商品市況展望 割愛版

平成22年11月21日記

 

 子どもが学校から「ニッポンの嵐」という本を借りてきた。

 

この本は国土交通省観光庁が「観光立国教育」の教材のために学校に配ったものらしく、市販はされていない。だから小さいお子さんが居る人か、学校関係者じゃないと見る機会はないかもしれない。

 内容は、「ニッポンを再発見する」をテーマに、嵐のメンバーが各地を訪問してインタビューした場面の写真集だ。

 

日本はとても美しく

日本人はとても優しい。

旅に出る前だったら

思わず赤面してしまったような言葉を

僕たちは今素直に言うことができます。

 

 この文章で始まる「ニッポンの嵐」だが、ちゃんと読むところもいっぱいあるし、アイドル写真集からは一歩抜け出ている作りだ。市販されても、十分に売れるんじゃないかな?

 

 さてその嵐のメンバーの訪問先だが…

    リーダーの大野智さんは、「ニッポンのものづくり」をテーマに青森へ

    メンバーの相葉雅紀さんは、「ニッポンの福祉、介護」をテーマに千葉・神奈川と京都・奈良を訪問。

    松本潤さんは、「ニッポンの島の人々」をテーマに島根県隠岐を訪問。

    桜井翔さんは、「ニッポンの農業」をテーマに奈良へ。

    二宮和也さんは、「ニッポンのエンターテイメント」をテーマに東京と京都へ。

 

旅のトップバッターとして「ニッポンのものづくり」をテーマに青森を訪問した大野さんだが、これがまさに当方の田舎でした。しかも「弘前の生んだ美術家である奈良美智(ならよしとも)さんの作品を見るために…」という事だったので、またびっくり!

 

と言うのも奈良さんは、高校時代の2コ先輩でして、しかも同じラグビー部所属。高校時代から「俺は画家になるんだ」とは言ってたけれど…。

もっとも運動部の高校3年生と1年生なんて当時は「神様と奴隷」みたいなもん。後輩の当方に言う「画家になる」は、全然本音じゃないと思っていました。それが今や日本有数の画家だというんだから、本気も本気のマジだったわけだし、強く願った夢はかなうって事だ。 

そういえばもうだいぶ前になるけれども、奈良さんがドイツから帰って来た後に一緒に飲んだ事もあるんだが、女房に「何でサインをもらって来ないのよ!」と怒られました。そんな事言っても、当方は当時奈良さんが有名画家だなんて知らないし、単に先輩・後輩の飲み会だと思っていたわけで…(苦笑)

 

母校の有名人と言えば、JAXAのはやぶさプロジェクトチームのリーダーである川口淳一郎氏も先輩だったようで…。同窓会の案内状に書いてあったので知った次第。

確か7つか8つか先輩だったはずだが、相場師と博士では例え同級生でもあまり縁はなさそうだな。同級生にも○○大学の教授とか居るけど、全然付き合いが無いもん…(笑)

 

はやぶさは、はるか3億キロのイトカワまで行って帰還したわけだが、はるか彼方に引かされた当方の買い玉は無事帰還出来るのか、などと考えるのは俗世間の事ばかりの当方でした…(苦笑)

 

 

 

 

〔穀物〕

 

今週のコーンの値動き

 

1月限(当限)

前日比

11月限(先限)

前日比

11月15日

\23,130

-120

\23,320

-430

11月16日

\23,320

190

\23,430

110

11月17日

\22,320

L1000

\22,430

L1000

11月18日

\22,640

320

\23,130

700

11月19日

\22,530

-110

\22,960

-170

まずはコーンから…先週号においては『内外とも大きな調整が入り、特に週末のシカゴは中国の利上げ観測で暴落である。ただしファンダメンタルズは弱くないので、整理売りが終ればまた上昇するだろう。また中国の利上げだが、噂であり決定ではない点には注意』とコメントした。

今週の相場展開は、17日には寄り付き後に売りが売りを呼ぶ展開でストップ安まで叩き込まれ、翌18日には売られ過ぎで大きく戻すものの、週末は高寄り後にまた急落して23,000円を割り込んでの終了となった。

