商品市況展望 割愛版

平成23年11月20日記

 

 ちょっと猪木に似ていると感じちゃうブータン国王だが、品がありそう、優しそうと大人気だ。

王妃も美人というだけでなく、教養を感じさせるものがあって、やはり夫妻ともども育ちっていうのは顔に出るんだろうなあ…と感じる次第。素敵だ。

 

 それに比べると、宮中晩餐会前のカクテルパーティーで携帯電話を使った蓮舫大臣、そもそも晩餐会を欠席した一川防衛相、川端総務相、細野原発相、山岡国家公安委員長ら4人。

 ああ言えばこう言うの、詭弁ばかりが目立つ御仁のお顔は、おっかないばかりで全く品が無い。

幾ら襟立てての刈上げファンッションは、アンタ女王様かよ!って感じなのだが、選挙に勝つということはファンも多いんだろう。

M男には大人気かもしれないが、当方はちょっと苦手だ。

 

 もっとも相場という仕事を生業にしている当方も、決して品格の事は言えないわけだが、「下品も極めれば品になる」と思っております…(笑)

 格好を付けたってしょうがない。地位もない、教養もない、品もないのナイナイづくしだが、本質を見極める目だけは持ちたい。相場という不道徳も突き詰めれば、ちょっとはお顔に品が出ないかな?と思っているわけだ。

 

 剣聖と言われた宮本武蔵。当方はまだ読んだこともないけれども、五輪書という有名な著書もある。ただし悪く言えば武蔵は、時代背景が違うとはいえ、あっちでバッサリ、こっちでグッサリと沢山の人を斬った人殺しだ。

 ただし日本人は(というか何人でもだろうが)、こういう人殺しも英雄視するわけだ。

親鸞の「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」って事だ。(意味が違うのは分かっております…笑)

 

 さて相場界の方は、また某大手取引員の廃業の噂も出ており、出来高低迷に拍車が掛かってきたようだ。

かつての穀物商品取引所があった日本橋蛎殻町は、すでに取引所も無いし、隣のカネツ商事のビルも新しくなって多業種に。向かいの山種、明治のビルもなければ、中小の地場も全然なくなってしまっている。

 残っているのは岡地と豊だけで、後は何かあったけな?という状態。

人形町駅周辺が商品業界だった時代は、すでに過去のものだ。

 

 証券の兜町界隈は会社自体あるものの、ともかく場が引けてからの人通りが全然ない。

昔は夕方4時前からやっている店もいっぱいあったのだが、週末に歩いてみたらみんな閉まっている。

それ以前に、そもそも歩いている人が居ない。

 証券の外務員も居なくなっちゃったのかもしれないね。

4時に空いている店は、ほぼ24時間営業のチェーン店ばかりだった。

そんなところで、相場の話なんて出来るかい!って事だ。すべてはネットになっちゃたんだろうね。

 外務員じゃないサラリーマンならまだ居るんだろうが、そんな奴らがそもそも場が引けた3時半から一杯やりに行けるはずもなかろうから、近所の老舗も営業開始時間を5時にしちゃったんだろう。

 

 

 

〔貴金属〕

 

今週の金の値動き

 

12月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

11月14日

\4,446

38

\4,447

37

11月15日

\4,380

-66

\4,380

-67

11月16日

\4,364

-16

\4,368

-12

11月17日

\4,368

4

\4,369

1

11月18日

\4,260

-108

\4,263

-106

金相場は、先週号においては『戻り高値を更新する4,500円台からは押しも出たが、4,200円割れとならなければ大きくは下げないだろう。さらなる新値更新か、あるいは戻りいっぱいかは、来週の動き次第か』とコメントした。

今週の相場展開は、反落に転じた相場が週末には急落となり、安値で4,233円まで記録した。

○東京金日足

…削除済み…

3,851円(9/26)→4,510円(11/9)まで659円上げた相場だが、今週は277円の下落である

15日(火)以降に頭が重かった相場が、週末は換金売り懸念で大きく値を消したわけだ。

 

