商品市況展望 割愛版

平成23年3月20日記

 

君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。

きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。

御苦労だと思う。

しかし自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、

外国から攻撃されて国家存亡の時とか災害派遣の時とか、

国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。

言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが

国民や日本は幸せなのだ。

どうか、耐えてもらいたい。

 昭和32年2月、防衛大学第1回卒業式にて、時の首相である吉田茂が卒業生に向かって言った言葉だ。

 

 だがこの東北関東大震災での自衛隊の災害救助活動を見るにつけ、「自衛隊は凄いな」「やっぱり自衛隊は必要だな」というのが、今の国民感情だろう。

 一方で、自衛隊を暴力装置と言った仙石を再び官房副長官という立場に付けた菅総理には、「なんだそりゃ?」と思った人が大半だろう。

それだけ民主党には、人材が居ないんだろう。

 

 亡なられた方々のご冥福はお祈りするが、いつまでも悲しんでも生き返るわけじゃない。

だから最も重要なのは、生きてる者の「これから」だ。

まずやらねばならぬ事は被災者の生活再建であり、ちょっと停電するとか、電車があまり動かないとかの不便だけで済んでいる我々にとっては、これから自分に何が出来るかである。

 

 今日のニュースを見ていると、流された橋は自衛隊と土木業者の協力によって仮設だがすでに架けられ、また避難者の仮設住宅の建築も始まっている。

一丸となった日本は、大震災から10日も経たずして復興への道を歩み始めたようだ。

何だかんだ言って、素晴らしいスピードだと思う。

 

 後に残る問題は、原発がどうなるかだ。

放射能漏れを防ぐ事が出来るかどうか? これが解決しないと次がない。

万が一チェルノブイリのような事態になれば、再建どころの話じゃない。

 まあその時はその時で、また次の手を考えるしかないんだろうし、死んじゃったら生き残った人にまた後を託すしかない。

 

 うまい具合に放射能を押さえ込んだとしても、まだまだ問題が残るのも事実。

○電力不足を解消できるかどうか?

○今後広がるだろう福島を中心とした近県の農業・漁業の風評被害に対し、有効な手は打てるかどうか?

 その他にもいろんな事があるだろうが、何と言っても深酷なのは「電力不足」か。

電力は産業のコメであり、これが不足してはGDPも回復しないし、株価も回復しないだろう。

商品の需要も落ちて行く。

 

 また発電量の30%を占める原子力発電への忌諱が強まるのは必至で、

それを火力発電で補うとCO2の排出はどうするのか?

原油使用量は増大しないか?

それよりも原油の安定輸入は確保できるか?

などの問題が出て来るだろう。

 風力や太陽光などのエコ発電もあろうが、どこまで迅速に不足電力を補う事が可能なのかという問題もあり、実現に向けては紆余曲折があるだろう。

 

 いすれにせよ我々日本人としては、必ず日本は復活するんだと信じて、今を生きて行くしかない。

当方としては、マーケットは経済の潤滑油であると信じており、そのマーケットの中でお国のお役に立てるようにするしかない。

つまりは、皆が自分で出来る事をやって行くしかない。

当方なんぞが被災地でボランティア活動しても、重いものを持ったらぎっくり腰にでもなって、かえって周りに迷惑かけるだけだな。

 

 

 

〔穀物〕

 

今週のコーンの値動き

 

 

5月限(当限)

前日比

3月限(先限)

前日比

3月14日

\27,500

-800

\24,870

-1200

3月15日

\26,500

-1000

\24,430

-440

3月16日

\25,600

-900

\23,050

-1380

3月17日

\26,500

900

\23,610

560

3月18日

\28,500

2000

\25,120

1510

まずはコーンから先週号においては『目先は円高&ファンドの手仕舞い売り、投機意欲の減退で一段安も覚悟せざるを得ないだろう。しかしその下げが終われば、今度は一転して大暴騰の可能性が十分あるだろう』とコメントした。

今週の相場展開は、週前半は大地震後の株安&円高の到来でパニック売りから暴落地震発生前の27,000円どころから22,740円(3/16)まで一気に4,000円の暴落であった

しかし週末は、G7による協調介入によって大きく円安に振れた事やシカゴ市場の反発を受け、一気に25,000円台まで切り返して終了である

    東京コーン日足

…削除済み…

相場は予測どおりの動きなのだが、何たって今週だけでも3,000円超の急落は、大津波による被害が明らかになるに連れ、また未だに解決しない福島第一原発の問題が騒がれるに連れ、「もうダメだ。投げなきゃ!」と皆が思っても仕方の無い下げ方であった