    東京コーン日足

…削除済み…

先週末のいきなりの大暴落から、その後はかなり荒い展開となっている東京市場だ。

象徴的だったのが週末の動きであり、寄り付きはシカゴ市場高を受けて23,710円と前日比580円高で始まったのに、どんどん値を消して最終的には寄付きから750円も下げて前日比170円安

道中に何があったのかと言えば、シカゴ夜間取引及び中国大連市場が下落に転じ、売りが売りを呼ぶ展開となったのだが、その原因はと言えばあまりハッキリしない。上海株式市場の下落や、中国の利上げ問題での噂は駆け巡ったが、当日は安値からはまた大きく戻したりと乱高下だった。

それでも採算以上の下落を演じた事は事実で、国内市場が終了すると一気にシカゴ夜間も大連も戻すなど、一体これは何だったの?と狐に化かされたような動きだった。

だが一晩明けると、今度はまたシカゴ本取引が急落である。

 

…中略…

 

ともかくチャートでは、24,760円(11/9)→22,430円(11/17)まで2,330円の下落を入れた後、23,710円(11/19前場1節)まで1,280円の半値戻しを入れ、その日のうちに値を消したという事。

この引け値の時点ではどう見ても売られ過ぎだったが、朝になってシカゴの下げを見れば正しくも見える。ただ実際の週明けの動きは、シカゴ夜間取引&中国大連市場の影響をまた受けるのだろう。目先の動きは予測が付かない。

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京コーン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年1月

\21,570

12月16日

\24,810

10月25日

\18,230

6月30日

\22,530

2011年3月

\20,380

2月16日

\25,340

11月8日

\18,550

6月30日

\24,050

2011年5月

\21,770

4月16日

\24,840

11月9日

\18,870

6月30日

\23,310

2011年7月

\20,850

6月16日

\24,940

11月9日

\19,080

6月30日

\23,390

2011年9月

\21,940

8月16日

\24,900

11月9日

\21,450

8月25日

\23,340

2011年11月

\23,280

10月18日

\24,760

11月9日

\22,430

11月17日

\22,960

先物のみが一代安値を更新した。

 

    シカゴコーン日足(週末11/19分は入っていません)

…削除済み…

週末11/19のシカゴ市場は、期近12月限で前日比21セント安520.75セント国内換算では660円安である

もっとも週末は売られ過ぎた分もあるし、夜間取引がどう始まるかもあり、換算はあくまでも参考程度に留めるべきだ。

 

ただし国内チャートでは、22,430円を割り込むようなら悪化するし、さらに21,570円までも下がるようなら、なお悪化だただ最近の相場は、上でも下でも抜けたところが売り場になったり、買い場になったりと反転するわけだ。

 

シカゴのチャートは、…中略…

 

在庫率6.2%というファンダメンタルズを考慮すれば、最終的にはまた買われる事は判りきっている

しかし目先の弱材料に対し、大きく買っているファンドは買いの手が止まっているわけで、何らかの支援材料が出ないと買いづらい。買いづらいうちに下るので、当面は玉を軽くしようと売るのでまた下る…という悪循環だ。ここは焦らず、待っているしかあるまい。

 

なおCFTC発表による11/16現在のファンドの建て玉は…中略…

 

オプションを含めた週末11/19現在のポジションは、…中略…

 

結論として当方の相場観は、中国の利上げ懸念など弱材料がある事で、目先は軟調な展開を強いられている。ファンダメンタルズから見れば、また相場が上昇に転じるのは必至なのだが、目先は底値固めの乱高下であろう。

 

 

今週の一般大豆の値動き

 

12月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

11月15日

\45,470

-230

\46,800

-1410

11月16日

\45,510

40

\47,130

330

11月17日

\43,710

L1800

\45,330

L1800

11月18日

\44,050

340

\46,110

780

11月19日

\43,350

-700

\46,150

40

続いて一般大豆です…先週号においては週末に急落した相場ではあるが、早ければ週明けに、遅くても来週中には底入れとなるのでは?下げ幅は大きくても、調整期間が長引くとは思えず、絶好の押し目買いのポイントが接近中と見る』とコメントした。

今週の相場展開は、17日には換算以上に売り込まれてストップ安を演じたが、その後は週明けの寄付きまで大きく戻した。しかしその週末は、寄り付きの1,130円高から大きく値を消し、ほとんど前日と変わらずに引ける展開となった。

