商品市況展望 割愛版

平成23年12月25日記

 

 読売オンラインより〜読者が選ぶ2011年10大ニュース

日本のニュース

@    東日本大震災、死者・不明者2万人

A    サッカー「なでしこジャパン」世界一

B    福島第一原発事故で深刻な被害

C    大相撲で八百長発覚、春場所中止に

D    新首相に野田佳彦氏

E    スカイツリー「世界一」634メートルに到達

F    大型台風上陸相次ぎ記録的被害

G    大阪ダブル選、「都構想」で共闘の橋本氏が大阪市長

H    テレビ放送が地デジに移行

I    節電の夏、37年ぶり電力使用制限令

 

世界のニュース

@    タイで洪水被害、日系企業も大打撃

A    ウサマ・ビンラディン殺害

B    チェニジアで長期独裁政権が崩壊、エジプト・リビアにも「アラブの春」

C    ニュージーランド地震で日本人28人を含む180人以上死亡

D    ユーロ危機深刻化、欧州各国に波紋

E    中国高速鉄道で追突事故、40人死亡

F    米アップル社のスティーブ・ジョブス会長が死去

G    世界人口が70億人突破

H    中国が日本を抜き世界第2の経済大国へ

I    英・ウィリアム王子が結婚

番外…金正日総書記 死去

http://www.yomiuri.co.jp/feature/2011news10/

 

 羅列されれば、今年はこんな年だったんだな…と思うわけだが、何と言っても今年は「東日本大震災〜福島第2原発事故」に続く大災害がダントツ。改めて、災害で亡くなられた方には哀悼の意を表明します。

 

 さて相場・経済の世界での10大ニュースを挙げるとしたならば…

☆東日本大震災…これは別格!

@    欧州経済危機による相場の大波乱

A    1ドル=75円台の史上最高の円高

B    米国債が史上初の格下げ

C    日本がTPP参加交渉を表明

D    アラブの春で原油相場が上昇

E    74年ぶりにコメ相場が上場

F    オリンパス問題、大王製紙問題

G    世界人口が70億人突破

H    消費税増税問題

I    ウォール街でデモ

 

あくまでも上記は個人的な見方なのだが、まずはこんなところではあるまいか?

欧州経済危機やTPP問題など、これは間違いなく来年も続くわけであり、最後に挙げた「ウォール街デモ」も資本主義の未来を暗示しているものかもしれない

敢えて「タイの大洪水」は番外としたが、これは相場にはそんなに影響が出なかったためだ。

だが世界人口が70億人を突破した中で、穀倉地帯での天候異変があれば、穀物相場も急変する可能性は十分あるだろう。今はブラジルで干ばつ懸念も出ているし、さて来年はどうなるか?

 

大体がニュースというものは悪い話ばかりであるわけで、相場というものもネガティブな材料を栄養に育つものだ

つまり懸念の段階が一番美味しい材料なのだ。過ぎてしまえば「出たら終い」で材料織り込み済みであり、この世の終りのような話も、結局は何事も無く過ぎる。

大災害や戦争などで自分が死んだらそれはお終いだが、生きてる限りは前を向いて生きてゆくしかないのが人というもの。

70億人の人口がいるとはいえ、100年後には今生きている人は誰も居ないし、100年前に生きていた人だって今は居ないわけで、それでも歴史は進んでゆく。そんなもんだろう?

 

 

 

〔貴金属〕

 

今週の金の値動き

 

12月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

12月19日

\3,985

12

\3,988

10

12月20日

\4,007

22

\4,009

21

12月21日

\4,065

58

\4,068

59

12月22日

\4,039

-26

\4,035

-33

金相場は、先週号においては『500円超の暴落で目先の底は打っただろう。また強気になるまで買い上げられ、その後に2番底を付ける急落になると予測する』とコメントした。

今週の相場展開は、先週の安値からは200円近い戻りを演じ、4,100円台を一時回復。ただしそこからは、また値を消して終了である。

○東京金週足(週末は昼前までの動きです)

…削除済み…

来週1週間で今年も終わりであるため、今回はリーマン・ショックが起きた2008年からの週足をアップ

 

世界第4位の投資銀行だったリーマン・ブラザース社が倒産したのは、2008年9月15日のこと。サブプライム問題から端を発した経営不振で破綻し、国際的な金融危機の引き金となったわけだ。

