商品市況展望
平成12年8月6日記
昔は夏の甲子園が始まったら相場は動かなくなるもんだと言われましたが、最近はそんな事もないですねえ。
プロの予備軍みたいな高校球児を応援する人も少なくなったのでしょうか。
それにNHKは相変わらず地元の代表みたいな言い方をしますが、地方の球児はたいがい大阪出身者だったりして…
そういえば横浜高校の松坂君も出身は千葉じゃなかったっけ?
〔石油製品〕
今週のガソリンの値動き |
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9月限(当限) |
前日比 |
2月限(先限) |
前日比 |
7月31日 |
\28,960 |
210 |
\27,020 |
200 |
8月1日 |
\28,750 |
-210 |
\26,440 |
-580 |
8月2日 |
\28,820 |
70 |
\26,640 |
200 |
8月3日 |
\29,050 |
230 |
\26,870 |
230 |
8月4日 |
\29,090 |
40 |
\26,820 |
-50 |
今週の灯油の値動き |
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9月限(当限) |
前日比 |
2月限(先限) |
前日比 |
7月31日 |
\26,730 |
30 |
\27,020 |
200 |
8月1日 |
\26,520 |
-210 |
\27,190 |
-180 |
8月2日 |
\26,600 |
80 |
\27,190 |
0 |
8月3日 |
\26,980 |
380 |
\27,420 |
230 |
8月4日 |
\27,080 |
100 |
\27,480 |
60 |
またまたじわりと上がってきております。
何度も言っているとおり、NY市場において原油・ガソリン等が多少の下落を見せたって東京市場には関係ありません。
あなたの車にはテキサス州のガソリンなんて入れられないのよ。
国内大手元売りが販売価格を下げたくない以上、相場の大きな下落なんてあり得ない。
来週は9月限の納会を意識する相場が始まりますから、先週から予告しているとおり上に抜けて行く展開も考えられます。
さらにNY原油にしても、週末またしてもザラバで30ドル台を回復している現状では、売り方は成すすべなしとなる展開も…
特に強く見えるのが、灯油の中物限月。
12月限を中心に非常に強く見えます。
夏場の灯油は不需要期との固定観念にとらわれている様ですが、
灯油は軽油と比較して割安だったらその生産・販売は押さえられるのです。(現在灯油は軽油に比べて割安です)
値位置が高いために高所恐怖症にかかって買えない人は、
ガソリン売り・灯油買いのサヤ取りを実践したらいかが。
〔貴金属〕
今週の白金の値動き |
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8月限(当限) |
前日比 |
6月限(先限) |
前日比 |
7月31日 |
\1,950 |
11 |
\1,870 |
14 |
8月1日 |
\2,040 |
90 |
\1,950 |
H80 |
8月2日 |
\2,113 |
73 |
\2,030 |
H80 |
8月3日 |
\2,022 |
-91 |
\1,927 |
-103 |
8月4日 |
\1,951 |
-71 |
\1,860 |
-67 |
全く動いてなかった金ですが、白金の調整局面に影響されたのかやっとレンジを離れて下へ。
900円割れがあって良しの資金配分で、940円どころから買いに出たいですね。
銀も165円近くまで下落したら、買い出動と行きたい。
白金は週末大幅下落ですが、利食い急ぎの手仕舞い売りに圧倒された様です。
ストップ高連発での2000円台の王台回復したところでしたから、
その調整局面も大きな物となったのはいた仕方ありません。
しかし大勢観にはなんの変化もなし。
もう一手の下げ場面からは、絶好の買い仕込みの好機到来とみます。
〔コーン〕
今週のコーンの値動き |
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9月限(当限) |
前日比 |
7月限(先限) |
前日比 |
7月31日 |
\9,560 |
-90 |
\11,610 |
10 |
8月1日 |
\9,750 |
190 |
\11,760 |
150 |
8月2日 |
\9,570 |
-180 |
\11,650 |
-110 |
8月3日 |
\9,390 |
-180 |
\11,630 |
-20 |
8月4日 |
\9,360 |
-30 |
\11,500 |
-130 |
『豊作に売りなし』の底堅い相場とはいえ、すぐに上昇に転ずる相場でもなし、
取り組み的にはまた商社売り・大衆筋の買いが顕著になってきましたから、
