っていないので、それが止まって円高反転となった時に、NY金がどんな動きをするのかに注目している。円高・ドル安と同時に、対ユーロでもドルが安くなるようならNY金は上昇して東京も下げないだろうが、円高でもドルが対ユーロで確りするようなら、東京は大きく下げるだろう。
もちろん、その下がった場面は買い場だと思う。
なお10/20現在のNY市場のファンドの動向は、…中略…
10/23現在のSPDRのETF残高は、…中略…
また同日のリースレートは…中略…
結論として当方の相場観は、押し目買い継続の相場であろう。内部要因から見ると押さない可能性も高いが、押してくれればラッキーだろう。
今週のプラチナの値動き |
||||
|
10月限(当限) |
前日比 |
8月限(先限) |
前日比 |
10月19日 |
\3,926 |
3 |
\3,926 |
9 |
10月20日 |
\3,964 |
38 |
\3,971 |
45 |
10月21日 |
\3,942 |
-22 |
\3,952 |
-19 |
10月22日 |
\4,020 |
78 |
\4,020 |
68 |
10月23日 |
\4,066 |
46 |
\4,068 |
48 |
プラチナ相場は、先週号においては『まだ大きな調整は無いだろう。押し目があったら確実に拾っておくべきで、4,000円台を期待したい』とコメントした。
今週の相場展開は、予想通りに押しはちょっとだけで、週末2日間で完全に4,000円台の大台乗せ。しかも全限一代高値の更新であり、年初来高値の更新でもある。
○
東京プラチナ日足
…削除済み…
相対力指数はジャスト70ポイントであり、ここで止まれば良しだが、止まらないと青天井になるだろう。
だが、さすがに飛び付き買いをしてもしょうがないので、押したら買う姿勢でいるしかないか。
なお一代の推移は以下のとおり。
東京プラチナ一代の動き |
|
|
|
|
|
|
|
|
始値 |
|
高値 |
|
安値 |
|
現在値 |
2009年10月 |
\2,590 |
10月29日 |
\4,066 |
10月23日 |
\2,276 |
12月12日 |
\4,066 |
2009年12月 |
\2,450 |
12月19日 |
\4,068 |
10月23日 |
\2,401 |
12月24日 |
\4,068 |
2010年2月 |
\3,230 |
2月25日 |
\4,062 |
10月23日 |
\3,200 |
7月9日 |
\4,058 |
2010年4月 |
\3,695 |
4月27日 |
\4,066 |
10月23日 |
\3,202 |
7月13日 |
\4,062 |
2010年6月 |
\3,719 |
6月26日 |
\4,071 |
10月23日 |
\3,227 |
7月13日 |
\4,067 |
2010年8月 |
\3,731 |
8月27日 |
\4,070 |
10月23日 |
\3,592 |
9月3日 |
\4,068 |
全限一代高値の更新であり、売り方で利が乗っている人は皆無という事。また週末のNYプラチナも下げておらず、順当なら週明けはまた若干高いだろう。
○
白金−金比差日足
…削除済み…
週末現在のサヤは、4,068円(プラチナ)−3,145円(金)=923円。これも雲の上に抜けて来ており、一段と拡大する可能性が高いだろう。
先週号で指摘したが、ペナント型のチャートは「通常、こういうペナントは上に抜けるものだ」としているが、おそらくそういう流れになるのではあるまいか?