    東京一般大豆日足

…削除済み…

49,500円(11/11)→45,330円(11/17)まで4,170円の急落の後、47,240円まで1,910円の反騰と下げ幅の45%を戻したわけだが、その日のうちに戻りの大部分を消してしまった

何で週末に、こんな動きになってしまったのかと言えば、シカゴ夜間取引&中国・大連市場が一時急落したため。もっとも国内市場が引けた途端に戻してしまい、一体これは何だったの?という状況だったが、朝になるとまた今度はシカゴ本取引が暴落で入電だ。

 

…中略…

 

よって今の相場に対処するには、ちょっと上がるのかな?と思った場合は、ちょっとで済まないのですぐ買って、上がったら利食いする。ちょっと下るのかな?と思ったら、やっぱりちょっとじゃ済まないので、売って下ったら利食いする。刹那的な商いしか儲からんのかもしれない。

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京一般大豆一代の動き

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年12月

\43,450

12月16日

\49,180

10月21日

\38,290

2月8日

\43,350

2011年2月

\39,190

2月16日

\48,770

11月12日

\38,440

7月7日

\45,740

2011年4月

\42,110

4月16日

\50,000

11月12日

\38,180

7月7日

\46,240

2011年6月

\39,970

6月16日

\49,700

11月12日

\37,910

7月7日

\46,110

2011年8月

\42,640

8月16日

\49,840

11月11日

\41,050

8月25日

\45,960

2011年10月

\45,200

10月18日

\49,500

11月11日

\44,880

10月20日

\46,150

 今週は高値・安値の更新は無し。

 

○シカゴ大豆日足(週末11/19分は入っていません)

…削除済み…

週末11/19のシカゴ市場は、1月限で前日比40.50セント安1201セント国内換算で1,130円安である。

下げた要因は、中国が国内銀行の預金準備率を0.5%引き上げたため、追加利上げ観測がまた台頭したこと中国政府が大豆油を含む植物油の備蓄を開放し、来週より国内でオークションを行うことを決定したこと

 

そりゃそうなのだが、幾ら中国がインフレ抑制をしようとしても、大豆は輸入しないと足りないのは事実なのだから、いずれはまた上がるのだろう。

 

つまり中国政府が国内インフレ対策に乗り出したことで、「中国が世界を食い尽くす!」をテーマに買われて来た相場が、その中国がくしゃみをしたら相場が肺炎になった。

しかしファンダメンタルズは全然悪くないので、この売りの時期が終れば、また上がって来るのだろう…という事だ

 

下れば大量に買っているファンドの手仕舞い売りが出やすくなるため、チャートでの下値目標は1150セント辺りか…皆が、もうダメだと思った辺りで、底になるのだろう

 

CFTC発表による11/16現在のファンドの建て玉は、…中略…

 

またオプションを含めた週末11/19現在のポジションは、…中略…

 

結論として当方の相場観は、誰もが在庫率5.5%の大豆相場に対して基本的には強気でも、下れば自動的にファンドはポジションを縮小するのは当然の事。上がればまた増やして来るのだから、何か新たな買い材料が出るか、あるいは弱材料織り込み済みを待つしかあるまい。

 

 

 

〔貴金属〕

 

今週の金の値動き

 

12月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

11月15日

\3,639

-41

\3,645

-39

11月16日

\3,629

-10

\3,639

-6

11月17日

\3,597

-32

\3,604

-35

11月18日

\3,623

26

\3,631

27

11月19日

\3,640

17

\3,648

17

金相場は先週号においては週末から急落に転じている相場であるが、この下げは単なる調整だろう。一段安しても良い資金配分なら、週明けの安値から早くも買い始めても構わないと見る』とコメントした。

今週の相場展開は、11/17には3,578円まで下落。この時点で高値から179円幅の下落となったが、週末に掛けては週明けの水準の3,600円台半ばまで戻す格好となった。

    東京金日足

…削除済み…

3,765円(11/12)→3,578円(11/17)まで179円幅の下落だが、この下げ幅は10月の調整とほぼ同じ

 