先週号で「来週の動き次第か」とした相場は、結局のところ下方向に向いてしまったわけであるが、まだ4,200円はキープしている

よって3,851円の底値からの2段上げは終了したわけであるが、まだ3段上げ目で4,700円台を目指す可能性も残っている。

逆に4,200円割れの可能性も残っているわけで、そうなると9/26のように大きな陰線を引いて崩れる事も有り得るわけだ。

 

何たって今の金相場は、ユーロ安・欧州経済危機という同じ材料で、上がったり下がったりしているわけだ。…中略…

 

当方としては、強く見せておきながら一度4,000円割れまで暴落し、その後に5,000円に向かう本格的な上昇相場が来る…というシナリオが理想だが、相場だけは必ずしも自分の都合通りに動くものでもないもんで。

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京金一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

\3,719

12月24日

\4,745

9月7日

\3,479

1月31日

\4,260

2012年2月

\3,763

2月24日

\4,750

9月7日

\3,535

3月18日

\4,261

2012年4月

\3,970

4月26日

\4,751

9月7日

\3,828

5月9日

\4,258

2012年6月

\3,909

6月28日

\4,754

9月7日

\3,850

9月26日

\4,261

2012年8月

\4,506

8月29日

\4,754

9月7日

\3,851

9月26日

\4,262

2012年10月

\4,229

10月27日

\4,510

11月9日

\4,162

10月28日

\4,263

 

NY金日足(11/17現在)

…削除済み…

11/18のNY市場は、前日比4.9ドル高の1725.1ドル。東京換算では15時30分比で1円高である。

 

1923.7ドル(9/6)→1535ドル(9/26)まで388.7ドルの暴落の後、1804ドル(11/8)まで269ドル上げて、週末には安値で1711.4ドル(11/18)まで92.6ドル下げたわけだが、1,700ドルはまだ割り込んでいない。

1,700ドル割れならさらに崩れそうだが、現在のところは微妙な価格帯と言わざるを得ない

 

来週の国内市場は…中略…

 

CFTC発表の前週11/15現在のファンドのポジションは、…中略…

 

また11/18現在のETF残高は、…中略…

こちらは、ほぼ過去最高水準じゃないかな

そういう観点から見れば、今週の下落は単なる調整という事も十分に有り得る。臨機応変に動くしかあるまい。

 

結論として当方の相場観は、高値から300円近い下げが入った相場であるが、更に崩れるのか?単なる押しなのかの判断はまだ微妙。チャートは重たいが、ETF残高が増加しているところが悩ましいところ。

 

 

今週のプラチナの値動き

 

12月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

11月14日

\4,106

30

\4,120

27

11月15日

\4,060

-46

\4,076

-44

11月16日

\3,996

-64

\4,015

-61

11月17日

\4,022

26

\4,033

18

11月18日

\3,930

-92

\3,948

-85

プラチナ相場は、先週号においては『金との鞘は300円前後で推移するだろう。プラチナ独自の材料はなさそうであり、上げ下げは金の動向次第になると思われる』とコメントした。

今週の相場展開は、概ね金相場と同じような動きであり、週半ばから弱く鳴り始めた相場が週末には急落。3,880円まで下落したが、そこからは70円近く戻して終了である。

○東京プラチナ日足

…削除済み…

週末のNY市場でも東京換算で7円安と動いていないが、チャートの格好は金以上に重たい

そうは言っても腐っても鯛ならぬ、腐らぬ貴金属ゆえ、あまりにも金よりも割安になる事は想定しづらく、サヤは300円台での推移だ。ちなみに今週の引け値ベースだと-327円、-304円、-353円、-336円、-315円となっているわけで、売られすぎれば訂正が入る格好だ。

 

ただし本来の鞘であるプラチナが高い状態になるには、今の相場が欧州経済危機による上下動を演じているわけで、工業用需要の比率が大きいプラチナにはやはりハンデがある。

来年はプーチンがロシア大統領になるだろうから、…中略…

 