現実に、今週の上げは金よりもプラチナが大きく、金売り・プラチナ買いでも儲かっている図式だ。
なお10/20現在のNY市場のファンドの動向は…中略…
結論として当方の相場観は、新規買いをするなら調整を待ちたいが、この相場の天井はまだまだ先なのではあるまいか。最終的には4,800円程度まであるんじゃないかと思っている。
〔ゴム〕
今週のゴムの値動き |
||||
|
10月限(当限) |
前日比 |
3月限(先限) |
前日比 |
10月19日 |
217.6 |
-2.3 |
218.8 |
6.0 |
10月20日 |
225.0 |
7.4 |
226.2 |
7.4 |
10月21日 |
230.0 |
5.0 |
225.4 |
-0.8 |
10月22日 |
231.5 |
1.5 |
227.7 |
2.3 |
10月23日 |
254.0 |
22.5 |
233.7 |
6.2 |
先週号においては『ファンドの利食い売りから逆ザヤとなった相場は、いっそう売りづらい展開となった。ファンドが買い直せば急騰の可能性があり、押し目買いの継続であろう』とコメントした。
今週の相場展開は、更に騰勢を強めた相場が230円台半ばまで上昇。先物は235.7円まで記録する事となった。
○
東京ゴム日足
…削除済み…
元々は弱気の相場観であったが、すでに10月11日号から「240円辺りまでの上昇はあるかも…」と方針転換したとおり、その価格も視野に入って来た。それどころか週明けに納会を迎える10月限は、週末現在で254円まで上昇しており、完全に抜けている格好だ。
相場だから、ゴムはそんなに上がるのはおかしい…と言ってもせん無い事。218.4円(9/10)→189.2円(9/15)までの押し29.2円の倍返しなら、ズバリ247.6円まであるわけであり、当限推移を見る限り、それが非現実的だともはや言えない。
なお一代の動きは以下のとおり。
東京ゴム一代の動き |
|
|
|
|
|
|
|
|
始値 |
|
高値 |
|
安値 |
|
現在値 |
2009年10月 |
159.2 |
4月24日 |
254 |
10月23日 |
149.1 |
6月24日 |
254 |
2009年11月 |
164 |
5月26日 |
237.8 |
10月23日 |
150 |
7月13日 |
237.8 |
2009年12月 |
154.5 |
6月25日 |
237.8 |
10月23日 |
152.2 |
7月13日 |
237.3 |
2010年1月 |
190 |
7月28日 |
236.2 |
10月23日 |
180.3 |
7月30日 |
234.9 |
2010年2月 |
202 |
8月26日 |
235.6 |
10月23日 |
189.2 |
9月15日 |
233.9 |
2010年3月 |
139.7 |
9月25日 |
235.7 |
10月23日 |
193.7 |
9月25日 |
233.9 |
当限を除けばほぼ同ザヤであるが、その納会よりも、4月限をファンドがどうするかであろう。もちろん今週の急騰は、ファンド利食いから逆ザヤになった後、再び買い直したからこうなったのだろう。
その時点からでも、すでに20円以上上がっている状況だ。
当先のサヤは、10月限254.0円〜3月限233.9円と20.1円の逆ザヤ。11月との比較では3.9円の逆ザヤだが、それでも売るのはやはりためらわれる。
週末現在の輸入採算価格は、11月積みで233.2円。東京市場の11月限は237.8円であるため、4.6円の上ザヤとなっている。通常は10円程度の下ザヤでありかなり買われ過ぎ。この一点だけで考えれば、採算天井である。なお産地の集荷状況は、1日当り40トン〜80トン台と低調。
国内営業倉庫在庫は、10/10現在で784トン減の5,018トン。14旬連続の減少であり、このペースならいずれ国内からゴムが消える?