当初、買われていた金は3,363円(2008/7/22)→2,104円(2008/10/27)まで1,259円さげたわけだが、そこで底を打った相場は今年4,754円(2011/9/7)まで2,650円の上昇。今は4,000円を挟んだ動きとなっているわけである。

 

ずっと上げてきた要因は、基本的に通貨不安の裏返し。ドルがどうだ、ユーロがどうだと言っても、やはり全部弱いのは事実なわけで、それがラストリゾートとしての金買いにつながって2008年時点からでも倍以上の価格となったわけだ。

週足チャートでは、ずっと一目均衡表の雲の上での推移。割れたのはこの2008年の急落時だけ。基本的に金は、3年間ずっと買い相場だったわけだ。

 

もっとも先物相場の期限は最長1年。…中略…

 

来年は更に上がって5,000円、6,000円となるのか? それとも4年ぶりに大きく下げて3,000円どころか2,000円台になるのか? それこそ神のみぞ知る世界であるが、少なくとも分かっているのはユーロ問題がなお続くだろうということ。来年こそ、正念場かもしれない。

 

そんな中で上がるとすればもちろん金融不安からのインフレであり、下がるとしても同じく金融問題からの信用収縮懸念である。

現在4,700円台から下げた理由も、何もかもダメなのでファンドは利が乗っている金しか売るものがなかった…という換金売りでの下げなわけだから。

 

当方は、「急落してから大暴騰。そして大天井を打つ」と考えているわけだが、その当たりハズレは別として、来年も激しく動くだろうということは確実だろう。

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京金一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

\3,719

12月24日

\4,745

9月7日

\3,479

1月31日

\4,039

2012年2月

\3,763

2月24日

\4,750

9月7日

\3,535

3月18日

\4,033

2012年4月

\3,970

4月26日

\4,751

9月7日

\3,828

5月9日

\4,032

2012年6月

\3,909

6月28日

\4,754

9月7日

\3,850

9月26日

\4,034

2012年8月

\4,506

8月29日

\4,754

9月7日

\3,851

9月26日

\4,034

2012年10月

\4,229

10月27日

\4,510

11月9日

\3,911

12月16日

\4,035

 期近を見れば、今年1年の動きが良くわかる。上下1,300円動いたわけだが、来年はもっと動くかもしれない。

 

NY金週足(12/21現在)

…削除済み…

週末12/23のNY市場は、前日比4.6ドル安の1606.0ドル。国内換算だと22日15時半比2円安と小動き。

 

さて2008年以来のチャートの動きは、概ね国内相場と同様なのであるが、このチャート上での安値681ドル(2008/10/24)→1927.3ドル(2011/9/6)までの上げは2.8倍になっているわけで、東京の2.2倍以上の上げ幅である。

もちろん東京の上げ幅が小さいのは円高となっているためだが、2011年後半からは100ドルの動きは当たり前になっている。

 

相場というものは、…中略…

 

CFTC発表の12/20現在のファンドのポジションは、…中略…

 

また12/23現在のETF残高は、…中略…

 

上記2つは、明らかにクリスマス休暇前の換金売りが出ていることが明白なデータであり、今後もこれが続くのか?それともどこかで買い直して来るのか?が目先の相場判断の材料となるだろう

 

結論として当方の相場観は、来年の相場は高値6,000円台もあるだろうし、安値2,000円台もあるだろうとの、非常に激しい相場を予測する。今年以上に迅速な判断を求められる事となるだろう。

 

 

今週のプラチナの値動き

 

12月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

12月19日

\3,524

-28

\3,549

-38

12月20日

\3,551

27

\3,581

32

12月21日

\3,588

37

\3,628

47

12月22日

\3,535

-53

\3,593

-35

プラチナ相場は、先週号においては『今週の安値で目先の底入れとなっただろう。戻りはまだ売られやすい地合いかもしれないが、長い目で見れば買い場になっているものと想定する』とコメントした。

今週の相場展開は、安値からは200円ほどの戻りは出たが、週末はまた下落するなど戻り売り人気も強い状態での終了。

○東京プラチナ週足(週末は昼前までの動きです)

…削除済み…

来週1週間で今年も終わりであるため、今回はリーマン・ショックが起きた2008年からの週足をアップ

 

2008年の春には7,427円(2008/3/6)という歴史的な高値を示現リーマン・ショックでの暴落は、高値から3分の1以下になる2,276円(2008/12/12)まで下げて底打ち。その後5,304円(2010/4/26)まで上昇したまでは良いが、横ばいから欧州経済危機で下げたのが今年の相場であった。