今回の調整局面は、ドルが対ユーロで買い戻されたためにNY金が下落したのが要因であるが、根本である「通貨は弱いのだ。だから金が買われる」という事に何の変化も無い

なぜならば今回のドル高も、米経済が絶好調でドルが買われたわけではなく、結局のところユーロがアイルランド問題でこけただけなのだ。ドルが強いのではなく、単にユーロが更に弱かったという弱い者競争だ。

 

結果として、1420ドル台→1320ドル台まで100ドルほどの下げを演じたわけだが、…中略…

 

だから最終的には、またGSの言うところの1650ドルに向けて上がり始めるのだろうが、東京市場は円安でちょっと下げ足りない格好のチャートをしているだけに、さて調整はもう一度あるのか?無いのか?という事だけだ。

あってもおかしくないが、そういう場面で買い仕込めば良いだけだろう。

 

 なお一代足は以下のとおり。

東京金一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年12月

\3,235

12月24日

\3,740

11月12日

\3,026

2月8日

\3,640

2011年2月

\3,219

2月24日

\3,749

11月12日

\3,133

2月26日

\3,642

2011年4月

\3,500

4月27日

\3,751

11月12日

\3,246

8月2日

\3,644

2011年6月

\3,619

6月28日

\3,750

11月12日

\3,246

8月2日

\3,644

2011年8月

\3,365

8月27日

\3,753

11月12日

\3,338

8月31日

\3,645

2010年10月

\3,520

10月27日

\3,755

11月12日

\3,469

10月29日

\3,648

 今週は高値・安値の更新は無し。

 

    NY金日足週末11/19分は入っていません)

…削除済み…

11/19のNY市場は、前日比0.7ドル安の1352.3ドル。国内換算だと3円安。

 

11/16現在のファンドのポジションは…中略…

 

また11/19現在のSPDRのETFは…中略…

 

結論として当方の相場観は、国内市場はちょっと下げ足りない感じもあるが、大勢での強気方針は変わらないだろう。NY金がドル高で下げたとはいえ、ドルが強いのではなく、ユーロが弱くなっただけだから。

 

 

今週のプラチナの値動き

 

12月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

11月15日

\4,469

-65

\4,496

-99

11月16日

\4,463

-6

\4,489

-7

11月17日

\4,400

-63

\4,429

-60

11月18日

\4,443

43

\4,471

42

11月19日

\4,454

11

\4,477

6

プラチナ相場は、先週号においては『下げる時も大きいのがプラチナ相場であるが、ここからなお崩壊して行くような下げにはならないと見る。週明けの安値でか、もしくは来週中には底入れ〜反騰に転じるのではあるまいかとコメントした。

今週の相場展開は、先週末から急落した相場が4,399円(11/17)まで売られたが、週末に掛けては戻し始めた。

    東京プラチナ日足

…削除済み…

4,750円(11/10)→4,399円(11/17)までの下げ幅は351円。そこで一目均衡表の雲に到達した相場は、とりあえず反転し始めた

 

…中略…

最近は相場材料がすぐに織り込まれてしまい、例えば米国が決めた6000億ドルの投入も、今は中国の利上げに取って変わられている。だがカネは投入されるのだ。その資金は何かに向かわざるを得ないのだ。それを忘れてはならないだろう。

 

なおJM社のプラチナ中間報告は、向こう6ヶ月の予想価格帯は1550ドル〜1900ドルとされた。

現状の1670ドルは、下値には120ドルあるが、上値には230ドルと倍あるわけで、強気の見通しと言える。

 

 さて一代の動きは以下のとおり。

東京プラチナ一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年12月

\4,209

12月24日

\5,303

4月26日

\4,034

8月25日

\4,454

2011年2月

\4,394

2月24日

\5,304

4月26日

\4,029

8月25日

\4,453

2011年4月

\5,276

4月27日

\5,289

4月27日

\4,035

8月25日

\4,474

2011年6月

\4,582

6月28日

\4,730

11月10日

\4,030

8月25日

\4,459

2011年8月

\4,181

8月27日

\4,741

11月10日

\4,099

8月31日

\4,467

2011年10月

\4,495

10月27日

\4,750

11月10日

\4,399

11月17日

\4,477

 今週は先物だけが一代安値の更新である。

 