もっとも10/23現在の上海ゴム在庫は、5,526トン増の110,683トンとさらに増加。1週間で国内在庫分が増加して行く情勢だ。
そのためか、上海相場は高値もみ合いが継続中。つまりは国内だけ急騰している図式なわけだ。株式市場とは真逆だね。
以上を考えると、一度は急落して調整しそうではある。
…中略…
結論として当方の相場観は、チャートやサヤはまだ上値志向だが、さすがに短期的には上昇が急だったゆえ、一度は利食いが良いだろう。急落した場面をまた拾うべし。
〔石油製品〕
今週の原油の値動き |
||||
|
10月限(当限) |
前日比 |
3月限(先限) |
前日比 |
10月19日 |
\41,210 |
-10 |
\44,390 |
240 |
10月20日 |
\41,190 |
-20 |
\44,730 |
340 |
10月21日 |
\41,100 |
-90 |
\44,390 |
-340 |
10月22日 |
\41,900 |
800 |
\46,110 |
1720 |
10月23日 |
\42,010 |
110 |
\46,630 |
520 |
まずは原油から…先週号においては『一気に買い転換する状況となった相場であるが、走り過ぎれば利食い場になるだろう。しかし現状では下落しても、それは単なる調整で、買い場になると思われる』とコメントした。
今週の相場展開は、NY原油は82ドルまで上昇。もちろん年初来高値の更新であり、東京も同じく46,000円台まで大きく値を飛ばす事となった。
○
NY原油日足(週末23日分は入っていません)
…削除済み…
週末のNY原油は、前日比0.69ドル安の80.50ドルと若干下落。東京市場換算だと480円安だ。
チャートでは相対力指数も22日現在で73ポイント台まで上げており、利食い調整が入るのは自然。ただし天井かと言えば、どうもまだそんな雰囲気にならない。それは週足ベースでは、まだ昨年のような過熱感が無いと見えるからである。よって今週は、週足もアップしてみると…
○
NY原油週足(週末23日分は入っていません)
…削除済み…
週足ベースでの相対力指数は、まだ64ポイント台である。そして雲の中にまだ留まっている。案外と、一度雲の上に出たところがダマシになり、それで天井を打つのではないかと思っている。
まさか昨年のように140ドルを目指す展開にはならないと思うが、こればっかりは相場なので何とも言えない。ぱっと見は、90ドルくらいで終りかな?という情勢だ。
もちろん根本的な上昇要因は金と同様で、ドル不安が根底にあるのは間違いない。それとともに、現在は先進国では雇用無き経済回復が起きつつあるのだが、中国・インドは未だに好調だと言うし、BRICsに続き、VISTAと言われるベトナム・インドネシア・南ア・トルコ・アルゼンチンも好調だとなっては、需要も想像以上にあるのかもしれない。
逆にまた悪化しているというニュースが出れば、その時は調整安するんだろうけれども…
○
東京原油日足
…削除済み…
東京市場も週末2日間の急騰で、ついに年初来高値の更新。週末には46,690円まで上昇している。
先週号で「チャートが買いになったのだから、再び売りを示唆するまでは売れないだろう。年初来高値の46,350円(8/10)更新までの高値があるかどうかは判らないが、当面は押し目買いだろう」としたが、あっさりと抜けたわけだ。
そりゃここまで上昇したのだから、利食い売りも入るだろうし、調整安はするかもしれない。しかしチャートが買いになって上がった相場なのだから、引き続き売りを示唆する線形になるまでは売れない。
なお一代の動きは以下のとおり。
東京原油一代の動き |
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始値 |
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高値 |
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安値 |
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現在値 |
2009年10月 |
\36,130 |
5月7日 |
\44,810 |
8月14日 |
\33,500 |
5月18日 |
\42,010 |
2009年11月 |
\39,220 |
6月1日 |
\45,800 |
10月23日 |
\34,750 |
7月13日 |
\45,800 |
2009年12月 |
\43,080 |
7月1日 |
\46,030 |
8月10日 |
\34,830 |
7月14日 |
\45,960 |
2010年1月 |
\43,780 |
8月3日 |
\46,350 |
8月10日 |