…中略…

来年の相場を予測した場合、現状のトレンドは下向きであり、また欧州経済危機も更に何かが起きる可能性が高いと考えれば、2008年の安値を目指すとしても不思議ではない。しかし来年はロシア大統領選であり、上にも下にも激しいのがプラチナ相場の特性である。一転して急騰の可能性だって否定できない。

 

どうなるかは神のみぞ知る話だが、相場と幽霊は常に寂しい方に出るものだから、荒い相場を今から覚悟しておこう。

 

一代の動きは以下のとおり。

東京プラチナ一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

\4,702

12月24日

\5,015

2月16日

\3,302

12月16日

\3,535

2012年2月

\4,817

2月24日

\4,997

4月11日

\3,466

12月15日

\3,567

2012年4月

\4,826

4月26日

\4,921

5月6日

\3,479

12月15日

\3,580

2012年6月

\4,445

6月28日

\4,770

8月23日

\3,468

12月15日

\3,587

2012年8月

\4,581

8月29日

\4,726

9月7日

\3,477

12月15日

\3,592

2012年10月

\3,918

10月27日

\4,199

11月9日

\3,472

12月15日

\3,593

 

○白金−金価格差週足(週末は昼前までの動きです)

…削除済み…

週末現在のサヤは、3,593円(プラチナ)−4,035円(金)=−442円

 

今週はサヤチャートも同様に2008年からの週足をアップしたわけだが、2008年には4,000円以上の開きもあったわけだ

それがプラチナの大暴落で一時的にマイナスになったが、2010年春には1,700円台まで開き、今年は秋以降に再び大きくプラチナが割安に

 

まさか永遠にプラチナが安いという事もなかろうが、今年はずっとプラチナが安くなるトレンドだった。

 

結論として当方の相場観は、今年は1年を通して金高・プラチナ安のトレンドだった。まだその流れに変化は見られないが、相場はサイクルである。どこで変化するのか、来年は注目だろう。

 

 

 

〔穀物〕

 

今週のコーンの値動き

 

3月限(当限)

前日比

1月限(先限)

前日比

12月19日

\22,800

530

\21,950

100

12月20日

\23,200

400

\22,480

530

12月21日

\23,400

200

\22,770

290

12月22日

\23,600

200

\23,000

230

まずはコーンから…

先週号においては『相場の頭としっぽはくれてやれ!というところだろう。まだどうなるかは判らぬが、ブラジルの干ばつ懸念もあるわけで、来春の相場を考える時期であると考える』とコメントした。

今週の相場展開は、予想通りに反発に転じた相場が23,000円台を回復。そんなに大きな上げではないが、安値からは1,500円弱の反騰である。

    東京コーン週足(週末は昼前までの動きです)

…削除済み…

来週1週間で今年も終わりであるため、今回はリーマン・ショックが起きた2008年からの週足をアップ

 

 2008年の6月には50,320円5万円台の大台を記録した相場は、リーマン・ショックによる暴落で15,000円割れまで下落

 その後徐々に回復した相場は、今年4月には29,360円(2011/4/21)と3万円に接近したが、そこから21,000円台まで下げた後に、反発しつつあるのが今の相場である。

 

世界人口は70億人を突破し、毎年のようにどこかで天候異変が騒がれる穀物相場であるが、…中略…

 よってコーン価格は、本当は生産高云々というよりは、需要と投機資金の流れで決まるのであろう。しかし前年から幾ら増加しそうか、減少しそうかというのは、その投機資金の流れを決める事となるため、相変わらず重要なファクターであろう。

 

そして今は、ブラジル南部穀倉地帯での降水量が20年ぶりの低水準と騒がれ始めてきているわけで、アルゼンチンのコーンも乾燥懸念から生産高の下方修正が危惧されている。

 

2011年は上がったとはいえ3万円にも乗せずに終了したわけで、さて来年2012年に相場が出るかどうか?