しかも当方の相場観では、『3月は2月の高値28,090円を突破するだろう』というものだったゆえ、今月の高値27,700円(3/7)→22,740円(3/18)までの5,000円近い下げ幅では、かなりの余裕を持っているつもりでいても追証が掛かって全く不思議ではないレベル。

資金ショートすれば投げざるを得ないわけであり、しかも電気・通信・銀行までもシステムダウンでは、追証を積みたくても積めない事態にもなったかもしれない覚悟はしていたが、予想以上につらい展開だった

 

一代の動きは以下のとおり。

東京コーン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年5月

\21,770

4月16日

\30,140

3月4日

\18,870

6月30日

\28,500

2011年7月

\20,850

6月16日

\30,860

3月2日

\19,080

6月30日

\28,980

2011年9月

\21,940

8月16日

\30,600

3月2日

\21,450

8月25日

\27,510

2011年11月

\23,280

10月18日

\27,890

3月2日

\21,890

3月16日

\24,770

2012年1月

\23,730

12月16日

\27,700

2月22日

\22,100

3月16日

\24,450

2012年3月

\26,850

2月16日

\28,090

2月22日

\22,740

3月16日

\25,120

 先物3本が16日に一代安値の更新であり、週末にはそこから2,000円ほど戻した

 この戻りの主因は、すでに皆が投げ切ってしまって売り物が薄くなる中で、金曜朝の協調介入によって一気に為替が76円台→81円台へと円安になったためである。

 

    シカゴコーン日足(3/17現在)

…削除済み…

週末の3/18のシカゴ市場は、前日比37セント高の急騰で683.50セントでの終了。上昇の主因は中国の買い付けの噂。

 

結局、742セント(3/4)の高値から震災による日本の需要低下予測や、何よりもリスク資産の投売りもあって608セント(3/16)まで134セントも下げた市場だが、17日30セント高のリミットアップ、18日は更に急騰と戻したわけだ。

そりゃ本来のコーンの需給から考えれば、元々こんなに下った方が不思議なくらい

 

週末に発表されたインフォーマ社のコーン作付面積予想でも、…中略…

 

となれば、やはり内外とも底は打っただろう。ただしせっかく介入で82円近くまで円安となった東京市場に反して、週末のNY市場では80.59円と東京市場15時30分からは1円以上の円高だ。よって37セント高の急騰にも関わらず、国内換算では290円高に留まる。

協調介入は単なる「日本に対するお見舞い」で、あまり本気でないとするならば、それが国内市場には弱材料になるのか?

 

心配の種はその為替だけだしかし…中略…

 

なおCFTC発表の3/15現在のポジションは…中略…

 

オプションを含めた3/18現在のポジションでは…中略…

 

結論として当方の相場観は、5,000円近い大暴落はきつかったが、底は見ただろう。相場は徐々に回復し、最終的にはまた大きく上げて行く事になるだろうと見る。

 

 

今週の一般大豆の値動き

 

 

4月限(当限)

前日比

2月限(先限)

前日比

3月14日

\48,000

-500

\47,750

-1600

3月15日

\47,000

-1000

\47,230

-520

3月16日

\46,450

-550

\45,580

-1650

3月17日

\47,500

1050

\45,550

-30

3月18日

\48,000

500

\47,790

2240

続いて一般大豆です先週号においては目先は円高&ファンドの手仕舞い売り、投機意欲の減退で、コーンと同じく一段安も有り得る。しかしその下げが終われば、今度は一転して大暴騰の可能性が十分あるだろう。買い方には我慢の時期だ』とコメントした。

今週の相場展開は、週前半は大地震後の株安&円高の到来でパニック売りから暴落地震発生前の5万円どころから44,700円(3/17)まで一気に5,000円の暴落であった

しかし週末は、G7による協調介入によって大きく円安に振れた事やシカゴ市場の反発を受け、一気に48,000円近くまで切り返して終了である

    東京大豆日足

…削除済み…

2月末にも高値から5,000円近い急落は入ったのだが、今回の下落は50,900円→44,700円まで6,200円の下げである。

それも『どうせ3月は2月の高値を抜くだろう』という相場観を持っている中での大地震発生からの急落であり、金額的にも精神的にもかなりつらい下げとなった。

 