\36,350 |
9月28日 |
\46,100 |
2010年2月 |
\40,940 |
9月1日 |
\46,400 |
10月23日 |
\36,550 |
9月28日 |
\46,330 |
2010年3月 |
\39,470 |
10月1日 |
\46,690 |
10月23日 |
\39,110 |
10月2日 |
\46,630 |
一代高値の更新は、11月限及び先物2本。12月・1月限も更新まであと僅かであり、売りで儲かっている人は皆無なのだから、買い方の勢力圏だというのは誰が見ても明らかだ。
10/20現在のNY市場でのファンドポジションは…中略…
また10/23現在の中東産原油は、…中略…
結論として当方の相場観は、利食い売りから調整安が出てもおかしくは無いが、まだ相場が天井を付けた雰囲気が感じられない。まだ押し目買いでの対処がベターだと考える。
今週のガソリンの値動き |
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11月限(当限) |
前日比 |
4月限(先限) |
前日比 |
10月19日 |
\49,220 |
-20 |
\55,550 |
660 |
10月20日 |
\49,120 |
-100 |
\55,380 |
-170 |
10月21日 |
\48,500 |
-620 |
\55,070 |
-310 |
10月22日 |
\49,340 |
840 |
\56,740 |
1670 |
10月23日 |
\49,000 |
-340 |
\57,100 |
410 |
続いてガソリンです…先週号においては『NY原油の高騰も受けて大きく上昇した相場であるが、さすがに買われ過ぎだろう。ここからの高値は売り狙いで、単品の売りが危険と思うなら原油買いをヘッジにすべきだろう』とコメントした。
今週の相場展開は、週末に掛けてまた大きく上昇し、57,000円台まで記録。再び年初来高値の更新である。
○ 東京ガソリン日足
…削除済み…
週末の高値は57,260円であり、9月の安値からは13,000円近い急騰だ。先週号では「もっともここまで上がれば、さすがに売ってみたい気もする。怖いが、週明けに急騰するようなら売っても面白いか」としたが、56,000円台で売れば一利食いは出来ただろう。
相対力指数も77ポイント台であり、この辺からはもう買いたい水準ではない。しかし、大天井かといえば、まだ今しばらく原油相場が上がるんじゃないかと考えているため、6万円くらいまでは上がる可能性も考えておきたい。
どこかで売りだとは思うが、早めに売ると踏まされるかも…
さて一代の推移は以下のとおり。
東京ガソリン一代の動き |
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始値 |
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高値 |
|
安値 |
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現在値 |
2009年11月 |
\40,290 |
4月27日 |
\53,000 |
6月12日 |
\36,850 |
4月28日 |
\49,000 |
2009年12月 |
\43,870 |
5月26日 |
\53,250 |
6月12日 |
\40,820 |
7月13日 |
\50,370 |
2010年1月 |
\49,110 |
6月26日 |
\51,790 |
8月10日 |
\40,930 |
7月13日 |
\51,230 |
2010年2月 |
\48,590 |
7月27日 |
\52,490 |
8月10日 |
\42,880 |
9月28日 |
\51,960 |
2010年3月 |
\48,920 |
8月26日 |
\52,900 |
10月23日 |
\43,120 |
9月28日 |
\52,860 |
2010年4月 |
\44,630 |
9月28日 |
\57,260 |
10月23日 |
\44,600 |
9月28日 |
\57,150 |
今週も先物2本が一代高値の更新だ。4月限は発会から13,000円近く上げ、3月限とのサヤも4,000円以上に拡大している。
なおガソリン・原油のサヤは、57,150円(ガソ4月限)−46,630円(原油3月限)=10,520円。先週よりは若干縮小。
最大拡大して12,000円程度と思われるので、1万円以上はガソリン売り・原油買いを模索。
今週のスポット価格は、1…中略…
10/17時点でのガソリン在庫は、…中略…
結論として当方の相場観は、仮に6万円を目指す相場だとしても、ここからの上値はもう買わない方が良いだろう。消費不振は深刻であり、はしごを外されると高値から急落の可能性もあるゆえに。