一代の動きは以下のとおり。

東京プラチナ一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

\4,702

12月24日

\5,015

2月16日

\3,535

10月5日

\3,930

2012年2月

\4,817

2月24日

\4,997

4月11日

\3,541

10月5日

\3,933

2012年4月

\4,826

4月26日

\4,921

5月6日

\3,550

10月5日

\3,949

2012年6月

\4,445

6月28日

\4,770

8月23日

\3,554

10月5日

\3,951

2012年8月

\4,581

8月29日

\4,726

9月7日

\3,558

10月5日

\3,949

2012年10月

\3,918

10月27日

\4,199

11月9日

\3,880

11月18日

\3,948

 先物のみ週末には一代安値の更新である。

 

○白金−金価格差日足

…削除済み…

週末現在のサヤは、3,948円(プラチナ)−4,263円(金)=−315円

 

どうも300円を中心としたところの居心地が良さそうであり、−456円(10/5)から−202円(10/31)の範囲での動きが続きそうだ

 

結論として当方の相場観は、上がるも下がるも金次第。まだ戻り売り中心での対処がベターだろうが、安値を叩くと顎を刺されるだろう。

 

 

 

〔穀物〕

 

今週のコーンの値動き

 

11月限(当限)

前日比

9月限(先限)

前日比

11月14日

\24,000

-350

\23,290

-260

11月15日

\24,000

0

\23,110

-180

11月16日

\24,100

100

\23,210

100

11月17日

\24,100

0

\23,360

150

11月18日

\23,260

-840

\22,600

-760

まずはコーンから…

先週号においては『米農務省報告では弱材料が出て、W底完成ならずの下落である。来年の作付面積も増加予測では、一段安の新値更新の可能性が高いだろう』とコメントした。

今週の相場展開は、断続的に下げていた相場が週末には急落。一気に新安値更新の22,530円(11/18)まで下落であり、相場は下抜けた。

    東京コーン日足

…削除済み…

予想通りの下落であり、24,750円(11/10)からは2,000円以上下げた

 

戻りの倍返しなら、23,140円→24,750円の1,610円戻りの倍の下げ=21,530円ということになるが、それは最悪のケース。最近の相場は突っ込みを売るとろくなことがないケースの方が多いわけで、ここからは慎重に対処した方が良いだろう

特に今回の下げは、…中略…

 

なお一代の動きは以下のとおり。

東京コーン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2012年1月

\23,730

12月16日

\28,410

4月11日

\21,850

10月4日

\23,260

2012年3月

\26,850

2月16日

\28,980

4月11日

\22,680

10月5日

\23,840

2012年5月

\27,970

4月18日

\29,360

4月21日

\22,750

10月5日

\23,650

2012年7月

\28,180

6月16日

\28,560

8月30日

\22,940

10月5日

\23,550

2012年9月

\27,440

8月16日

\28,550

9月13日

\22,930

10月5日

\23,320

2012年11月

\24,400

10月17日

\24,750

11月10日

\22,530

11月18日

\22,600

 

○シカゴコーン日足(11/17現在)

…削除済み…

11/18のシカゴ市場は12月限で4.25セント安の610.50セント。国内換算では120円安である。

 

底値の572.25セント(10/3)→666セント(11/9)まで93.75セント戻した後、17日にドカンと下げたわけだ6ドル割れは既定路線かもしれないが、まだそこからさらに崩れてゆくのかどうかには疑問あり。

弱そうなのだから、戻ったところでの売りは可だとは思うが。

 

CFTC発表の11/15現在のファンドのポジションは、…中略…

 

オプションを含めた11/18現在のポジションでは、…中略…

 

結論として当方の相場観は、予想通りに新安値更新となった相場であるが、安値を叩くと顎を刺されるだろう。戻ったところを売ってゆくのがベターであろう。

 

 

今週の一般大豆の値動き

 

10月限(当限)

前日比

8月限(先限)