結果的に週末は、前日の安値からは3,000円の戻りであり、相場観としては「まずは円高になって下げ、その後は円安で戻る」という予測どおりの展開なのだが、この混乱の中で資金ショートをすれば、大勢の相場は当たっていても玉は維持出来ない。本当につらい下げだった。

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京一般大豆一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年4月

\42,110

4月16日

\50,000

11月12日

\38,180

7月7日

\48,000

2011年6月

\39,970

6月16日

\51,260

2月17日

\37,910

7月7日

\48,300

2011年8月

\42,640

8月16日

\51,700

2月15日

\41,050

8月25日

\49,000

2011年10月

\45,200

10月18日

\52,440

2月7日

\44,880

10月20日

\49,900

2011年12月

\47,540

12月16日

\52,300

2月10日

\44,120

3月17日

\47,490

2012年2月

\51,280

2月16日

\52,000

2月18日

\44,700

3月17日

\47,790

 今週は先物2本が一代安値の更新だが、2月の高値からは8,000円ほどの暴落。週末はそこから3,000円戻しだが、大地震は相場にも激震を走らせた。

 こうなると大津波で命や家屋敷を失った人に比べれば、まだマシだと思うしかないか。

 

○シカゴ大豆日足(3/17現在)

…削除済み…

週末3/18のシカゴ市場は、前日比27.25セント高の1362.50セントでの終了。国内換算では米国市場で円高のため430円高である。上昇の主因は、インフォーマ社の作付面積減少予測。

 

インフォーマ社の予測では、…中略…

 

コーン同様に、大豆も今週の安値で底は入っただろう。心配の種は為替だけだが、これはコーンのコーナーで解説したので繰り返さない。

 

CFTC発表の3/15現在のポジションは…中略…

 

オプションを含めた3/18現在のポジションでは…中略…

 

結論として当方の相場観は、高値から8,000円の暴落はきつかったが、底は入っただろう。相場は徐々に回復し、時にはリスク資産への回避から売られる場面も無しとはしないが、いずれはまた大きく上げて行く事になるだろう。

 

 

 

〔貴金属〕

 

今週の金の値動き

 

 

4月限(当限)

前日比

2月限(先限)

前日比

3月14日

\3,763

-18

\3,771

-22

3月15日

\3,724

-39

\3,732

-39

3月16日

\3,634

-90

\3,646

-86

3月17日

\3,554

-80

\3,561

-85

3月18日

\3,711

157

\3,719

158

金相場は先週号においては下るとすれば短期的な円高だけであろう。そこはまた買い場になるものと思われる』とコメントした。

今週の相場展開は、円高の影響もあって断続的に下げ続けた相場が、週末の夜間取引では3,535円まで下落高値から300円近い下げとなったわけだが、週末はG7による協調介入で一気に反騰。下げ幅の半値以上を一気に回復した。

    東京金日足

…削除済み…

高値更新をした3/10の3,825円→3,535円までの下げは、290円幅に及ぶ。株式市場の急落も、こういう激しい時はリスクヘッジで買われる以前に、利があるものは何でも売っておけ!と換金売りを浴びたのが、この金相場も下げた主因だ。

もちろん震災前の82円台から、一気に80円割れ(瞬間的には76円74銭)まで円高が進行した事も、当たり前だが大きかった。

 

とにかく為替相場の1円の変動は、国内金価格の40円以上の変動要因となるわけで、NY金価格の20ドル近い変動と同じなのだから…。

 

たださすがに76円台までの円高で、協調介入もあったわけなのだから、円高のピークは打っただろう。となれば金相場も、当面の底は打ったと思われる

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京金一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年4月

\3,500

4月27日

\3,810

3月8日

\3,246

8月2日

\3,711

2011年6月

\3,619

6月28日

\3,815

3月10日

\3,246

8月2日

\3,711

2011年8月

\3,365

8月27日

\3,815

3月10日

\3,338

8月31日

\3,710

2011年10月

\3,520

10月27日

\3,820

3月10日

\3,469

10月29日

\3,714

2011年12月

\3,719

12月24日

\3,821

3月10日

\3,479

1月31日

\3,715

2012年2月

\3,763

2月24日

\3,825

3月10日

\3,535

3月18日

\3,719

 先物だけが一代安値の更新であるが、そこからはすでに180円以上の反騰だ。

 