    白金−金価格差日足

…削除済み…

週末現在の金とのサヤは、4,477円(プラチナ)−3,648円(金)=829円1,050円(11/5)まで開いていたものが、825円(11/17)まで詰まったわけだが、下げる時に詰まるのはいつものパターン。

週明けは拡大が必至であり、この辺で底を打ったのではあるまいか

 

結論として当方の相場観は、11/17の安値で、ほぼ底値に到達したのではあるまいか。押し目買いの継続で、相場の上昇トレンドへの転換を待つ。

 

 

 

〔ゴム〕

 

今週のゴムの値動き

 

11月限(当限)

前日比

4月限(先限)

前日比

11月15日

351.0

-9.0

353.7

-6.3

11月16日

357.3

6.3

358.3

4.6

11月17日

348.4

-8.9

353.5

-4.8

11月18日

358.0

9.6

362.1

8.6

11月19日

365.5

7.5

367.7

5.6

先週号においては『産地の供給には相変らず不安あり。しかし一方で在庫は増加しており、実需で上げているのかどうか良く判らん。中国をめぐる色んな噂も確証を得ず、非常に判断が難しい局面と言える』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けには344.7円までの安値を記録するものの、その後は反騰。週中はもみ合いに入った後、週末には370円台半ばまで一時上昇するなど、また切り返し始めた相場である。

○東京ゴム日足

…削除済み…

先週の高値383.0円(11/11)→344.7円(11/15)まで一気に38.3円も下げた相場だが、週末には375.9円の高値まで31.2円も戻すなど、相変らず激しい展開だ

 

これは東京市場の出来高が薄い中のが原因かと言えば、そうとも言えない。…中略…

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京ゴム一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年11月

275.0

5月26日

375.0

11月11日

253.6

6月9日

365.5

2010年12月

279.0

6月25日

376.6

11月11日

256.7

7月22日

365.8

2011年1月

263.5

7月27日

381.0

11月11日

262.8

7月27日

267.2

2011年2月

294.3

8月26日

381.2

11月11日

290.9

9月9日

366.3

2011年3月

313.1

9月27日

382.5

11月11日

307.1

9月29日

366.7

2010年4月

342.0

10月26日

383.0

11月11日

323.6

11月1日

367.7

今週は一代高値・安値の更新は無し。

 

当先のサヤは11月限365.5円〜4月限367.7円と2.2円の順ザヤ。この程度だと、ほぼ同ザヤといっても過言ではない。

 

週末現在の輸入採算価格は、12月積みで382.7円東京市場の12月限は365.8円であるため、16.9円の下ザヤである。通常は10円程度の下ザヤなので、若干売られ過ぎ

 

また産地の集荷量は…中略…

引き続きタイやインドネシアの被害の余波があるのだろうが、ゴム農園のほとんどを占めるタイ南部では洪水被害は無かったとも言われており、結構その被害状況も不透明な部分が多い。それでも異常に少ない集荷は、ひょっとして更なる高値期待をして、農家が売り惜しみしているのだろうか?

そうであれば、逆に相場が下がり始めるとモノが出て来るのだが、今週はそれよりノンデリの懸念の方が大きかった。

 

国内営業倉庫在庫は11/10現在で219トン減7,552トン6旬ぶりの減少である。

11/19現在の上海ゴム在庫は…中略…

 

上海ゴム価格は、暴落したり、反騰したりの日替わり状態。ただし11/10の高値からは、着実に値位置を切り下げている印象だ。だが東京市場は、上海が高いと素直に反応するが、上海が安い場合の反応は鈍い感じだ。

 

 結論として当方の相場観は、ここからの高値は一度売っても面白いのではないかと思っているが、本当の天井なのかどうかの判断はまだ付かない。突発高、突発安に逆張りするのがベターだろう。

 

 

 

〔石油製品〕

 

今週の原油の値動き

 

11月限(当限)

前日比

4月限(先限)

前日比

11月15日

\43,400

-120

\44,060

-260

11月16日

\43,510

110

\43,980

-80

11月17日

\43,290

-220

\43,410

-570

11月18日

\43,060

-230

\43,120

-290

11月19日

\43,200

140

\43,360

240

まずは原油から…先週号においては『高値更新後にタイミングよく他商品などの全面安の影響で押している。調整が終了すればまた買われると見て、突っ込み買いを狙う相場だろう』とコメントした。