前日比

11月14日

\32,200

200

\40,470

130

11月15日

\31,300

-900

\40,040

-430

11月16日

\32,100

800

\39,950

-90

11月17日

\32,200

100

\40,200

250

11月18日

\31,400

-800

\39,590

-610

続いて一般大豆です…

先週号においては『戻してもたかが知れているだろう。東京市場の当先の順ザヤ幅を見る限り、買い目は少ない。戻り売り一貫の相場であろう』とコメントした。

今週の相場展開は、週末には39,560円(11/18)まで下落であり、10/5の安値を下回って年初来安値を更新した。

○東京大豆日足

…削除済み…

 先週号で「39,590円が底かどうかも疑わしくなってきた」とコメントしたが、結局はそれを割り込んだ。

南米の天候が順調な中で、前回の農務省報告で在庫が上方修正であり、それに輪をかけて欧州経済危機からのリスク資産の解消もあるこれでは下がるのも当然である

 

しかしあまりにも弱材料ばかりの中、…中略…

 

 また当先の8,000円以上の大幅な順ザヤ、2番限からでも5,000円ある大幅順ザヤはもちろん売り材料であるが、鞘滑りして詰まるものならとっくにそうなっているだろうし、シカゴからは期近の方が異常に割安なのだから、あまりに過大な評価はしたくない。(シカゴとの対比では2月限で7,000円ほど割安)

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京一般大豆一代の動き

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

\47,540

12月16日

\52,520

4月11日

\30,600

11月16日

\31,400

2012年2月

\51,280

2月16日

\52,780

4月11日

\34,200

11月16日

\34,480

2012年4月

\50,170

4月18日

\51,180

4月21日

\35,810

11月18日

\35,850

2012年6月

\49,820

6月16日

\49,910

9月5日

\37,610

11月11日

\37,800

2012年8月

\47,450

8月16日

\50,110

9月5日

\39,530

11月18日

\39,580

2012年10月

\44,250

10月17日

\44,250

10月17日

\39,560

11月18日

\39,590

 6月限を除いて、今週も全限月が一代安値の更新である

 

○シカゴ大豆日足(11/17現在)

…削除済み…

11/18のシカゴ市場は1月限で変わらずの1168.25セント。国内換算では夜間取引からは下落のため、150円安である。

 

この日の安値は1,153セントまで出ており、…中略…

 

CFTC発表の11/15現在のファンドのポジションは、…中略…

ピーク時20万枚以上のロングだったものが、もうほとんど買いが無い状態になっているわけだ。

 

オプションを含めた11/18現在のポジションでは、…中略…

 

結論として当方の相場観は、まだ戻り売りの相場であると考えるものの、シカゴのファンドもすでに途転売り状態。陰の極に達するもの近いのかもしれず、安値を売り叩くのは避けたい。

 

 

 

〔コメ〕

 

今週のコメの値動き

 

11月限(当限)

前日比

4月限(先限)

前日比

11月14日

\14,250

0

\14,390

-300

11月15日

\14,250

0

\14,530

140

11月16日

\14,250

0

\14,570

40

11月17日

\14,320

70

\14,570

0

11月18日

\14,500

180

\14,710

140

 

 11月限が週末に納会し、受け渡し高は96トン=8枚(売買単位では16枚)となった

 800万トンの日本の米生産高から見れば、そりゃまだ微々たるものである。だが当初発会したのは11月・12月・1月の3本だったのだから、おそらく今後は増加してゆくだろう。そうなってもらわんと困るわけだが…(笑)

 

 また納会値の14,500円という水準は、現状での関東産コシヒカリの価格としてはほぼ妥当な水準。

 相場が順ザヤになっている事には異論があるが、いずれは訂正されてゆくだろう。

 

東京コメ一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年11月

\17,400

8月9日

\17,730

8月10日

\13,320

9月29日

\14,500

2011年12月

\17,400

8月9日

\17,400

8月9日

\13,200

9月29日

\14,600

2012年1月

\17,280

8月9日

\17,400

8月9日

\13,330

9月29日

\14,720

2012年2月

\15,500

8月22日

\15,700

8月26日

\13,350

9月29日

\14,640

2012年3月

\14,200

9月21日

\15,240

11月9日

\13,360

9月29日

\14,710

2012年4月

\14,330

10月21日

\15,250

11月8日

\14,310

11月2日

\14,710

 

現状では15,000円以上は高すぎる、ただし14,000円以下は安すぎるという状況であり、おそらく上下1,000円動くのがせいぜいかもしれない。ただし証拠金は4万5000円であるし、500円動けば5万円の値動きなのだから、その程度の動きが妥当だとも言えるだろう。

ギリシャだ、スペインだと異国の話に振り回されるのが嫌な人は、ゆったり動くコメだって悪くないと思うんだが、どうでしょう?