 

なお一代の動きは以下のとおり。

東京コーン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2012年3月

\26,850

2月16日

\28,980

4月11日

\22,050

11月28日

\23,600

2012年5月

\27,970

4月18日

\29,360

4月21日

\22,000

11月28日

\23,430

2012年7月

\28,180

6月16日

\28,560

8月30日

\22,110

12月15日

\23,580

2012年9月

\27,440

8月16日

\28,550

9月13日

\21,930

11月28日

\23,770

2012年11月

\24,400

10月17日

\24,750

11月10日

\21,110

12月1日

\22,970

2013年1月

\21,790

12月16日

\23,050

12月22日

\21,650

12月16日

\23,000

 

○シカゴコーン週足(12/21現在)

…削除済み…

週末12/23のシカゴ市場は、中心限月の3月限で2セント高の619.50セント。国内換算では22日15時半比150円高である。

 

今週は2008年からの週足チャートをアップしたが、シカゴのチャートで6ドル前後は決して安いところでもない今年の高値8ドル寸前のところは、08年の価格よりも上であり、安い価格帯と言えば3ドル前半である

 

東京とはずいぶん違うわけだが、これは巻末の為替チャートを見れば良くわかる話で、08年には1ドル=110円台もあったのに、今年は80円以下の大幅円高が今もって続いているからである。

だから国内コーン相場は、ある意味では「何よりも為替相場に左右される」と考えるのが正解だろう。

 

なおCFTC発表の12/20現在のファンドのポジションは、…中略…

 

オプションを含めた12/16現在のポジションでは、…中略…

 

結論として当方の相場観は、シカゴ相場はここ数年の中でも安い位置に居るわけではないが、国内は円高もあってずいぶんと下がった。この値位置では、やはり新春はどこかで買い狙いしてみたいところ。相場が出るかに注目だ。

 

 

今週の一般大豆の値動き

 

2月限(当限)

前日比

12月限(先限)

前日比

12月19日

\32,730

550

\37,970

600

12月20日

\39,900

1170

\38,620

650

12月21日

\33,360

-540

\38,560

-60

12月22日

\33,100

-260

\38,210

-350

続いて一般大豆です…

先週号においては『売りは総手仕舞い。今後はブラジルの天候に注目し、本当に買える相場なのかどうかを見極めるのが良いだろう』とコメントした。

今週の相場展開は、安値からは2,000円ほどの反発となり、週末は戻り売りに押されて若干の下落で終了。

○東京大豆週足(週末は昼前までの動きです)

…削除済み…

来週1週間で今年も終わりであるため、今回はリーマン・ショックが起きた2008年からの週足をアップ

 

 2008年には8万円台の高値を付けた相場だったが、リーマン・ショックによる投機資金の縮小によって3万円まで5万円の大暴落

 その後回復に転じた相場は、今年の4月には52,780円(2011/4/11)まで上がったが、秋からは欧州経済危機で急落36,000円台まで下げて、今に至っているわけだ。

 

 ここまで値を消してきた相場であり、また前回の12月限納会では高値から半値で終了したわけで、相場はもうぼちぼちのところまで来であろう。そんな中で、大豆の世界的な穀倉地帯であるブラジル南部は、20年ぶりの低降水量という事態に陥っている。こうなれば売りで取るよりは、買いを考えてみたいところだ

 

さて米国の生産高は、…中略…

 

 もっとも大豆価格は、チャートを見れば簡単にわかるとおり、生産高云々だけで動いている訳じゃない。需要と投機資金の流れが、重要なファクターだ

 それでも凶作になりそうだ…となってこそ投機資金も流れ込むわけで、事前予想こそが大事だということになる。相場格言の「出たら終い」を地で行くのが穀物相場だ。

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京一般大豆一代の動き

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2012年2月

\51,280

2月16日

\52,780

4月11日

\31,400

11月28日

\33,100

2012年4月

\50,170

4月18日

\51,180

4月21日

\31,200

12月16日

\32,530

2012年6月

\49,820

6月16日

\49,910

9月5日

\33,600

12月16日

\34,400

2012年8月

\47,450

8月16日

\50,110

9月5日

\35,610

12月15日

\37,000

2012年10月

\44,250

10月17日

\44,250

10月17日

\36,410

12月15日

\37,990

2012年12月

\37,500

12月16日

\39,000

12月21日

\36,830

12月16日

\38,210

 

○シカゴ大豆週足(12/21現在)

…削除済み…

週末12/23のシカゴ市場は、1月限で0.75セント高の1163セント。前日に大きく上げたため、国内換算では470円高である。

 

今週は週足のチャートをアップしたわけだが、リーマン・ショック時には16ドル台→7ドル台まで半値以下に下落。その後2009年の上げ下げを経て、今年は14ドル台まで上がって、一度は10ドル台まで下げて、今に至るわけだ。

