商品市況展望

平成14年3月24日記

 

 

今後のスケジュールについてのお知らせ!

 今週号にて、通常の公開は終了致します。

来週3月31日号よりはメール配信に切り替えさせて頂きます。

(会員配信3週間後を目処にメール配信を行った商品市況展望は一般公開アップしますが、

公開をはばかる情報等、一部内容を削除する事もありますので御了承下さい。

もちろん今までの過去の分は、すべてそのまま残します。)

 なお、3月31日号より4月21日号までの4回分につきましては、

お申し込み頂いた方に無料配信を行います。

連休前の4月28日号より有料会員制とさせて頂きますことをよろしくお願い致します。

(継続する、しないは自由です。)

 3月31日号よりの配信をご希望の方は、メールまたは申し込みフォームにてお早めにご登録下さい。

 ご登録頂いた方々には会費の振込み先をメール致しますので、

4月28日号以降も継続して配信を受けたい方は、それまでに会費の振込みを終了してください。

 会費は月額3,000円となっております。

当初の会費は5月分です。消費税は一切頂きません。

また6月分の配信は、5月中に振込みを確認出来次第継続して配信致します。

 なお、半年分の会費を一括払いの方は16,000円とし、

1年分の会費一括払いは3万円と割引きさせて頂きます。

(途中退会の返金は出来ません。)

 すでにお申し込みの皆様には返信メールが届いているはずですが、

もし来ていない方がいらっしゃいましたら、

ご面倒でも、もう一度登録してくださる様にお願い致します。

何らかのメールの障害が有る可能性もございます。

 また配信開始以降でも、何らかの不都合により届かない場合やメールが読めない、

読みづらい等の問題が発生するかも知れません。

その際は遠慮無くご指摘頂ければ、早速対処致します。

 

 

 通常のアップは今日で最後となるが、

思えば自分の相場観を書き留めるために始め、

どうせなら顧客に読んで頂こうとスタートしたこのホームページが、

こんなにもアクセス件数が増えるとは思いもよらなかった…

大した宣伝も全くしていないのにねえ。

それだけこの商品先物に対し、顧客が情報に飢えていると言う事なのだろう。

 最近は色々な相場解説のホームページも増えてきているが、

例えば日経新聞などを見て相場の価格は判っても、

どうしてそう動いたのか?今後どうなるのか?と言う辺りの情報は全く掴めませんしねえ。

大体において、すべて後講釈の理屈付けが多いのは仕方の無い話であるし…

 しかし当方のリポートはすべて実践からスタートしているものにつき、

相場の当たり外れはあるとしても、興味を持ってご覧下さる人が多いのかも知れぬ。

『たまに面白い事を書くじゃん』と言うファンも多いらしいが…(笑)

 しかし本業・外務員としては、

相場の当たり外れは時の運などと言ってはいられないのだが

まだまだ自分も未熟者だと反省する事しきりである。

 さて業界は2004年の手数料自由化を控え、

手数料収入に依存する我々外務員は、更に厳しい営業環境になると予測する人は多い。

だが当方にとって一般委託手数料の引き下げは、

競合する低額な手数料のネット取引や

公然と行われている大口委託者の手数料割引きなどと戦う

良いチャンスであろうと前向きに考えている。

銘柄によって手数料が10倍も違っていては、やはり外務員との取引に二の足を踏む人もあるであろう。

当方にとっても、もうちょっと格差は詰まってくれた方が都合が良いと考えている。

(無知な素人を強引なセールスで引きこむ営業をする会社には、まったく関係がない話であろうが…)

 それとともに

できれば手数料自由化とともに外務員規定の法体系も変えて、

外務員=投資顧問的に一任売買を認めていただく方向へと変化してもらいたいものである。

もちろん何らかの高いハードルを設ける必要があるのは当然であるが…

 なお今回会員制に移行するに当って、アクセス件数の増加と

一つのレポートを書き上げるのに6時間以上かかるとの手間ひまを考え、

ちょっとくらい情報料を貰っても良いじゃない!とのスケベ根性を出した次第。

 ただし当方は本業・外務員であるゆえ、顧客になって頂ける方は常に募集しております。

手数料が安けりゃ必ず儲かるといった物ではない事は、

結構多くの人が納得している事でしょうし、

場中の変動は電話でセリを聞いたりしなければ正確に掴めない事はご承知でしょうから…

よろしくどうぞ!