 

 

 

〔ゴム〕

 

今週のゴムの値動き

 

12月限(当限)

前日比

4月限(先限)

前日比

11月14日

262.0

14.2

276.6

17.6

11月15日

257.0

-5.0

273.0

-3.6

11月16日

253.1

-3.9

269.3

-3.7

11月17日

254.8

1.7

278.6

9.3

11月18日

254.9

0.1

273.5

-5.1

先週号においては『短期的には下げ過ぎなので、買い戻しによる戻りが出るだろう。しかしトレンドが買いに転換するかと言えばまた別の話で、戻り売り相場からの脱却は難しいだろう』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けには先週の暴落の反動で急反発したが、その後はもみ合いに。

○東京ゴム日足

…削除済み…

予想通りに売られすぎの訂正で248.6円(11/11)→281.4円(11/18)まで32.8円戻した相場だが、それまで2週間ほどで70円近くも下げたのだから、そりゃこの程度は戻すという話だ。

 

ただし現状の経済情勢では、戻してもせいぜい300円までであろうし、今週の280円で戻りいっぱいになっている可能性も十分ある

生産国は価格のてこ入れやら、…中略…

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京ゴム一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年11月

388.9

5月26日

394.9

6月1日

240.0

11月11日

254.9

2011年12月

353.0

6月27日

394.0

7月27日

241.9

11月11日

258.4

2012年1月

383.8

7月26日

396.5

7月27日

244.0

11月11日

262.2

2012年2月

362.2

8月26日

379.0

8月31日

246.0

11月11日

267.1

2012年3月

318.7

9月27日

327.9

10月17日

247.5

11月11日

270.9

2012年4月

292.5

10月26日

316.2

10月28日

248.6

11月11日

273.5

 

当先のサヤは11月限254.9円〜4月限273.5円と18.6円の順ザヤ。順ザヤ幅は拡大であり、こうなると先物は戻り売りを浴びやすいだろう。

 

週末現在の輸入採算価格は、12月積みで…中略…

 

国内営業倉庫在庫は10/31現在で566トン減の13,008トン。5旬ぶりの減少である。

 

10/21以降の上海ゴム在庫は…中略…

 

上海ゴム価格は、週明けは急反騰したが、その後はもみ合い。東京市場と同じ動きというか、東京市場が上海を見ているのだろう。

  

 結論として当方の相場観は、幾ら戻しても300円が限界ではなかろうか。戻り売り方針に変化はないだろう。

 

 

 

〔石油製品〕

 

今週の原油の値動き

 

11月限(当限)

前日比

4月限(先限)

前日比

11月14日

\54,160

310

\52,000

270

11月15日

\53,930

-230

\51,350

-650

11月16日

\53,780

-150

\51,440

90

11月17日

\53,810

30

\51,590

150

11月18日

\53,150

-660

\50,340

-1250

まずは原油から…

先週号においては『もう少し引きつけて売りたいところ。イラン問題で、ホルムズ海峡封鎖とかという大問題に発展する可能性は低いと見ており、いずれ今の経済情勢では高値の維持は難しいとなるのでは?』とコメントした。

今週の相場展開は、NY原油は11/17に103ドル台まで上昇した後に急反落。再び100ドル台を割り込み、週末は97ドル台での終了

 

東京原油はNY原油が上げても上げず、逆に下げには反応して週末は一時5万円の大台割れ

 

NY原油日足(11/17現在)

…削除済み…

10/18のNY市場は、前日比1.26ドル安の97.67ドルでの終了安値は96.70ドルまであった。国内換算では15時30分比580円安である。

 