10ドルという価格が異様に安いというわけではないが、また今年の14ドル台時に国内価格はシカゴに比べて上げ幅が小さかったが、これは円高の影響なのだからしょうがない。

 

そういう意味では、大豆相場の最重要なファクターは「為替相場である」とも言えるわけである。

 

なおCFTC発表の12/20現在のファンドのポジションは、…中略…

 

オプションを含めた12/23現在のポジションでは、…中略…

 

結論として当方の相場観は、大底を打ったかどうかまで断定は出来ないが、そろそろ本格的な買い相場が到来するかどうかを見極めたいところ。当方としては押し目買い方針へと大転換であり、それに期待したい。

 

 

 

〔コメ〕

 

今週のコメの値動き

 

12月限(当限)

前日比

5月限(先限)

前日比

12月19日

\13,800

0

\13,960

140

12月20日

\13,900

100

\14,120

160

 

1月限(当限)

前日比

6月限(先限)

前日比

12月21日

\13,910

-90

\14,000

 

12月22日

\13,700

-210

\13,850

-150

 70数年ぶりにコメが上場してから、もうすぐ半年となる。12月限も納会して、年明けは発会時に先物だった1月限が納会を迎える。

 

 コメの変動要因がわかりにくいのか、あるいは他商品に比べると変動が小さいからか、はたまたその複合でか、と要因は様々だろうが、出来高は相変わらず多くない。

 だがこのコメ相場がちゃんと試験上場から本上場に移れないようなら、日本の商品先物市場は終わるだろう。一般投機家なら、「商品がなくなろうが株がある、為替もあるから結構だ!」と言うかもしれないが、我々業者にとっては寂しい限りだし、日本にとっても商品先物市場を失って価格決定能力を失うのは国益にならぬだろう。何とかせにゃいかん。

 

 もっとも相場の渦中に居る身では、高い安いの相場の詳細はあまり書きたくないわけで、その辺は申し訳ない。ただしヒントは書いているつもりだ。

 

東京コメ一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

\17,400

8月9日

\17,400

8月9日

\13,200

9月29日

\13,900

2012年1月

\17,280

8月9日

\17,400

8月9日

\13,330

9月29日

\13,700

2012年2月

\15,500

8月22日

\15,700

8月26日

\13,350

9月29日

\13,900

2012年3月

\14,200

9月21日

\15,240

11月9日

\13,360

9月29日

\13,910

2012年4月

\14,330

10月21日

\15,250

11月8日

\13,820

12月19日

\13,960

2012年5月

\14,700

11月21日

\14,790

11月21日

\13,800

12月19日

\13,860

2012年6月

\14,170

12月21日

\14,170

12月21日

\13,850

12月22日

\13,850

 12月限受け渡しは56枚。岡安商事の一手渡しで、受けは岡安40枚、豊16枚。全量が2011年度産福島中通り産コシヒカリ。

中身は…中略…

 

 

 

〔ゴム〕

 

今週のゴムの値動き

 

12月限(当限)

前日比

5月限(先限)

前日比

12月19日

250.0

-3.4

266.8

-3.9

12月20日

251.2

1.2

271.3

4.5

12月21日

259.6

8.4

277.9

6.6

 

1月限(当限)

前日比

6月限(先限)

前日比

12月22日

259.5

-1.9

278.3

 

先週号においては『他市場の影響を受けながら、戻り売りの相場は続くだろう。なお生産国の価格維持政策は不可能だと考えているため、材料視はしない方が良いだろう』とコメントした。

今週の相場展開は、 270円台後半まで幾らか戻した展開。

○東京ゴム週足(週末は昼前までの動きです)

…削除済み…

来週1週間で今年も終わりであるため、今回はリーマン・ショックが起きた2008年からの週足をアップ

 

2008年6月末には350円台だったゴムは、リーマン・ショックによる暴落で12月には100円割れまで暴落

しかしそれを底として上昇してきた相場は、今年2011年2月には535円台という歴史的な高値を記録したわけだ。そして、再び大きく下げているのが今の姿である。

 

このような富士山のような典型的な天井チャートは、ちょっと珍しいくらいではあるまいか。右の裾野は上げたり下げたりしながらの形であるものの、間違いなく山の頂上から下っている。

