商品市況展望 割愛版

平成22年10月3日記

 

石油世界最大手の米エクソン・モービルが、国内のガソリンスタンドを運営する石油の小売り事業から段階的に撤退することが30日、明らかになった。

エクソンは国内で「エッソ」「モービル」「ゼネラル」の3ブランドを展開し、系列GSの数は4,000以上を抱え、「エネオス」ブランドのJXホールディングス(約1万2,000)に次ぐ国内2位だ。ガソリンなどの需要減に歯止めがかからないため、地域ごとにガソリンなどを運ぶ物流や販売部門の営業権を売却する。石油元売り大手が小売り事業から撤退するのは初めて。

関係者によると、すでに九州地区の営業権売却に向けた入札手続きを進めており、複数の大手商社系の石油販売会社が名乗りを上げている。他の地域でも順次売却を進めると見られる。

 〜〜〜以上ここまで、10/1読売新聞より〜〜〜

 

【ニューヨーク時事】米保険大手プルデンシャル・ファイナンシャルは早ければ30日にも、同業の米アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の傘下にある日本の生命保険会社2社の買収を発表する。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が29日付で報じた。買収額は48億ドル(約4032億円)に上る見通しだ。

 プルデンシャルが取得するのは、AIGスター生命保険(旧千代田生命)とAIGエジソン生命保険(旧東邦生命)。プルデンシャルは、海外部門が営業利益の約40%を占め、中でも日本市場の貢献度が最大だという。

 〜〜〜以上ここまで、9/30時事通信より〜〜〜

 

米国最大財閥の本家を名乗ってきたディビッド・ロックフェラー(3世代目の末子・5男)が、断崖絶壁に立たされている。名門チェースマンハッタン銀行の元会長を務め、国際金融機関で同族ライバルのゴールドマンサックス社と双璧をなす「シティグループ」のオーナーであり、石油王と呼ばれた祖父ロックフェラー1世の遺産を受け継ぎ、国際石油資本(メジャー)の頂点に立つエクソンモービル社のオーナーでもあるにもかかわらず、サププライムローンの破綻により、やはり傘下のリーマンブラザーズが、倒産したのがキッカケで、その栄光は、地に落ちてしまい、すっかり落ちぶれている。

 

2007年秋、ディビッド・ロックフェラーは、東京にいた。サププライムローンの破綻が前年から始まり、いよいよ深刻になってきていたので、日本の金融機関に奉加帳を示して救済を求めたのである。ほとんどの金融機関は、サププライムローン組込みの証券を買っていなかったので、相手にせず、冷たい態度で応対した。そのころ、国会議事の一室では、福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表が「大連立構想」について話し合っていた。ディビッド・ロックフェラーは、福田首相に会い、天皇陛下に謁見し、虚しく帰国、その後、みずほグループだけは、その証券を持っていたので、後に6000億円を提供している。ディビッド・ロックフェラーは簡単には、諦めない男で、南アのケープタウンに欧米の金持ちを集めて、基金を設立しようとしたが、相手にされなかったという。その翌年に、サブプライムローンが破綻し、金融危機が、世界中に波及して行ったのである。

 

あれから2年を経て、オバマ政権は、本音のところ、「シティグループ」の倒産を願っているという。なにしろ、ゴールドマンサックス社のオーナーは、ロックフェラ4世代目の嫡男であるジョン・D・ロックフェラー4世である。米国民主党現職の上院議員(ウエストバージニア州選出)で知日家(実は日本の支配者)として知られている。

このゴールドマンサックス社CEOからブッシュ政権2期8年の最後の2年、財務長官に引き抜かれたのが2007年5月に就任したヘンリーポールソンだった。中国人脈が豊富で、北京政府に「元の切り上げ」をさせる使命をブッシュ大統領から与えられていた。シティグループがサププライムローン組込み証券を大量に仕入れていて、大損したのに対して、ゴールドマンサックス社は、「空売りの権利」付きのサププライムローン組込み証券を少量しか買っていなかったので、「空売り」をかけて大儲けしている。