    NY金日足(3/17現在)

…削除済み…

週末3/18のNY市場は、前日比11.9ドル高の1416.1ドル。ただし協調介入をした日本市場よりは円高なので、国内換算では15時30分比31円安である。

東京市場は3連休なので、もう一日分でどうなるか。

 

ここで先週号のコメントをもう一度載せると

円高が進行すれば70円台相場も有り得るだろうが、おそらくその円安は短期的なドル/円のスワップで終了すると思われ、その後には再度円安が到来する事になるだろう

今回の大地震の影響で、世界的にまたリスク回避の姿勢は強まるものと思われ、円高時の下落局面は金の買い場になるだろう

その下げの限界値だが、NY金1450ドル×為替75円=3,400円割れが最大の下げではないかと考えるもちろんその下げた分は、円安時に急騰を演じて戻る事になるだろうとの考えだ

結果的にはそこまでは下らなかったわけだが、まずは想定の範囲内だ。

 

なおCFTC発表による3/15現在のファンドのポジションは、…中略…

 

また3/18現在のETF残高合計は、…中略…

 

なお週末は、ゴールドマン・サックスが金の先高見通しを発表3ヶ月以内に1480ドル、6ヶ月以内に1565ドル、1年以内に1690ドルに到達と予測した。

これを為替80円で計算しても、それぞれ3,810円、4,025円、4,350円になる。信じる、信じないは、個人の問題。

 

結論として当方の相場観は、今週の急落で押し目底は完了だろう。再び相場は押し目買いに転換したと見る。

 

 

今週のプラチナの値動き

 

 

4月限(当限)

前日比

2月限(先限)

前日比

3月14日

\4,590

-160

\4,638

-170

3月15日

\4,534

-56

\4,570

-68

3月16日

\4,389

-145

\4,401

-169

3月17日

\4,245

-144

\4,266

-135

3月18日

\4,509

264

\4,527

261

プラチナ相場は、先週号においては『復興需要が本格派すれば急騰するだろうが、目先は不安定要因が大き過ぎる。ポジションを取らずに、目先は様子見するのが良いだろうとコメントした。

今週の相場展開は、震災後の株価急落&円高到来はプラチナの急落を生む事となり、相場は一気に4,200円台前半まで大暴落。しかし週末は為替の協調介入によって、一気に安値から300円ほどの急反騰で終了した。

    東京プラチナ日足

…削除済み…

震災前の3/7の高値4,950円からでも、今週の安値4,232円までは一気に718円の暴落だ

700円と言えば1枚当り35万円の動きであり、利が乗っていた玉でも大幅にマイナスになって追証になるのが容易に予想できる動きだ。まさにパニック売りである。

だがさすがに短期的には下げ過ぎで、週末の協調介入で相場は一気に戻した。さすがに4,200円台では底打ちしただろう

 

一代の動きは以下のとおり。

東京プラチナ一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年4月

\5,276

4月27日

\5,289

4月27日

\4,035

8月25日

\4,509

2011年6月

\4,582

6月28日

\4,959

2月16日

\4,030

8月25日

\4,527

2011年8月

\4,181

8月27日

\4,963

2月22日

\4,099

8月31日

\4,512

2011年10月

\4,495

10月27日

\4,980

2月16日

\4,224

3月17日

\4,511

2011年12月

\4,702

12月24日

\5,015

2月16日

\4,225

3月17日

\4,519

2012年2月

\4,817

2月24日

\4,950

3月7日

\4,232

3月17日

\4,527

先物3本が3/17には一代安値の更新

 

週末3/11のNYプラチナは、…中略…

 

ただ為替に関しては、さすがに76円台は天井であろうし、今後の日本のGDPの低下などを考えた場合、いずれもっと円安が進行するだろうとは考えている。ただしその円安は、いわゆる日本売りの円安であろうから、果たして良いのかどうかは判らないが…。

 

    白金−金価格差日足

…削除済み…

週末現在のサヤは、4,527円(プラチナ)−3,719円(金)=808円

震災前の1,151円(3/7)→705円(3/17)まで446円も大きく詰まった2/9の最大幅1,353円からだと648円にも及ぶ。

 

やはり急落時のサヤは詰まるわけだが、復活し始めればまた開いては行くだろう。

ただし当方は、基本的には商品買い・株売りだと思っているため、どうしても株価に連動しやすいプラチナ相場は、金よりも重い事も考えられる。

よって1,000円程度までは拡大しても、そう大きくは開かないかもしれない

 