こういう山の麓には、富士山と同じように平野が広がるのだろう。小山は出来ても、最期はべったりと横ばいするまでは、次の山は出来ないだろう。

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京ゴム一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

353.0

6月27日

394.0

7月27日

241.5

11月22日

259.6

2012年1月

383.8

7月26日

396.5

7月27日

244.0

11月11日

259.5

2012年2月

362.2

8月26日

379.0

8月31日

246.0

11月11日

265.3

2012年3月

318.7

9月27日

327.9

10月17日

247.5

11月11日

268.4

2012年4月

292.5

10月26日

316.2

10月28日

248.6

11月11日

273.9

2012年5月

266.0

11月25日

294.0

12月8日

260.5

11月28日

276.3

2012年6月

279.6

12月22日

279.9

12月22日

276.6

12月22日

278.3

21日に12月限が納会。

 

当先のサヤは1月限259.5円〜6月限278.3円と18.8円の順ザヤ。順ザヤ幅はほとんど変わっていない。サヤ滑りが懸念されるサヤだ。

 

週末現在の輸入採算価格は、…中略…

 

国内営業倉庫在庫は12/10現在で119トン減の12,387トン。2旬連続の減少である。ただし1万トンを割れないと、特に何ということもない。

 

12/16の上海ゴム在庫は、…中略…

 

上海ゴム価格は、若干戻り基調のもみ合い25000元台になっている。

  

 結論として当方の相場観は、ある程度の戻り相場はあっても、大きな相場は来年も出ないだろうと見ている。戻り売り相場は当分続くはずで、淡々と戻りを売ってサヤ滑りも加味した利を狙う相場であろう。

 

 

 

〔石油製品〕

 

今週の原油の値動き

 

12月限(当限)

前日比

5月限(先限)

前日比

12月19日

\51,700

-340

\48,000

-960

12月20日

\51,960

260

\48,790

790

12月21日

\52,300

340

\49,960

1170

12月22日

\52,450

150

\50,320

360

まずは原油から…

先週号においては『戻り売り継続の相場であろう。可能性としては、NY市場がクリスマス休暇の前に一段安する確率の方が高いのではあるまいか』とコメントした。

今週の相場展開は、NY原油は週末に再び100ドル台を記録。結局、クリスマス休暇前には下がらずに、戻って終了する展開となった。

 

東京原油も、週明けは下落して48,000円台も一時割り込むが、その後は戻して5万円台を回復。NY原油同様に、底割れは回避した状況だった。

 

NY原油週足(12/21現在)

…削除済み…

週末12/23のNY市場は、前日比0.15ドル高の99.68ドルで終了。高値では100.23ドルまで記録している。前日も高かったので、国内換算では420円高。

 

来週1週間で今年も終わりであるため、今回はリーマン・ショックが起きた2008年からの週足をアップ

 

リーマン・ショック前の高値147ドル(2008/7/11)→33ドル(2009/1/15)まで大暴落した相場は、反騰に転じた後も徐々に水準を切り上げて、今年2011年に再び100ドル台へ

今年の高値は114.83ドル(2011/5/2)であり、安値は74.95ドル(10/14)となっている。上下40ドルの動きだ。

 

さて問題は、2012年に再び上昇して140ドル台を目指すのか?それとも100ドル台は短命で下げに向かうのか?である。

正直、今の時点で当方には、まだ明確な答えがない。

 

通貨は来年も欧州経済危機問題を受けて弱いはずだし、インフレが到来する可能性もなくはない。

しかし一方で、…中略…

 

チャートでは、再び103ドルをオーバーし、また114ドルもオーバーするようなら上昇トレンドが明確になり、逆に90ドルを割れ、更に74ドルも割るようなら大きく下がりそうだ。

相場は必ずどちらかに動くわけだが、今のところは決めつけずに新春を待ちたい。

 

なお12/20現在のファンドのポジションは、…中略…

 

○東京原油週足(週末は昼前までの動きです)

…削除済み…

来週1週間で今年も終わりであるため、今回はリーマン・ショックが起きた2008年からの週足をアップ

 

リーマン・ショック前の大天井は、95,360円(2008/7/4)10万円台にもなろうかという価格。そこから暴落した相場は22,500円(2008/12/25)まで約4分の1まで下がったわけで、まさに凄まじい下げだった。

その前は短期間で3万5,000円ほども上がっていたわけであるが、この7万円の倍返しの下げで、投機家はかなり傷んでしまった。今も石油市場の出来高が復活しないのは、そういう事も原因だろう。