そのうちに駄目押しが来るんでしょう。
『休むも相場』の格言を贈りたい。
〔ゴム〕
今週のゴムの値動き |
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8月限(当限) |
前日比 |
1月限(先限) |
前日比 |
7月31日 |
80.2 |
0.3 |
87.0 |
0.2 |
8月1日 |
81.4 |
1.2 |
88.9 |
1.9 |
8月2日 |
83.9 |
2.5 |
90.6 |
1.7 |
8月3日 |
84.3 |
0.4 |
91.4 |
0.8 |
8月4日 |
82.5 |
-1.8 |
89.0 |
-2.4 |
8月3日(木)の高値92.0円から週末4日は3円の押しを入れましたが、
約15円の棒上げを演じてきたのですからこの調整もある意味当然。
その上に売り方大手の岡藤は、
2日には9810枚あった売り越しを3日には7000枚近く損切りの買戻しを掛けたわけですから…
(その他ダイワが1000枚、コムテックスが500枚など)
当初の第一目標のファンドの踏みがでたわけです。
その一方、買い仕手の一部は2日には大量の利食い売りを出し、さらに3日には途転売りへと変化。
さらに週末4日は、売り玉の利食いへとめまぐるしく変化しております。
週末現在の取り組み関係は、
売りが岡地13000枚・コムテックス3700枚・岡藤2600枚・ダイワF2300枚となっている一方、
買いは豊9500枚・三菱F3000枚・三井F1600枚などとなっています。
70円台の頃は、岡地の売りは3000〜4000枚ほど、豊の買いは4000〜5000枚ほどでしたから、
岡地の商社売りはしつこいし、豊は調子に乗って買ってるなあ…といったところ。
以前、岡藤のファンドの安値売りはイカンだろうと書きましたが、結局踏まされる結果になっていますし、
豊が高値の買いを増やして投げるような結果にならない事をお祈りしております。(なんせこちらも買い方なもんで)
今後の相場展開ですが、私は個人的にはこの上昇相場に何の変化もないと考えております。
商社・産地シッパーは近江筋の再度の現受けに備え成約・輸入を急いでいるといいますが、
東京市場の上昇が産地の上昇を招くような事態になってきており、価格が上がれば売り惜しみが出るのが常です。
さらに今回は70円台からの買い仕手参入であり、限りなくそのリスクは低いと言わざるを得ません。
昨年8月と今年1月の60円台は異常すぎる安値だったわけですから。
最低100円台、理想としては120円〜140円辺りまでの上昇があってしかるべきと考えます。(相場のリズムとして)
〔アラビカコーヒー〕
今週のアラビカコーヒーの動き |
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9月限(当限) |
前日比 |
7月限(先限) |
前日比 |
7月31日 |
\12,790 |
H600 |
\16,280 |
H600 |
8月1日 |
\12,420 |
-370 |
\15,990 |
-290 |
8月2日 |
\12,620 |
200 |
\15,980 |
-10 |
8月3日 |
\13,160 |
540 |
\16,040 |
60 |
8月4日 |
\13,060 |
-100 |
\15,990 |
-50 |
当先のサヤは詰まってきました。以前に鞘取り派にはいいかも…といったとおり。
先物限月は、商社売り・梅田筋買いのがっぷりよつ。
もっとも梅田筋は両建ての売りを多少はずしただけですが、
その多少でも2000枚ほどですから我々の想像を絶する量です。
NY市場においても『往って来い』の相場を演じた後は、全く動意なし。
天候悪化がなければ買うに買えないし、さりとてこの値段から叩き売るのも恐いしといったところか。
〔粗糖〕
ブラジルの天候不良から上昇を続けるNY市場は、11セント台回復でいかにも強く見えます。
NY市場が急騰すれば『泣く子と地頭には勝てず』の状態。
しかし国内市場においては、先限2本は今まで買い相場をリードしてきた商社は売り転換。
売ってやられてじっとしていた物産も、難平売りに出動。
砂糖が世界的に足りないのかどうかなんて、誰にも判らない。
ある日、突然に品物が出てくるのがこの相場の世界!
本当に無いなら、仕方ありません。売り方商社とともに損切りしましょ。
チャート的には7月31日の27050円は天井であり、
その後はNY高にもかかわらず伸び悩み、と読むのは私だけ?
先々はともかく、一度23000円程度までの調整があると思いますが…
このレポートは、私が個人的な判断で書いたものです。
内容の責任はすべて私に帰するものですが、取引に対する利益を保証するものでは在りません。
(当たり前ですが念のため)
岡地株式会社 営業第一部 コモディティアドバイザー
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