結論として当方の相場観は、4,200円台で底値は確認しただろう。だが震災の影響は工業品需要に陰を落とすと思われ、急反騰した場合は戻り売りも浴びるだろう。プラチナは乱高下が続くと考えられる。

 

 

 

〔ゴム〕

 

今週のゴムの値動き

 

 

3月限(当限)

前日比

8月限(先限)

前日比

3月14日

405.0

-25.0

384.1

-17.3

3月15日

361.0

-44.0

353.0

-31.1

3月16日

381.7

20.7

369.0

16.0

3月17日

400.0

18.3

396.9

27.9

3月18日

411.0

11.0

408.6

11.7

先週号においては『大地震も当面は強気に働くとは思えない。戻りが出たら売りで対処がベターであろう』とコメントした。

今週の相場展開は、3/15には335円の安値まで突っ込み、2月の高値からは200円にも及ぶ大暴落を演じた。しかしその後は、他商品が震災の影響で暴落して行く中で、へそ曲がりのゴムは急反騰を開始。週末の高値425.5円まで90円戻す相場となった。

    東京ゴム日足

…削除済み…

週明け2日は大暴落したわけで、特に15日は終値でも31.1円安の353.0円だが、安値はそれよりも18円も安い335円まであったわけだ。都合50円近い暴落はCB5回分に近いもの。

 

他商品が震災の影響で暴落する中で、15日に安値から18円戻したのを皮切りに反騰に転じた要因を明確に説明するのは難しいが、結局のところ高値から200円に及ぶ暴落で、しかも震災発生後に一気に70円下げるダメ押しで、買い方は強制的に総投げさせられ、ぺんぺん草も生えない状態になったからだろう。

しかも売れば儲かるという状況が続き…中略…

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京ゴム一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年3月

313.1

9月27日

547.0

2月18日

307.1

9月29日

411.0

2010年4月

342.0

10月26日

550.0

2月18日

323.6

11月1日

411.1

2010年5月

368.9

11月25日

551.0

2月18日

346.0

3月15日

407.0

2010年6月

416.9

12月22日

542.8

2月18日

340.4

3月15日

410.8

2010年7月

460.2

1月26日

535.7

2月18日

337.6

3月15日

410.7

2010年8月

493.3

2月23日

502.7

2月24日

335.0

3月15日

408.6

 3/15時点では先物4本が一代安値の更新だ

 

当先のサヤは3月限411.0円〜8月限408.6円と2.4円の逆ザヤ大幅逆ザヤは一気に詰り、この混乱の中でサヤ取り筋だけは利益か

 

週末現在の輸入採算価格は、…中略…

産地の集荷量は…中略…

 

国内営業倉庫在庫は3/10現在で565トン減7,568トン2旬ぶりの減少である。

3/18現在の上海ゴム在庫は未入電3/11までは5週連続の減少であったが。

上海ゴム価格は、3/14に大暴落し、3/15も続落したが、その後は反騰に転じている

 

 結論として当方の相場観は、安値から急反騰した相場であるが、震災による自動車工場の停止と電力不足の解消の目処が立たない限りは、更なる高値を追う展開になるとも思えない。慎重に戻り売りで対処がベターか。

 

 

 

〔石油製品〕

 

今週の原油の値動き

 

 

3月限(当限)

前日比

8月限(先限)

前日比

3月14日

\55,770

-1380

\54,690

-2050

3月15日

\55,050

-720

\54,170

-520

3月16日

\54,070

-980

\52,020

-2150

3月17日

\54,210

140

\52,190

170

3月18日

\56,300

2090

\56,190

4000

まずは原油から先週号においては『目先は下げるかもしれないが、今後の日本は原子力問題とどう向き合うのか?という大問題を抱える事となる。原油は更に上がると考えた方が自然だろう』とコメントした。

今週の相場展開は、NY原油は3/16には96.22ドルまで下落で、高値から10ドル以上下げた。しかし3/17には反騰して100ドル台を回復した。

 

また東京原油は、震災明けの3/14から暴落に転じた相場が、51,100円(3/17)まで急落。しかし週末は、NY 原油の反騰&為替の協調介入で4,000円の急反騰となって終了した。

 

    NY原油日足(3/17現在)