 

その後戻り始めた相場は、…中略…

 

 なお一代の動きは以下のとおり。

東京原油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2011年12月

\54,250

7月1日

\58,330

7月11日

\45,210

10月5日

\52,450

2012年1月

\54,590

8月1日

\55,780

8月2日

\44,840

10月5日

\51,540

2012年2月

\52,500

9月1日

\53,540

9月8日

\44,550

10月5日

\51,060

2012年3月

\45,770

10月3日

\53,100

11月9日

\44,390

10月5日

\50,790

2012年4月

\50,630

11月1日

\52,850

11月9日

\48,130

12月19日

\50,570

2012年5月

\51,720

12月1日

\52,390

12月6日

\47,910

12月19日

\50,320

 先物2本が一代安値の更新をしたが、その後に戻したわけだ。

 

結論として当方の相場観は、来年の相場は不透明。現状ではどちらに放れてもおかしくないので、材料とともにチャートを見ながら方向感を探っておくのがベターであろう。

 

 

今週のガソリンの値動き

 

1月限(当限)

前日比

6月限(先限)

前日比

12月19日

\62,700

-580

\60,610

-1000

12月20日

\62,910

210

\61,470

860

12月21日

\63,650

740

\62,870

1400

12月22日

\63,580

-70

\63,150

280

続いてガソリンです…先週号においては『戻り売り主体の逆張りを継続。抜けるとすれば下だろうが、本来は逆ザヤになる謂れはない限月であり、下げ過ぎれば戻るだろう』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けこそ安かったが、NY原油の反騰によって東京ガソリンも2,500円ほどの上昇。底抜けは回避された状態である。

○東京ガソリン週足(週末は昼前までの動きです)

…削除済み…

来週1週間で今年も終わりであるため、今回はリーマン・ショックが起きた2008年からの週足をアップ

 

ガソリン市場の過去最高値は104,000円(2008/7/4)である。10万円の大台に乗っていたわけだが、そこからリーマン・ショックで暴落した相場は29,650円(2008/12/25)まで3分の1以下まで下落

その後戻り始めた相場は、今年4月に7万円台まで戻したわけだ。そして今は、6万円台前半での推移である。

 

チャートではこの夏場以降、狭い雲の中での推移である。とは言っても5,000円も動けば、簡単に証拠金の何倍も動いているわけだが。

ともかくこの水準から、どちらに放れるかが焦点であり、おそらく放れれば今まで以上に激しく動きそうだ。

 

 一代の推移は、以下のとおり。

東京ガソリン一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2012年1月

\61,260

6月27日

\68,700

7月11日

\55,620

8月9日

\63,580

2012年2月

\66,600

7月26日

\66,800

7月27日

\55,500

10月5日

\62,970

2012年3月

\61,280

8月26日

\64,740

9月8日

\55,800

10月5日

\62,980

2012年4月

\58,900

9月26日

\65,580

11月9日

\57,260

10月5日

\63,810

2012年5月

\62,380

10月26日

\66,110

11月9日

\59,350

11月22日

\63,610

2012年6月

\61,020

11月28日

\65,360

12月6日

\60,510

12月19日

\63,150

 

12/22現在の業者間転売価格は、…中略…

 

12/17現在のガソリン在庫は、…中略…

 

 結論として当方の相場観は、週足チャートでは現在のところもみ合いとなっている状態。いずれ相場はどちらかに放れてゆくわけだが、そのトレンドにはついて行った方が良いだろう。新春の動きに注目だ。

 

 

今週の灯油の値動き

 

1月限(当限)

前日比

6月限(先限)

前日比

12月19日

\65,800

-590

\58,820

-1290

12月20日

\68,340

540

\59,400

580

12月21日

\67,660

1320

\60,760

1360

12月22日

\68,230

570

\61,220

480

最後に灯油です…先週号においては『戻り売り一貫の相場であろう。現状の在庫では、まだまだ逆ザヤが進んでも驚かぬ』とコメントした。

今週の相場展開は、週明けは58,000円台まで下がったが、その後は2,500円ほど戻しての終了。クリスマス前の底抜けは回避された。

○東京灯油週足(週末は昼前までの動きです)

…削除済み…

来週1週間で今年も終わりであるため、今回はリーマン・ショックが起きた2008年からの週足をアップ

 