 

ゴールドマンサックス社は、いわゆる「勝ち組」となり、シティグループは「負け組み」となり、明暗を分けた。すべての企業が、「負け組み」になったわけではなかった。

その「勝ち組」のヘンリーポールソン財務長官が、宿敵シティグループ傘下のリーマンブラザーズの倒産を決定したのであった。その措置が世界的規模の「100年に1度」とグリンスパン前FRB前議長が大げさに形容した「金融危機」が、世界的大不況を招き、慌てたヘンリーポールソン財務長官の進言により、ブッシュ政権が、シティグループ傘下のたとえば、AIGなどへ公的資金投入を決めて、救済を図ったのである。

 

デイビッド・ロックフェラー傘下の世界的大企業は、経営難に苦しみ危機に陥っているらしい。傘下にある米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)日本の生命保険会社2社を売却、今度は、石油業界で世界最大手のエクソンモービルが、日本国内のガソリンスタンド (GS)を運営する石油の小売事業から段階的に撤退することを決めている。

 

朝日新聞が報じたところによると、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は9月30日午後、経営再建の一環として、傘下の日本の生命保険会社、AIGスター生命保険(旧千代田生命)とAIGエジソン生命保険(旧東邦生命)を、米同業大手プルデンシャル・ファイナンシャルに売却することで合意、日本の生保事業から完全撤退すると発表した。AIGは2008年9月15日の金融危機で経営危機に陥り、当時のブッシュ政権による支援を受けた。2社の売却益は、公的資金返済に充てるという。

 

また、読売新聞は10月1日付け朝刊1面トップで、「エクソン 国内GS撤退」「系列4,000店 営業権 順次売却へ」というタイトルをつけて報じた。エクソンモービルは、米国テキサス州を本拠地とする総合エネルギー企業である。 国際石油資本であり、スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の一社である。日本国内のガソリンスタンド数では、トップのJXグループが1万2,584に続き、エクソンモービルは第2位の4,688、ちなみに3位は出光興産の4,338。日本からの撤退の直接の原因について、読売新聞は、こう分析している。

 

デイビッド・ロックフェラーはいまや、破れかぶれの悲惨を絵に描いたような様子である。最後の手段は、「悪の戦争経済」により、自らの保身と利益を図るしかない。それが、ブッシュ前大統領とともに2012年に始めようとしている第3次世界大戦計画である。それも核戦争になる。イスラエルとイラン、パキスタンとインド、インドと中国で勃発させる。いずれも核保有国もしくは、核保有疑惑国である。このなかで、イランの世界最大級の埋蔵量と言われる「アザデガン油田」について10年来のかかわりを持つ権益を得て開発の日本は、イランへの制裁措置を強める米国の強い反対と圧力を受けて、撤退を余儀なくされている。考えてみれば、米国がイスラエルとイランによる核戦争を本気で起こそうと計画しているのであれば、むしろ、撤退が賢明であるのかも知れないのである。開発するとすれば、第3次世界大戦終結後である。

〜以上ここまで、板垣英憲「マスコミに出ない政治経済の裏話」より〜

http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/608fde496fbad308bbf75541eb8d684f?fm=rss

 

ディビッド・ロックフェラーは「シティグループ」のオーナーであり、石油王と呼ばれた祖父ロックフェラー1世の遺産を受け継ぎ、国際石油資本(メジャー)の頂点に立つエクソンモービル社のオーナーでもある。

そして台頭してきたジョン・D・ロックフェラー4世は、ゴールドマン・サックスのオーナーである。

 

これらの記事は、ロックフェラー財閥の主導権がデイビッド・ロックフェラーから、ロックフェラー4世代目の嫡男であるジョン・D・ロックフェラー4世に移りつつあるという事を示唆するものだ。

同じ一族での骨肉の争いであるが、まさにアメリカを動かしてきたオーナーチェンジである。

 