 

 

 

〔石油製品〕

 

今週の原油の動き

 

3月限(当限)

前日比

8月限(先限)

前日比

3月18日

\18,970

-40

\18,230

-130

3月19日

\19,750

750

\19,030

H800

3月20日

\19,720

-30

\19,050

20

3月22日

\19,950

230

\19,290

240

 

 まずは原油から…

週末のNY原油は26ドル台へのトライに失敗し、

利益確定の売りに若干の反落である。

それでも依然25ドル台をキープしている状態であり、

米国経済の回復とOPECの減産継続やイラク攻撃の可能性などの強材料を手掛かりに、

ファンドの買いは優勢である。

 若干買われ過ぎの感は否めないが、

相対力指数がずっと70ポイント以上で推移する相場展開は、

断末魔的に吹き上げねば相場は終わらない事が多く、安易に売るのは危険かもしれない。

 実際に米軍によるイラク攻撃が現実のものとなってこなければ、

30ドル以上の価格帯に進むとは考えられないが、

26.50ドル〜行き過ぎれば28ドル辺りまでの上昇はあってもおかしくないとの判断は必要であろう。

逆に25ドル割れとなってくれば、ファンド売りからの大きな調整局面入りとなろうが…

 東京市場は為替の円安反転も加味され、連日の新高値更新である。

先週号で戻り売りに分があるかとした当方は、ここまで強い相場は全く想像をしていなかったのだが…

 週末現在の自己玉は売り13,982枚、買い7,058枚となっており、相変わらずの売り越しではある。

ただし大きく売りに傾く物産・丸紅などの玉は自己に含まれるため、

案外取引員の玉はスクエアになっているのかも…次週にレポートできたらしたいと思う。

 主な取引員の片建ては

売り方三井物産2491枚、丸紅1875枚、ひまわり892枚、岡藤675枚、三菱F304枚、伊藤忠300枚など。

一方買い方は岡地6307枚、太陽ゼネ469枚、ユニコム467枚、三貴289枚など。

商社売り対梅田筋買いが続いており、先週号において仕手筋の勝利の方が面白いとしたのが現実のものに…

もっとも、自分が買い方じゃないんだから心境は複雑である。

 当方は4,000円も棒上げした相場をここから買うのは抵抗あり!

天井確認するか押し目が入るまで、しばし様子見に撤する。

 

 

今週のガソリンの値動き

 

4月限(当限)

前日比

9月限(先限)

前日比

3月18日

\25,870

-240

\25,700

-170

3月19日

\26,060

190

\26,400

H700

3月20日

\26,700

640

\26,780

380

 

5月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

3月22日

\27,700

60

\26,400

*-380

 

 続いてガソリンです…

先物引継ぎ足では昨年大納会の27,040円をクリアできていないが、

各限月は一代の高値を連日更新中である。

原油上昇の一因として、米国ガソリン消費がテロ以前の水準まで回復した事が挙げられるなどとなっている状況では、

やはりガソリン相場も強いとしか言いようがないか。

 しかし国内市場においては、元売りの市中買いは続行中であるが、末端価格の上昇は依然ない状況である。

シンガポール市況をベースにした輸入採算価格は29,700円(20日現在)と東京市場先物より大幅に高いが、

国内業転価格は逆に2,000円ほど割安である。

 4,000円幅を棒上げした相場は、シンガポールを見るか業転価格を見るかの綱引きをしながら、

来週は上下に大波乱の展開となるかもしれない。

陽線でも陰線でも、今週末の様に長いものが出るのだろうと予感させる。

 週末現在の自己玉は売り30,227枚、買い15,181枚となっており、

自己玉は先物を中心に売り姿勢を強めてきている。

大衆買い・ファンド買いに向かって、満を持して売りに出たのか?