リーマン・ショック前の高値は120,960円(2008/7/4)であり、もちろん史上最高値である。そこから暴落した相場は30,770円(2009/2/19)まで4分の1となり、その後徐々に回復した相場が今年79,530円(2011/4/11)まで戻したわけである。

そして今は、6万円を挟んだ価格での若干下向きのもみ合いである。

 

チャート線形は、原油・ガソリンに対して現状では弱いが、これは先物に不需要期が建っている事も要因であろうし、まだ新春以降も下げ続けるかどうかの判断は早計だ。

先物に9月限がたった頃…つまり4月過ぎの動向が来年の相場を占うことになるだろうし、それまでは現状の過剰在庫がはけるかどうかを見ていれば良いのだと考える。

 

 なお一代の推移は、以下のとおり。

東京灯油一代の動き

 

 

 

 

 

 

 

始値

 

高値

 

安値

 

現在値

2012年1月

\65,090

6月27日

\72,530

7月11日

\60,160

10月5日

\68,230

2012年2月

\69,790

7月26日

\69,840

7月26日

\59,980

10月5日

\67,370

2012年3月

\64,150

8月26日

\67,880

11月9日

\58,670

9月26日

\64,840

2012年4月

\59,490

9月26日

\66,770

11月9日

\57,250

10月5日

\63,010

2012年5月

\61,740

10月26日

\66,310

11月9日

\59,010

12月19日

\61,670

2012年6月

\62,400

11月28日

\64,810

12月6日

\58,700

12月19日

\61,220

 先物2本が一代安値の更新である。

 

12/22現在の業者間転売価格は、…中略…

 

12/17現在の灯油在庫は、…中略…

 

 結論として当方の相場観は、少なくとも春までは買う気はない相場である。現状の過剰在庫がどうさばけるのか?先物に需要期が建った時に値位置がどうなっているのか?を注目したいが、それはまだ4ヶ月先の話である。

 

 

 

〔為替〕

 

    ドル/円相場週足

…削除済み…

2008年のリーマン・ショック前の商品が高かった時の為替は、110円台まで円安が進んでいたわけだ。だからこそ国内商品価格も暴騰した。

リーマン・ショック後は商品価格も急落したが、為替も円高になり、90円割れまで進んだわけであり、それが商品価格をさらに押し下げて暴落になったわけだ。

 

2009年以降は、ともかくなだらかに右肩下がりの円高トレンド。今年最大のニュースであろう東日本大震災も、このチャートの中ではさざ波でしかない。2万人近くの犠牲者を出した事件も、為替市場には一瞬の上下で、トレンドを変えるほどのものではなかったという事が見て取れる。

 

政府・日銀による2度の介入も、ちょっとヒゲが出ている週足があるだけで、詳しい人が見ないとどれだかわからん程度だ。

そして75.55円(2011/10/31)に史上最高値の円高を更新したわけである。

 

為替市場を動かす要因は、災害や介入ではないわけで、世界的な金融政策の変化なのだ。それ以外はあまり関係がないと知っておかねばならぬだろう。

 

    ユーロ/円相場週足

…削除済み…

リーマン・ショック前は170円近くまで円安だったものが、リーマン・ショック後は一気に112円台まで円高が進行。

その後の反騰〜もみ合いを経て、今年は100円台まで円高となっているわけだ。

おそらく、この流れを変えるのは容易ではないだろう。この週末は、野村證券破綻の噂が駆け巡っているが、それ以上に来春悪そうなのは欧州銀行なので、この円高トレンドの流れは止まらないだろう。

当方は、近いうちにユーロは消えてなくなると思っているし…。

 

    ユーロ/ドル相場週足

…削除済み…

リーマン・ショック時もドル高/ユーロ安になったが、今回の欧州経済危機でもドル高/ユーロ安になっているのが見て取れる。

もっともドル/円、ユーロ/円相場と違って、ドルが数年間ドル高/ユーロ安になっているというわけではなく、大きな目ではもみ合っているだけである。今もサイクルでのドル高になっているだけだ。

これをどう読むかで、相場の行方を判断しなければならないのだろう。

 

 

 

 


 

 このレポートは、私が個人的な判断で書いたものです。

内容の責任はすべて私に帰するものですが、取引に対する利益を保証するものでは在りません。

(当たり前ですが念のため)

 

 

 

 

        ひげの中ちゃん相場情報

                       中田幸一郎

 

        メールアドレス info@higenaka.com

 

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