板垣英憲氏は「第3次世界大戦勃発」まで唱えているが、本当にそうなるかどうかなどは、当方にはまだ判断はつかない。

ただし相場というものを生業にしている限り、何かが始まる前には前兆があり、それを想像しながら判断を下す事は重要な事だと思う。

 

 

 

〔穀物〕

 

今週のコーンの値動き

 

11月限(当限)

前日比

9月限(先限)

前日比

9月27日

\24,250

540

\24,550

650

9月28日

\23,840

-410

\23,860

-690

9月29日

\23,440

-400

\23,300

-560

9月30日

\23,350

-90

\23,360

60

10月1日

\22,680

-670

\22,570

-790

まずはコーンから…先週号においては『今週は500円強の押しが入ったものの、相場はまだ上に行きたがっている。押し目買い継続の相場であろう』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けに新高値更新をした後に急落となり、週末までに2,000円の下げとなった。

なお週末のシカゴ市場でもなお急落しているため、週明けはストップ安の1,000円安を更に演じそうでもある。

    東京コーン日足(週末は前場2節までしか入っていません)

…削除済み…

正直言って、29日までの下げはほぼ想定どおりだったが、週末の下げは予想外であったそして更にシカゴの下げを見ると、週明けもストップ安の可能性が大ちょっとヤバイ雰囲気である

 

10/1の下落は毎節のように出てきた○○からのファンドの投げ(?)によるものであり、この日は差し引き3,600枚の売りが出ていた。

しかし昨晩にシカゴコーンが30セント安のリミットダウンしたわけで、投げ当たりの格好だ。

 

結論から先に言えば、いずれ相場は年末に向けてまた上昇すると思う。しかし目先は、他の買い方も総投げさせられてからではないと、戻れないかもしれない。つまり新たな相場を建設するには、一度すべてサラ地にならないとダメなのだろう。

資金が薄ければ一度投げるしかないが、もしも高値で買っていたとしても我慢出来るのならば、追証を積んで頑張りきるしかないだろう。

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京コーン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年11月

\20,590

10月16日

\24,320

9月27日

\17,680

6月30日

\22,680

2011年1月

\21,570

12月16日

\24,020

9月27日

\18,230

6月30日

\22,210

2011年3月

\20,380

2月16日

\24,300

9月27日

\18,550

6月30日

\22,470

2011年5月

\21,770

4月16日

\24,490

9月27日

\18,870

6月30日

\22,570

2011年7月

\20,850

6月16日

\24,580

9月27日

\19,080

6月30日

\22,560

2011年9月

\21,940

8月16日

\24,550

9月27日

\21,450

8月25日

\22,570

 9/27に全限一代高値の更新だったが、来週は先物が一代安値を付けるのだろう。

 

    シカゴコーン日足(週末10/1分は入っていません)

…削除済み…

週末10/1のシカゴ市場はリミットダウン(ストップ安)下げであり、中心限月の12月限で前日比30セント安465.75セント

下げ要因は、前日に続いて4半期在庫の大幅上方修正がファンドの手仕舞い売りを誘ったためであり、ファンドは9/30に2万2,000枚、10/1に4万枚売った模様。これだけ売れば、否が応でも下がるに決っている。

 

なお4半期在庫は、市場予想平均の14億700万Buを大きく上回る17億300万Bu。…中略…

 

CFTC発表による9/28現在のファンドの建て玉は…中略…

 

しかしオプションを含めた週末10/1現在のポジションは…中略…

 

また週末の他の材料であるが、インフォーマ社は生産高見通しを129億Bu9月米農務省報告では131億6000万Bu)と下方修正。またFCストーン社も128億9100万Buと予想。

ファンドの投げが終了すれば、また買い材料視されるのだろう。

 

結論として当方の相場観は、史上最高の買いとなっていたファンドの投げにより、予想以上の急落相場の到来となっており、もう少し手仕舞い売りによる下げはあるだろう。しかし最終的には、また上がる相場と見る。

 

 

今週の一般大豆の値動き

 