今週の相場展開は、NY原油は80.06ドル(11/17)まで下落の後、若干戻した。ただし週末は、82.75ドルの高値もあったものの、引けは81.51ドルと小幅安で終了。

また東京原油も42,750円(11/18)まで下落の後、週末には若干反騰して終了である

 

    NY原油日足(週末11/19分は入っていません)

…削除済み…

週末11/12は、前日比0.34ドル安の81.51ドルの終了。国内換算では220円安であるが、夜間取引ですでにそれ以上下げている。寄り付きは若干戻るのだろう。

下げた要因は中国の預金準備率の引き上げであるが、…中略…

 

ただしこの下げによって、チャートでは一目均衡表の雲にくっつくまで下げ、押し目としては理想的なところ。

○本当に中国が利上げするのか?

○あるいは利上げしたとして、需要が落ちるのか?

○欧州問題は、結局また商品市場に資金還流するだけではないか?

 そういう事も考えられないわけではないので、これで相場が売りトレンドに転換したと判断するのは危険だろう。

 

なお11/16現在のCFTC発表のファンドの建て玉は…中略…

 

    東京原油日足

…削除済み…

45,350円(11/11)→42,750円(11/18)まで2,600円下げた相場だが、週末は若干反発現状では、上げ幅の半値押ししただけだ

 

この原油に限らず、貴金属でも穀物でも、何でもがほぼ同じ格好のチャートを描いているわけであり、今の相場はファンダメンタルズで動いているのではなく、外部環境で動いている事が実証された姿だ。

 

 なお一代の動きは、以下のとおり。

東京原油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年11月

\43,970

6月1日

\45,900

6月22日

\37,830

8月25日

\43,200

2010年12月

\41,630

7月1日

\44,890

11月11日

\38,160

8月25日

\43,080

2011年1月

\42,600

8月2日

\45,160

11月11日

\38,400

8月26日

\43,180

2011年2月

\39,670

9月1日

\45,150

11月11日

\39,640

9月1日

\43,390

2011年3月

\43,040

10月1日

\45,240

11月11日

\40,740

10月20日

\43,430

2011年4月

\41,580

11月1日

\45,350

11月11日

\41,340

11月1日

\43,360

 今週は高値・安値の更新は無し

 

 結論として当方の相場観は、今週の安値は調整安の底値か、もしくは調整安の底値に近い価格だろうと見る。押し目買い継続の相場と見るのが良いだろう。

 

 

今週のガソリンの値動き

 

12月限(当限)

前日比

5月限(先限)

前日比

11月15日

\53,690

60

\53,930

-110

11月16日

\53,820

130

\55,760

-170

11月17日

\53,200

-620

\54,890

-870

11月18日

\53,270

70

\54,960

70

11月19日

\53,650

380

\55,090

130

 続いてガソリンです…先週号においては『週末で目先天井は打った様だが、突っ込みは再び買い狙いで良いだろう。大天井を打ったとまでは、思っていないゆえに…』とコメントした。

今週の相場展開は、断続的に下った相場が54,310円(11/18)まで記録したが、その後は55,000円台までは戻して終了である。

    東京ガソリン日足

…削除済み…

57,450円(11/12)→54,310円(11/18)まで3,140円下げた相場だが、これで11月の上げ幅5,730円の半値押しは達成した

 

先週号でコメントしたが、「さらに下げて半値押しならもう1,000円下るのだろうし、おおよそその辺が下値の限界か」というところに届いたわけで、更に下げても一目均衡表の雲では支えられるだろう。ズバリそれだと53,000円辺りになるけれども、54,000円台から戻して2番底を探るのならその辺か。

いずれにしろ、売りで取る相場だとは思っていない

 