…削除済み…

106.95ドル(3/7)→96.22ドル(3/16)まで10ドル以上下落して行った要因は、世界第3位の原油輸入国である日本の震災被害で、需要が落ち込むのではないかという観測が出たためだ。

日本ではガソリンが売り切れる現状を見たり、原発事故の被害を見るにつけ、原油需要は増大するだろうと強気の見方をした人が多かったと思うが、世界はもっと今回の震災をネガティブにとらえたわけだ。そしてリスク資産は売却された。

 

17日のNY原油の反騰は、日本の要因ではなく、中東・北アフリカの地政学的要因だ。

国内は地震報道一色だが、海外ではバーレーンでの反体制デモの深刻化が懸念され、18日の東京時間ではリビアへの軍事行動が国連安保理で決議されて急騰したのである。

 

週末3/18の米国市場は、…中略…

 

 なお3/15現在のファンドのポジションは、…中略…

 

    東京原油日足

…削除済み…

震災前の高値である57,700円(3/8)→51,100円(3/17)までの下げ幅は、6,600円にも及ぶ。

だが週末は一気に4,000円棒上げしたわけで、為替次第&中東情勢次第ではあるものの、天井を打って終ってしまった相場には見えない。

 

とにかく当方が危惧するのは、大地震直後の先週号でもコメントしたとおり、国内の電力需要をまかなうには原油需要増大が避けられないのでは?という事だ。

さらにドイツでも原発を停止するなど、今回の福島第一原発の影響は世界的に広がっている。

火力以外にも、…中略…

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京原油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年3月

\43,040

10月1日

\58,000

3月7日

\40,740

10月20日

\56,300

2011年4月

\41,580

11月1日

\57,930

3月7日

\41,340

11月1日

\56,480

2011年5月

\44,090

12月1日

\57,750

3月8日

\53,890

12月1日

\56,460

2011年6月

\47,330

1月4日

\57,690

3月8日

\46,300

1月5日

\56,460

2011年7月

\50,400

2月1日

\57,770

3月8日

\49,530

2月9日

\56,310

2011年8月

\54,680

3月1日

\57,700

3月8日

\51,100

3月17日

\56,190

 先週まで全限高値更新していたのが、今週は先物だけ安値更新だが安値からは5,000円の戻しである

 

 結論として当方の相場観は、乱高下はあっても、最終的に原油価格はまだ上昇して行くだろうとの見方である。中東の地政学的リスク&原発アレルギーの増大がその主因と考える。

 

 

今週のガソリンの値動き

 

 

4月限(当限)

前日比

9月限(先限)

前日比

3月14日

\72,450

1700

\67,020

-2190

3月15日

\70,370

-2080

\64,520

-2500

3月16日

\68,740

-1630

\62,810

-1710

3月17日

\70,860

2120

\64,580

1770

3月18日

\73,480

2620

\67,330

2750

 続いてガソリンです…先週号においては『大地震の影響が不明で何とも言えないが、少なくとも売り狙う事は出来ないだろう。押したら拾っておくしかないか』とコメントした。

今週の相場展開は、週前半は円高&震災の影響から長期的な需要の低下予測&リスク資産の投売りなどの複合的な弱材料が重なり、3/16には61,790円まで大きく売られた震災前の高値からは9,000円近い大暴落である

しかし週後半は、売られ過ぎやNY原油の反騰、そして何よりも週末の協調介入などを受け、一時は69,020円まで大暴騰した

    東京ガソリン日足

…削除済み…

70,740円(3/8)→61,790円(3/16)までの下げ幅は、8,950円にも及ぶ。震災直後からは、車にガソリンすら入れられない状況だったのに、これでもか!これでもか!というこの大暴落では、追証どころか足さえ出ていたのではあるまいか?

しかし週末は、61,790円→69,020円まで7,230円の上げを見せ、そこから1,690円軟化して終了である下げ幅のほとんどを一時は回復したわけだ

 

しばらくは、2,000円は場の上下は当たり前となるだろう。しかし結論から先に言えば、61,000円台で底は打っただろう。相場は再び押し目買いになったと思われる。

 