10月限(当限)

前日比

8月限(先限)

前日比

9月27日

\46,800

700

\45,820

970

9月28日

\46,690

-110

\45,380

-440

9月29日

\46,500

-190

\44,180

-1200

9月30日

\46,450

-50

\44,220

40

10月1日

\45,320

-1130

\43,990

-230

続いて一般大豆です…先週号においてはここに来て買い材料が噴出し出した相場は、さらに上昇の勢いを加速させる可能性が高いだろう。押しはあっても浅いと思われるため、多少の押しで早めに買っておく事が必要だろう』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けに高値更新した後に調整局面入りとなった相場であり、2,000円ほどの下落である。

しかしそれよりも、週末のシカゴ市場ではコーンともに暴落しており、来週の週明けはストップ安まで叩き込まれそうだ。想定以上の押しが到来する事となる。

    東京一般大豆日足(週末は前場2節までしか入っていません)

…削除済み…

4半期在庫も事前予想通りで9/30は下がらなかったが、コーンの下げの影響を色濃く受けた格好である

結局今の相場は、ファンダメンタルズも重要ではあるが、巨大なファンドが買うのか、売るのかが市況を左右する。現在はそのファンドがコーン市場で投げに転じているため、大豆も影響されて下がる図式だ。

 

東京一般大豆一代の動き

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年10月

\40,720

10月16日

\47,000

9月30日

\38,620

2月8日

\45,320

2010年12月

\43,450

12月16日

\44,350

9月27日

\38,290

2月8日

\42,060

2011年2月

\39,190

2月16日

\46,710

9月27日

\38,440

7月7日

\43,880

2011年4月

\42,110

4月16日

\45,770

9月27日

\38,180

7月7日

\43,980

2011年6月

\39,970

6月16日

\45,700

9月27日

\37,910

7月7日

\43,720

2011年8月

\42,640

8月16日

\45,860

9月27日

\41,050

8月25日

\43,990

 

○シカゴ大豆日足(週末10/1分は入っていません)

…削除済み…

週末10/1のシカゴ市場は、中心限月の11月限で前日比49.75セント安の急落で1057セント。コーン同様の急落である。

 

9/30発表の4半期在庫は事前予想通りで、1億5100万Bu…中略…

 

CFTC発表による9/28現在のファンドの建て玉は、…中略…

 

オプションを含めた週末10/1現在のポジションは…中略…

 

結論として当方の相場観は、コーンほど大きく下がるとは思えないものの、目先はファンドの手仕舞い売りの影響を受けそうだ。下げ止まりを確認してから、また買う相場であろう。

 

 

 

〔貴金属〕

 

今週の金の値動き

 

10月限(当限)

前日比

8月限(先限)

前日比

9月27日

\3,518

-10

\3,527

-5

9月28日

\3,502

-16

\3,506

-21

9月29日

\3,528

26

\3,531

25

9月30日

\3,514

-14

\3,519

-12

10月1日

\3,517

3

\3,521

2

金相場は先週号においては金相場の流れはまだ買いだとは思うものの、さすがにここから買うよりも押し目を待ちたい。100円〜150円程度は押して欲しいところだが、さて?』とコメントした。

今週の相場展開は、3,500円台前半での完全なもみ合いの展開。

    東京金日足(週末は10時40分現在のものです)

…削除済み…

3,500円を割れてもすぐ戻るが、しかし上値も重い展開が続いている。これはNY市場では史上最高値を更新するなど金自体は強いものの、東京市場では円高が頭を押える状況となっているためだ。

 

為替相場は82円台で介入が入り、一時は86円近くまで円安となったものの、今はまた83円ぎりぎりの値位置だ。日銀は来週から更なる金融緩和を行うようだが、世界各国が同じ政策を採っている中で、それで円高が止まるかどうかは疑問だ。

 

…中略…

 