 なお一代の推移は以下のとおり。

東京ガソリン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年12月

\47,370

5月26日

\54,700

11月11日

\46,450

5月26日

\56,190

2011年1月

\52,000

6月28日

\55,110

11月12日

\46,000

8月25日

\56,150

2011年2月

\51,090

7月26日

\55,000

11月11日

\46,210

8月25日

\56,200

2011年3月

\48,070

8月26日

\55,390

11月12日

\47,580

9月1日

\55,930

2011年4月

\52,140

9月27日

\56,970

11月12日

\51,510

9月29日

\55,360

2011年5月

\53,610

10月26日

\57,450

11月12日

\51,720

11月1日

\55,090

 

ガソリン・原油のサヤは、55,090円(ガソ5月限)−43,360円(原油4月限)=11,730円。サヤは全く動いていない。

 

今週の業者間転売価格は…中略…

 

また11/13時点のガソリン在庫は…中略…

 

 結論として当方の相場観は、下値固めの時期に入ったと思われ、突っ込みは買い場であろうと見る。ただし大きく戻れば、もう一度2番底は取りに行くだろう。

 

 

今週の灯油の値動き

 

12月限(当限)

前日比

5月限(先限)

前日比

11月15日

\56,810

-120

\55,910

-180

11月16日

\56,600

90

\55,820

-90

11月17日

\55,960

-640

\55,050

-770

11月18日

\55,990

30

\54,990

-60

11月19日

\56,190

200

\55,090

100

最後に灯油です…先週号においては『調整完了すれば再び上昇する相場であると見るが、他商品の動向も見ながら底値を探すのが良いだろう。突っ込み買いである』とコメントした。

今週の相場展開は、断続的に下げた相場が54,310円(11/18)まで記録。しかし週末は若干反騰して終了した。

    東京灯油日足

…削除済み…

57,610円(11/12)→54,310円(11/18)まで3,300円の下げを演じたわけだが、その前に一気に6,000円超の大暴騰を演じていたのだから、半値押しは当然と言えば当然

そろそろまた買い場になるのだろうし、戻りが甘ければ2番底を打ってから本格回復かもしれない。ただしいずれにせよ、売りで取る相場ではないだろう。

 

 なお一代の推移は以下のとおり。

東京灯油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2010年12月

\50,420

5月26日

\57,780

11月11日

\48,920

8月25日

\53,650

2011年1月

\55,830

6月28日

\58,070

11月11日

\49,100

8月25日

\53,570

2011年2月

\53,630

7月26日

\58,250

11月11日

\49,110

8月25日

\53,400

2011年3月

\49,820

8月26日

\58,060

11月11日

\49,620

9月1日

\53,440

2011年4月

\51,980

9月27日

\57,810

11月12日

\51,190

9月29日

\54,730

2011年5月

\52,450

10月26日

\57,610

11月12日

\51,400

11月1日

\55,090

 

今週の業者間転売価格は…中略…

 

また11/13現在の灯油在庫は、…中略…

 

 

 結論として当方の相場観は、ファンダメンタルズではもう下げ余地は皆無。だから上がるというものでもないのが相場だが、底打ち反転すれば、3品の中で一番大きく上がるだろう。

 

 

 

〔その他〕

 

 今週は為替相場のチャート3種の日足のみアップ。

 

    ドル/円相場日足

…削除済み…

83.78円(11/18)まで円安は進行中。84円台と来ればチャートは転換するのだが、そうなると指数は円の売られ過ぎになる。さて、どっちを信じるべきか?

多くの人は、どうせまた円高だろうと言うわけで、当方もまたそう思う。だが相場と幽霊は寂しい方に出ると言うので、一応来週の動きでもう一度判断したい。

 

    ユーロ/円相場日足

…削除済み…

ユーロ/円ももみ合いだ。ここからどっちに抜けるかだが、決してこのところはユーロがダメだという割には、対円では急落しているわけではない事は、案外とみな気がついていないかも…。

 

    ユーロ/ドル相場日足

…削除済み…

11/4がドル安のピークで、11/16がユーロ安のピークになっている

 

今の為替相場のチャートを見ると、商品市場は色んなものに過剰反応し過ぎているのかな?と思われる。

 

 

 

 


 

 このレポートは、私が個人的な判断で書いたものです。

内容の責任はすべて私に帰するものですが、取引に対する利益を保証するものでは在りません。

(当たり前ですが念のため)

 

 

 

 

        ひげの中ちゃん相場情報

                       中田幸一郎

 

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