 一代の推移は、以下のとおり。

東京ガソリン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年4月

\52,140

9月27日

\77,000

3月14日

\51,510

9月29日

\73,480

2011年5月

\53,610

10月26日

\75,000

3月14日

\51,720

11月1日

\70,430

2011年6月

\56,000

11月26日

\72,570

3月14日

\55,400

11月29日

\68,650

2011年7月

\60,170

12月27日

\71,060

3月8日

\59,440

1月5日

\68,120

2011年8月

\60,150

1月26日

\71,050

3月8日

\60,120

1月26日

\67,810

2011年9月

\68,770

2月28日

\70,740

3月8日

\61,790

3月16日

\67,330

 震災明けの14日は当限から3本が一代高値の更新。だが先物は安く、16日には一代安値の更新。

 

ガソリン・原油のサヤは、…中略…

 

今週の業者間転売価格は…中略…

 

3/5時点のガソリン在庫は、…中略…

 

 結論として当方の相場観は、61,000円台までよもやの大暴落を演じたが、さすがに底打ちしただろう。今後も乱高下しながら、押し目買いの相場は続くだろう。

 

 

今週の灯油の値動き

 

 

4月限(当限)

前日比

9月限(先限)

前日比

3月14日

\72,820

1900

\71,210

-160

3月15日

\71,600

-1220

\69,670

-1540

3月16日

\70,230

-1370

\67,660

-2010

3月17日

\70,790

560

\67,710

50

3月18日

\73,540

2750

\70,770

3060

最後に灯油です…先週号においては『売り玉は手仕舞いした方が良いだろう。買い玉は維持でも良いが、新たに買うのは当業者以外の投機家としては、如何なものかと思います。特に需要があるのは、被害を受けた東北だから』とコメントした。

今週の相場展開は、先物は他商品の暴落の影響もあって急落。震災の日の高値72,100円→66,230円まで5,870円の急落を入れたが、週末は為替介入で円安に振れた事もあり、再び7万円台を回復した。

    東京灯油日足

…削除済み…

6,000円近い下げは入れたが、他商品の暴落に比べればまだマシだった展開。如何に今週の商品市場の暴落が凄まじかったのかの証拠だ。

 

結論から先に言えば、66,000円台で底は打っただろう14日には当限以外が高値更新もしているわけだが、何たって週末18日に当限は一代高値の更新をしている。今後も押し目買いだろう。

 

 なお一代の推移は、以下のとおり。

東京灯油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年4月

\51,980

9月27日

\74,190

3月18日

\51,190

9月29日

\73,540

2011年5月

\52,450

10月26日

\73,800

3月14日

\51,400

11月1日

\71,290

2011年6月

\55,940

11月26日

\73,200

3月14日

\55,260

11月29日

\70,350

2011年7月

\59,620

12月27日

\72,000

3月14日

\58,610

1月5日

\70,350

2011年8月

\59,900

1月26日

\71,710

3月15日

\59,850

1月26日

\70,510

2011年9月

\69,000

2月28日

\72,100

3月11日

\66,230

3月17日

\70,770

 

今週の業者間転売価格は…中略…

 

3/5時点の灯油在庫は、…中略…

 

 結論として当方の相場観は、相場としては押し目完了から、一段高を目指す相場なのだろうと考える。しかし怪我人に塩をすり込むような買いは入れたくないな。

 

 

 

〔その他〕

 

 今週も為替3種のチャートをアップ。

    ドル/円相場日足

…削除済み…

3/17の76.74円は史上最高値の更新。震災後は円高になると予測したとおりの展開だったが、あまりにもスピードが速すぎた。

そして週末は81.82円と協調介入で円安となったが、週末のNY市場では80円台までの反騰に留まっている。協調介入は単なるお見舞いだったのか?

 

83円まで押し上げられれば、完全に底だろう。そうじゃなくても、さすがに76円は底だろうが…。

逆に84円と来れば、今度は円安に走るのではないかと思っている。

 

    ユーロ/円相場日足

…削除済み…

対ユーロでも震災後は106円台まで円が急騰し、介入で115円まで戻した。週末のNY市場では114円台。

 

    ユーロ/ドル相場日足

…削除済み…

こちらはドル安トレンドのままである。震災の影響を排除して商品相場に対する為替を考える場合は、このユーロ/ドル相場を見るべきだろう。

この場合、単純にドル安なのだから商品は買いで良いだろう。もちろん相場の変動要因には、投資意欲の問題とか色々あるわけだが。

 

 

 

 


 

 このレポートは、私が個人的な判断で書いたものです。

内容の責任はすべて私に帰するものですが、取引に対する利益を保証するものでは在りません。

(当たり前ですが念のため)

 

 

 

 

        ひげの中ちゃん相場情報

                       中田幸一郎

 

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