 なお一代足は以下のとおりである。夜間取引では15円ほど高いところだ。

東京金一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年10月

\3,078

10月28日

\3,722

5月13日

\3,003

10月29日

\3,517

2010年12月

\3,235

12月24日

\3,722

5月13日

\3,026

2月8日

\3,516

2011年2月

\3,219

2月24日

\3,726

5月13日

\3,133

2月26日

\3,519

2011年4月

\3,500

4月27日

\3,728

5月13日

\3,246

8月2日

\3,521

2011年6月

\3,619

6月28日

\3,628

6月29日

\3,246

8月2日

\3,520

2011年8月

\3,365

8月27日

\3,556

9月24日

\3,338

8月31日

\3,521

 

    NY金日足週末10/1分は入っていません)

…削除済み…

10/1のNY市場は、前日比8.2ドル高の1317.8ドル高値は1322ドルまであり、1300ドル台に乗せてからも押さずに史上最高値を更新中。ただし為替は83円08銭まで一時円高が進んだ

今は日本市場の夜間取引も朝の4時までやっているため、大半はすでに織り込まれている。

 

…中略…

 

9/28現在のファンドのポジションは、…中略…

 

10/1現在のSPDRのETFは、…中略…

 

結論として当方の相場観は、押し目買い基調に変化は無いが、買うならやはり押し目を待ちたいところ。

 

 

今週のプラチナの値動き

 

10月限(当限)

前日比

8月限(先限)

前日比

9月27日

\4,456

-22

\4,466

-17

9月28日

\4,493

-63

\4,395

-71

9月29日

\4,429

36

\4,435

40

9月30日

\4,410

-19

\4,415

-20

10月1日

\4,471

61

\4,480

65

プラチナ相場は、先週号においては『大勢では押し目買いの相場だとしても、目先は高い場面を売りたいところ。買いは4,350円以下の押し目を待ちたいとコメントした。

今週の相場展開は、28日には一度急落したが、その後はまた戻ってもみ合いの範囲。

    東京プラチナ日足(週末は10時40分現在のものです)

…削除済み…

4,030円で底は入っている相場」ではあるが、安値から500円ほど切り上げた後は、もみ合いに突入だ。

 

週末のNYプラチナは、前日比23.9ドル高の1675.9ドル。これを受けて夜間取引では、すでに30円高と4,500円台に乗せている。

 

このまま強い相場が続くのならば、一時的には4,600円〜4,700円程度までの上昇も無しとはしないが、やはり買うになら押し目を待ちたい。この考え方は先週号と同じであり、4,350円以下になるのを待って買いたい考えだ

先週は4,356円まで出たのに、僅かに届かず入らずに悔しい思いをしたけれども…(苦笑)

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京プラチナ一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年10月

\3,902

10月28日

\5,301

4月26日

\3,810

11月2日

\4,471

2010年12月

\4,209

12月24日

\5,303

4月26日

\4,034

8月25日

\4,469

2011年2月

\4,394

2月24日

\5,304

4月26日

\4,029

8月25日

\4,474

2011年4月

\5,276

4月27日

\5,289

4月27日

\4,035

8月25日

\4,488

2011年6月

\4,582

6月28日

\4,610

6月28日

\4,030

8月25日

\4,479

2011年8月

\4,181

8月27日

\4,522

9月24日

\4,099

8月31日

\4,480

 

    白金−金比差日足(週末は10時40分現在のものです)

…削除済み…

週末現在の金とのサヤは、4,480円(プラチナ)−3,521円(金)=959円。…中略…

 

結論として当方の相場観は、買い相場であろうとは考えるものの、ここからはやはり押し目を待ちたいところ。引き続き4,350円以下の買いを狙いたい。

 

 

 

〔ゴム〕

 

今週のゴムの値動き

 

10月限(当限)

前日比

3月限(先限)

前日比

9月27日

298.0

-2.0

311.1

 