あれよあれよと言う間に100ドルを大きく突破し、7月の高値さえ突破した相場であったが、17日からは一転して崩れ始めた。下値抵抗線は94ドル台にあり、90ドルは強い抵抗線である

それを割り込まないとトレンドは変わらないが、今週の100ドル突破でひとまずの上昇相場は終わったのではあるまいか。

 

大体が、中東の地政学的リスクはわからんでもないが、…中略…

 

週末のロンドンブレントは107ドル台、ドバイ原油は105ドル台であり、今後シリア、イラクなどの生産が上向けば、更にサヤは詰めに行くだろう。あとはイラン問題だが、イスラエルが暴発しない限りは、米国が手を出すとは思えないし、いずれは落ち着くかな。

 

11/15現在のファンドのポジションは、…中略…

 

○東京原油日足

…削除済み…

52,850円(11/9)→49,830円(11/18)まで3,020円下げた相場である

 

NY原油の11/9はおおよそ95ドル程度だったわけで、そこから103ドルまで8ドルほど上昇する中で東京原油は上がらず、100ドルを割って来たらそのまま下げたのが今週末だ。

上がらぬ原因は上記の通りだが、やはり「相場は相場に聞け」と国内市場を手掛けているなら国内市場を見れば良かったわけだ。どう見ても頭が重いチャートだったはずだ。

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京原油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年11月

\56,450

6月1日

\58,130

7月11日

\45,980

10月4日

\53,150

2011年12月

\54,250

7月1日

\58,330

7月11日

\45,210

10月5日

\51,390

2012年1月

\54,590

8月1日

\55,780

8月2日

\44,840

10月5日

\51,000

2012年2月

\52,500

9月1日

\53,540

9月8日

\44,550

10月5日

\50,740

2012年3月

\45,770

10月3日

\53,100

11月9日

\44,390

10月5日

\50,530

2012年4月

\50,630

11月1日

\52,850

11月9日

\49,030

11月2日

\50,340

 

結論として当方の相場観は、戻り売りの相場であろう。下値は48,000円程度を一つの目処と現状では考えている。

 

 

今週のガソリンの値動き

 

12月限(当限)

前日比

5月限(先限)

前日比

11月14日

\65,040

-70

\64,110

-230

11月15日

\63,440

-1600

\61,990

-2120

11月16日

\63,410

-30

\62,230

240

11月17日

\63,770

360

\62,580

350

11月18日

\62,530

-1240

\61,090

-1490

続いてガソリンです…先週号においては『66,000円台で天井か、もしくは天井に近いところまで来たとの見方である。ここからは売り上がりが有効と見ての対処であろう』とコメントした。

今週の相場展開は、15日に急落し、ちょっと戻してまた週末に急落。先物は60,740円(11/18)の安値まで記録した。

○東京ガソリン日足

…削除済み…

66,110円(11/9)→60,740円(11/18)までは5,370円の下落チャートではちょうど一目均衡表の雲まで下げたところであり、ここからなお崩れて暴落となるか?一度もどるか?は微妙なところ。

ただしいずれにせよ、予測通りに高値からは大きく値を消したわけだ。

 

NY原油との逆行、東京原油の3,000円の下げに比べて大きな5,000円超の下落と、ガソリンの下げは大きくなったわけだが、それだけ日本の投機家が賢くなったという事なのだろう。

 

また本来のサヤであれば、…中略…

本来の先物のシステムとして、一体これはどうなのよ!と言いたくなる話だが、投資家保護という名のもとにふざけた規制を入れるからこんなことになる。

 

 一代の推移は、以下のとおり。

東京ガソリン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

\66,150

5月26日

\68,600

7月11日

\55,780

8月9日

\62,530

2012年1月

\61,260

6月27日

\68,700

7月11日

\55,620

8月9日

\61,310

2012年2月

\66,600

7月26日

\66,800

7月27日

\55,500

10月5日

\60,410

2012年3月

\61,280

8月26日

\64,740

9月8日

\55,800

10月5日

\59,980

2012年4月

\58,900

9月26日

\65,580

11月9日

\57,260

10月5日

\60,990

2012年5月

\62,380

10月26日

\66,110

11月9日

\60,740

11月18日

\61,090

 