 主な取引員の片建ては売り方岡地8787枚、豊5482枚、住商699枚など。

一方買い方は三菱F3422枚、ひまわり2624枚、岡藤811枚、太平洋774枚、丸紅766枚、太陽ゼネ636枚、小林洋行624枚など多数。

梅田筋の一手売りに対してほとんどが買い方の図式。

新高値更新中につき買い方優勢は間違いないが、

今までのパターンでは三菱Fのファンドの片建てが大きくなると要注意である。

 今回の上昇相場はすでに4,000円にも達しているが、

昨年末のような6,000円以上の大暴騰劇であれば目標は29,000円台となる。

ある無しは今はわからんが、その前には応分の押しがあると見る。

 先物10月限の逆鞘発会は順当であるが、それが一度相場を冷やすか?

それとも『逆鞘に売り無し』が顕著になるか?当方は前者の見方であるが…

 

 

今週の灯油の値動き

 

4月限(当限)

前日比

9月限(先限)

前日比

3月18日

\21,900

-430

\25,680

-370

3月19日

\22,180

280

\26,360

680

3月20日

\22,200

20

\26,400

40

 

5月限(当限)

前日比

10月限(先限)

前日比

3月22日

\23,500

-150

\27,300

*900

 

 最後に灯油です…

原油・ガソリンの相場上昇と比較して、今週の灯油相場は上昇が鈍く感じられる展開であった。

先物10月限は需要期限月であり、順当に大幅順ザヤに買われる展開であったが、

大量に買い越す梅田筋は先限にヘッジ売りを入れた展開

 チャートは首吊り線のような格好となり、一時的には順ザヤ幅を縮小させる展開になるやもしれぬ。

しかし今後続々と需要期限月が生まれる状態なのだから、

先限引継ぎ足のチャートは今年も『暑くなるほど上がる灯油』という事になるだろう。

 ただ大衆心理としては、すでに桜が咲いた季節から(今年は早いねえ)

わざわざ灯油を仕掛けるよりはガソリン相場を考えるものと思われ、

メインは徐々にガソリンに移行するものと思われるが…

 週末現在の自己玉は売り15,158枚、買い15,010枚となっており、ほとんど片は無い状態となっている。

 主な取引員の片建ては

売り方岡藤1285枚、ひまわり1192枚、住商866枚、東ゼネ850枚、伊藤忠F813枚、三井物産723枚、三井F625枚、伊藤忠400枚など多数。

一方買い方は岡地6973枚、三菱F3053枚、丸紅214枚、豊127枚など。

ガソリン買い・灯油売りのポジションは相変わらず多く、

逆に梅田筋は原油買い・灯油買い・ガソリン売りのポジションで、

三菱Fのファンドはガソリンとともに灯油も買いである。

 相場の本当の天井は、先限に不需要期限月が建ってからになると思われるため、

それはまだまだ先の話。

目先の相場は、原油・ガソリンの後追いになって行くものと想定している。

 

 

 当方は原油相場がここまで強いとは想定していなかったため、

石油製品相場予測は、しばしリハビリ中みたいなものだ。

 相場格言では『当り屋に付くより、曲がり屋に向え!』である。

いつまでも曲がっちゃいられないがね…(笑)

 

 

 

〔貴金属〕

 

今週の白金の値動き

 

4月限(当限)

前日比

2月限(先限)

前日比

3月18日

\2,148

35

\2,008

34

3月19日

\2,169

21

\2,030

22

3月20日

\2,173

4

\2,020

-10

3月22日

\2,169

-4

\2,022

2

 

 週末のNY市場において、金価格が4.5ドル高の上昇を演じている。

為替も132円台後半の円安が進んでおり、

本来であれば円安=ドル高はNY金の弱材料であるが、

このところはそれによる日本の金買いを予想するのかドル高ならば金が上がり、

逆にドル安ならば売られるといったセオリーとは逆の相場展開となっている。

 金相場独自の材料は特に無いゆえに、日本がまた金現物の購入に動くのかどうかしか焦点が無いのかもしれない。

東京市場で大量に売り越す商社筋が、NYでの買いヘッジに動いている可能性もあるが…

 NY市場は再度の300ドル台乗せとならなければ別に何という事も無いが、

東京市場は円安時のNY高、円高時のNY安では上下振幅が大きくなるか?