9月28日

295.0

-3.0

308.5

-2.6

9月29日

297.3

2.3

309.8

1.3

9月30日

297.5

0.2

311.4

1.6

10月1日

302.0

4.5

315.8

4.4

先週号においては『戻るとは思っていたものの、予想以上に大きく上げた相場は崩れにくくなった事は事実。しかし方針としては、どこで売るかを考える展開に変化なしである』とコメントした。

今週の相場展開は、押してもすぐに切り返す相場が週末に317.3円(10/1)まで上昇。しかも当限を除いて、すべての限月が一代高値の更新となった。

○東京ゴム日足(週末は10時40分現在のものです)

…削除済み…

当方には、ゴム自体に何らかの強材料が出たとは思えず、原油高も自動車販売の好調も取ってつけたような材料にしか思えないわけだが、価格は高値更新の上昇である。

相場の世界では「材料の無い上げが一番怖い」とも言われるわけだが、押しても買われて上昇トレンドをきれいに描く要因に、どうにも首を傾げざるを得ない状況だ。

こういう場合は、しばらく手を出さぬのが一番なのであるが、商売柄解説はしないわけにはいかないため、無理して書いてる状況だ…(苦笑)

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京ゴム一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年9月

300.0

3月26日

338.5

4月16日

251.7

5月17日

295.8

2010年10月

320.7

4月26日

322.0

4月26日

250.9

5月17日

302.0

2010年11月

275.0

5月26日

305.5

10月1日

253.6

6月9日

305.2

2010年12月

279.0

6月25日

308.5

10月1日

256.7

7月22日

307.8

2011年1月

263.5

7月27日

312.5

10月1日

262.8

7月27日

310.7

2011年2月

294.3

8月26日

314.8

10月1日

290.9

9月9日

312.6

2011年3月

313.1

9月27日

317.3

10月1日

307.1

9月29日

315.8

大幅逆ザヤ〜順ザヤ相場の転換で、普通なら「サヤの変化は相場の変化」なのであろうが、結局11月限以降すべての限月で一代高値の更新である。

 

当先のサヤは10月限302.0円〜3月限315.8円と13.8円の順ザヤ10月限が、9月限納会値を上回って来たのが売り方には嫌味

 

週末現在の輸入採算価格は、10月積みで310.7円東京市場の10月限は302.0円であるため、8.7円の下ザヤである。…中略…

また産地の集荷量は…中略…

国内営業倉庫在庫は9/10現在で1,632トン増5,776トン。久々の急増である。

上海ゴム在庫は、上海市場が休場だったためか、9/17以降の在庫は発表されていない

…中略…

 

 結論として当方の相場観は、順ザヤ相場で、ファンダメンタルズからは上げの説明が付かない相場を買う気はないが、チャートはまだ売りにはなっていない。チャートが売りになってからのスタートで、それまでは様子見である。

 

 

 

〔石油製品〕

 

今週の原油の値動き

 

9月限(当限)

前日比

2月限(先限)

前日比

9月27日

\39,350

100

\41,380

310

9月28日

\39,830

-120

\40,750

-630

9月29日

\40,000

170

\41,130

380

9月30日

\39,950

-50

\41,850

720

 

10月限(当限)

前日比

3月限(先限)

前日比

10月1日

\42,040

1140

\43,290

 

まずは原油から…先週号においては『世界経済の先行き不透明感と、為替相場の不透明感が重なって大きくは動けないか。しばらくはこの値位置で、もみ合いを演じると予測する』とコメントした。

今週の相場展開は、NY原油は30日に79ドル台まで上昇し、週末はさらに上昇して81.58ドルでの終了である。80ドル台乗せは、8月の頭以来だ。

また東京原油も29日から急騰を開始し、10/1に出た3月限は43,000円台を回復

    NY原油日足(週末10/1分は入っていません)

…削除済み…

週末10/1は、前日比1.61ドル高の81.58ドルでの終了。買われた要因は、好調な経済指標の発表であり、原油需要の増加を見込んだものだ。

 

もっともこういう材料は、まさに取ってつけたようなものであり、コメントに「要因は無し」と記者は書けないだろうから、そう書くわけだ。何たって下がる場合も、「景気の先行き不安」と書くのだから…。