11/18現在の業者間転売価格は、…中略…

 

11/12現在のガソリン在庫は、…中略…

 

 結論として当方の相場観は、高値から5,000円超の下げで、ここからは戻っても続落してもおかしくない水準。来週は方向感を探る動きとなるだろう。

 

 

今週の灯油の値動き

 

12月限(当限)

前日比

5月限(先限)

前日比

11月14日

\69,410

290

\65,730

260

11月15日

\68,900

-510

\65,210

-520

11月16日

\68,900

0

\64,970

-240

11月17日

\68,800

-100

\64,820

-150

11月18日

\67,460

-1340

\63,500

-1320

最後に灯油です…先週号においては『10月の安値から9,000円上げた相場である。もうぼちぼちのところだろうから、どこで売るかのタイミングを図るのがベターだろう』とコメントした。

今週の相場展開は、ダラダラと下げた相場が週末には急落。先物は63,060円の安値まで記録した。

○東京灯油日足

…削除済み…

66,310円(11/9)→63,060円(11/18)までの下げ幅は3,250円。原油とほぼ同じ下げ幅であり、ガソリンよりも小さな下げ幅である。

 

これはシステム上一般投機家の玉は先物以外には出ないし、先物は需要期ではなく不需要期だと言ってみても、期近買い・先物売りの裁定も入れづらいわけなので、どうしても今は需要期という意識が働いてしまうためだろう。

期近が67,000円台なのは許すとして、…中略…

 

 なお一代の推移は、以下のとおり。

東京灯油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

\69,830

5月26日

\72,110

7月11日

\59,680

9月27日

\67,460

2012年1月

\65,090

6月27日

\72,530

7月11日

\60,160

10月5日

\67,140

2012年2月

\69,790

7月26日

\69,840

7月26日

\59,980

10月5日

\66,540

2012年3月

\64,150

8月26日

\67,880

11月9日

\58,670

9月26日

\65,210

2012年4月

\59,490

9月26日

\66,770

11月9日

\57,250

10月5日

\63,970

2012年5月

\61,740

10月26日

\66,310

11月9日

\61,110

10月27日

\63,500

 

11/18現在の業者間転売価格は、…中略…

 

11/12現在の灯油在庫は、…中略…

昨年同期からは92万kl多い水準であり、在庫過剰状態が更に進行

…中略…

 

 結論として当方の相場観は、在庫はジャブジャブである。いずれ投げ売りが出るだろうから、徹底的に戻り売り一貫での対処が良いだろう。

 

 

 

〔為替〕

 

○ドル/円相場日足

…削除済み…

76円台に突入してきた相場である

 

結局のところ、介入の効果はしたその日しか無いということが、よくわかるチャートになっているわけだ。8/4もそう、10/31もそうである。

現状では、世界の目は欧州経済危機に向いているわけで、幾ら日本人がヘッジの円買いなんて止めてくれ!と言おうがしょうがない話だ。

 

    ユーロ/円相場日足

…削除済み…

こちらも111円台→103円台まで8円の円高進行中。万が一、フランス国債の格付けが下がったら、一気に100円も割るだろう。

 

    ユーロ/ドル相場日足

…削除済み…

ユーロ/円相場のチャートと同じ姿だ。それだけユーロが悪く、今の円高は対ドルが原因ではなく、対ユーロで動いているということだ

 

ただしドル高なんだから、ドル建て商品価格ももっと下げても良い気がするが。それに円高プラスで、国内は暴落でも良さそうなものなのに、そこまでならないのは米国も欧州も輪転機を回しっぱなしにしているから?

 

 

 

 


 

 このレポートは、私が個人的な判断で書いたものです。

内容の責任はすべて私に帰するものですが、取引に対する利益を保証するものでは在りません。

(当たり前ですが念のため)

 

 

 

 

        ひげの中ちゃん相場情報

                       中田幸一郎

 

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