今週の灯油の値動き |
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11月限(当限) |
前日比 |
4月限(先限) |
前日比 |
10月19日 |
\50,530 |
-70 |
\52,050 |
-260 |
10月20日 |
\50,940 |
410 |
\52,230 |
180 |
10月21日 |
\50,780 |
-160 |
\52,090 |
-140 |
10月22日 |
\52,000 |
1220 |
\53,570 |
1480 |
10月23日 |
\52,180 |
180 |
\54,000 |
430 |
最後に灯油です…先週号においては『積極的に売りたいわけではないが、ここからの高値はもう買いたくない。買うなら素直に、原油の方がマシだろう』とコメントした。
今週の相場展開は、週明けに急騰して54,640円(10/19)を記録するものの、そこからはさすがに急落して52,000円まで下落。しかし週末には、再び54,000円まで回復である。
○ 東京灯油日足
…削除済み…
週明けの高いところからは、一発で2,500円下げた。しかし週末2日間では、再び2,000円ほど急騰した。
おそらく、こういう相場が続くのだろう。高値からは、一発で振るい落とされる。しかし大元の原油相場が強いと、再び相場は上昇して来る図式だ。上も下も、ヒステリックになった場面を逆向かいするべきだろう。
なお一代の推移は以下のとおり。
東京灯油一代の動き |
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|
始値 |
|
高値 |
|
安値 |
|
現在値 |
2009年11月 |
\40,390 |
4月27日 |
\53,910 |
6月12日 |
\38,180 |
4月28日 |
\52,180 |
2009年12月 |
\45,320 |
5月26日 |
\55,140 |
6月12日 |
\42,300 |
7月13日 |
\53,380 |
2010年1月 |
\52,910 |
6月26日 |
\54,450 |
8月10日 |
\42,570 |
7月14日 |
\54,150 |
2010年2月 |
\50,790 |
7月27日 |
\54,760 |
8月10日 |
\44,760 |
9月29日 |
\54,490 |
2010年3月 |
\49,430 |
8月26日 |
\54,290 |
10月23日 |
\43,830 |
9月28日 |
\54,250 |
2010年4月 |
\43,500 |
9月28日 |
\54,640 |
10月19日 |
\42,950 |
9月28日 |
\54,000 |
需要期の中物と不需要期の先物は、本来ならもっと逆サヤが付いても良かろうと思うのだが、今の売買システムだと先物の出来高しか出来ない。よって実質の売買は先物しかないので、先物2本が一代高値の更新だ。
10/22現在の輸入採算価格は…中略…
10/17時点の灯油在庫は、…中略…
結論として当方の相場観は、大元の原油相場が強い限り、基本的には灯油も上昇相場であろう。しかし先物は不需要期なので、急騰場面は必ず振るい落としの急落もあるだろう。逆張りがベターか。
〔その他〕
今週は為替3種とNYコーヒーのチャートをアップ。
○ ドル/円相場日足
…削除済み…
週末のNY市場では、安値92.11円まで出ている。チャートでは雲にくっついた場面で、当方はこの辺で再び円高に反転すると思うのだが…さて?
○
ユーロ/円相場日足
…削除済み…
対ユーロでは、えらく円安が進んでいる。相対力指数も73ポイントで、青天井の様相だ。何でこんなにユーロが強いんだろう?
○
ユーロ/ドル日足
…削除済み…
ドルは対円ではドル高だが、対ユーロではまだドル安だ。だから上記のユーロ/円相場も円安がどんどん進んでいるのだが。
○
NYコーヒー日足(週末23日分は入っていません)
…削除済み…
週末23日は、前日比6.50セント安の急落で137.15セント。145.40セント(10/19)から急落しているわけだが、先週号で指摘したとおり「ファンドが2万6,000枚超買ったので、一度はファンド売りで押す可能性が高いだろう」としたものが、現実となった格好だ。
10/20現在のファンドのポジションは、3万3,400枚のロングと更に増加。もうちょっと整理されるのが先と思うが、134セント割れは買いだと思う。
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中田幸一郎
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