 

では実際にところ何なのかと言えば、チャートが好転したので買い方が元気になり、しかもファンドの買い玉に利が乗ったので追撃が出たという話だろう。

実際に9/28現在のCFTC発表のファンドの建て玉は…中略…

 

チャートではもみ合い上放れの状態であり、目先の目標は82.97ドル(8/4)であろう。最近の相場は抜けたところで終る傾向が多いので、ここから上は利食いしてまた押しを待つのが良いだろう。

 

    東京原油日足(週末は10時40分現在のものです)

…削除済み…

東京原油もチャートでは週末に雲の上に出た格好であり、夜間取引でも続伸して43,620円まで上がっている。

もみ合いを上放れた相場の目標値は、ズバリ8/5の高値である44,720円。そこまで上がると決っているわけではないが、買い玉はその辺まで上がったら利食いが良しだろう。

 

 なお一代の動きは、以下のとおり。

東京原油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年9月

\48,290

4月1日

\52,170

5月6日

\37,000

8月25日

\39,950

2010年10月

\49,200

5月6日

\49,810

5月6日

\37,790

8月25日

\42,040

2010年11月

\43,970

6月1日

\45,900

6月22日

\37,830

8月25日

\42,360

2010年12月

\41,630

7月1日

\44,430

8月5日

\38,160

8月25日

\42,630

2011年1月

\42,600

8月2日

\44,720

8月5日

\38,400

8月26日

\42,850

2011年2月

\39,670

9月1日

\43,090

10月1日

\39,640

9月1日

\43,060

2011年3月

\43,040

10月1日

\43,320

10月1日

\42,850

10月1日

\43,290

 

 結論として当方の相場観は、ファンド買いでもみ合いを上放れした相場である。一段高をした場面は利食いをし、押したらまた買うのが良いだろうと見る。

 

 

今週のガソリンの値動き

 

11月限(当限)

前日比

4月限(先限)

前日比

9月27日

\50,900

500

\52,240

 

9月28日

\50,560

-340

\51,730

-510

9月29日

\50,940

380

\52,090

360

9月30日

\51,980

1040

\52,820

730

10月1日

\53,660

1680

\54,920

2100

 続いてガソリンです…先週号においては『押し目買いに変化は無いと思われるが、上値もまだ重くもみ合いだろうと見る』とコメントした。

今週の相場展開は、週末に急騰して55,000円台まで上昇5月以来の高値を奪還した格好である。

    東京ガソリン日足(週末は10時40分現在のものです)

…削除済み…

押し目買いのコメントを続けて来た相場であるが、あまり期待しない状態まで長引いた後に、相場は一気に上放れである。

良くある事ではあるが、何はとこあれ結果的に12月限以降すべての限月が一代高値の更新を果たしたのだから、まずはメデタシ、メデタシである。

 

 なお一代の推移は以下のとおり。

東京ガソリン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年10月

\54,730

3月26日

\62,420

5月6日

\45,790

5月26日

\52,200

2010年11月

\60,830

4月26日

\62,140

5月6日

\45,200

5月26日

\53,660

2010年12月

\47,370

5月26日

\53,720

10月1日

\46,450

5月26日

\53,590

2011年1月

\52,000

6月28日

\53,450

10月1日

\46,000

8月25日

\53,320

2011年2月

\51,090

7月26日

\53,530

10月1日

\46,210

8月25日

\53,390

2011年3月

\48,070

8月26日

\54,010

10月1日

\47,580

9月1日

\53,870

2011年4月

\52,140

9月27日

\55,100

10月1日

\51,510

9月29日

\54,920

 

ガソリン・原油のサヤは、54,920円(ガソ4月限)−43,290円(原油3月限)=11,630円。サヤは急拡大しており、ガソリン相場の人気が高い事を裏付ける。

 

今週の業者間転売価格は…中略…

9/25時点のガソリン在庫は、…中略…

 

 結論として当方の相場観は、一段高は利食いで様子見であろう。ただし押し目買いは続くと思われ、52,000円以下は、完全に下げ相場にならない限り無いだろう。

 

 

今週の灯油の値動き

 

11月限(当限)

前日比

4月限(先限)

前日比

9月27日

\52,790

280

\52,080

 

9月28日

\52,410

-380

\51,480

-600

9月29日

\52,700

290

\51,770

290

9月30日

\53,300

600

\52,570

800

10月1日

\54,870

1570

\54,460

1890

最後に灯油です…先週号においては『押し目買いに変化は無いと思われるが、目先は支援材料不足。よってしばらくは横ばいだろう』とコメントした。

今週の相場展開は、9/29の夜間取引まで下げていた相場が一気に切り返し、週末には54,000円台回復と9/22の高値を上抜く事となった。

    東京灯油日足(週末は10時40分現在のものです)

…削除済み…

9/22時点ではチャートでは雲の上に出られず反落したが、ついに週末は抜けることとなった

 

ただしガソリン相場が12月限以降すべて一代高値を更新している中で、灯油は人気が無いのか出遅れている。もちろん先物にはすでに不需要期限月が建っているのだから、ガソリンの方が買いやすいという事はある。

ただし買いは買いの相場だし、灯油は上がり始めると灯油ではなくジェット燃料の相場になるケースも多々。そういう意味では、需要期云々は関係ないので、ここは素直にチャートに従うべきだろう

 

 なお一代の推移は以下のとおり。

東京灯油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年10月

\54,520

3月26日

\61,980

5月6日

\46,810

5月26日

\52,470

2010年11月

\61,820

4月26日

\62,800

5月6日

\47,500

5月26日

\54,870

2010年12月

\50,420

5月26日

\57,000

6月22日

\48,920

8月25日

\55,300

2011年1月

\55,830

6月28日

\56,730

8月5日

\49,100

8月25日

\55,580

2011年2月

\53,630

7月26日

\56,720

8月5日

\49,110

8月25日

\55,690

2011年3月

\49,820

8月26日

\55,270

10月1日

\49,620

9月1日

\55,150

2011年4月

\51,980

9月27日

\54,540

10月1日

\51,190

9月29日

\54,460

 11月限の62,000円台は論外かもしれないが、その他の限月は一代高値を更新してもおかしくないだろう。ただし、そこは利食い場か?

 

今週の業者間転売価格は…中略…

 

 結論として当方の相場観は、ガソリン相場に比べると出遅れており、ガソリンが上がらずとも下がらなければ、なお2,000円〜3,000円程度の上昇余地があるか。もちろん大元のNY原油が上がるか下がるかで、相場が動くのは当たり前の話であるが。

 

 

 

〔その他〕

 

 今週も為替相場のチャート3種をアップ。

    ドル/円相場日足

…削除済み…

チャートを見る限り、まさに介入は時間稼ぎでしかなかった模様。日銀はいっそうの金融緩和政策を出すらしいが、その内容が明らかになった後にどう動くかが焦点だ。

ただし欧米ともにそうしているのだから、効果が上がるとはあまり思えないけれども。

 

    ユーロ/円相場日足

…削除済み…

ドル/円相場では円高だが、ユーロ/円では徐々に円安が進んでいる。つまり現在の為替市場では、ユーロが一番強く、次に円、弱いのがドルの図式だ

 

    ユーロ/ドル相場日足

…削除済み…

9/30には1ドル=1.368ユーロまでドル安が進んでおり、ユーロ高/ドル安にいっそう加速が付いている

このドル安が、NY市場での金や原油の上昇要因である事は明らかだ。

 …以下略…

 

 

 

 


 

 このレポートは、私が個人的な判断で書いたものです。

内容の責任はすべて私に帰するものですが、取引に対する利益を保証するものでは在りません。

(当たり前ですが念のため)

 

 

 

 

        ひげの中ちゃん相場情報

                       中田幸一郎

 

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