1,300円台乗せは容易ではないと考えているが…

 

 プラチナ相場の週末現在の自己玉は売り50,682枚、買い51,816枚となっており、僅かながらの買い越しである。

このところは売りになったり、買いになったりで判然としない。

 取引員別の片建てを見ても、住商の大量売り・三井Fの大量買いが目立つが、

エースなどはポジションが偏らなくなってきており、

このもみ合い状況下で大衆筋は手を引いている様である。

 当方も迷っている場面であり、しばし動向を眺めるのが良しか。

放れた方に付く作戦が良いであろう。

(何となくすぐに崩れないなら上に行く気もしているが…)

 

 

 

〔コーン〕

 

今週のコーンの値動き

 

5月限(当限)

前日比

3月限(先限)

前日比

3月18日

\13,740

40

\14,220

-70

3月19日

\13,800

60

\14,300

80

3月20日

\13,730

-70

\14,360

60

3月22日

\13,380

-350

\14,310

-50

 

 天候相場期を間近に控えるコーン相場の動きは、

シカゴ市場においては200セントから210セントの間のもみ合い中。

国内市場においても為替要因以外は大した事が無く、

今年に入っての変動幅が1,000円以内の動きは、

ガソリン相場の1日か2日分程度の動きに終始している。

 こんな状況だから、穀物専科の取引員はめしの食い上げになるから期近でも動くかとしたが、

週末は三菱の20枚の売りをきっかけに当限が急落。

だからと言って、先物には何ら影響も無かったが…

 作付け面積の発表までは、しばし為替要因以外の変動要因は無いであろう。

本格的な天候相場の開始となればまた人気も戻ろうが、

現状のエルニーニョの予測だけでは海のものとも山のものともつかない。

それを期待している向きは、もうすでに買い玉を仕込み終わっている事であろうし…

 大きな突込みがあったら買い拾いたいとの方針に変化は無いが、

いずれにしろまだ時期尚早か?

目だった策動をしていそうなところは、今は無い。

 

 

 

〔ゴム〕

 

今週のゴムの値動き

 

3月限(当限)

前日比

8月限(先限)

前日比

3月18日

91.2

-3.8

97.4

-3.4

3月19日

93.9

2.7

102.9

5.5

3月20日

94.0

0.1

101.3

-1.6

3月22日

92.2

-1.8

99.3

-2.0

 

 今週週明けは、全週末の前検が多かった事から売られた流れを引き継ぎ、

急落相場でのスタートとなった。

3月12日の103.8円から下げた相場は、週明け18日の97.4円まで6.4円幅の下げを記録。

 しかし翌日は円安と押し目買いの流れとなり、一気に値をもどした。

だが新値を取りきれない相場は週末にかけて再度反落し、100円大台割れの価格で終了している。

 国内営業倉庫在庫は相変らずの減少傾向を示しており、

タイの大手シッパーであるテック・ビーハンの契約不履行懸念も燻ってはいるが、

工場の稼動再開の報道もあり、

これらの材料はある程度相場には織り込み済みになったものと思われる。

 週明けの注目は新規の渡し物が増えたとされる3月限納会の動向であるが、

受け方である丸紅次第ということになろう。

高納会となるか?それとも安納会となるか?

 その状況によっては、いよいよ本格的な調整局面入りとなるかもしれない。

しかしその後は、産地の減産期入りや円安傾向、主要生産国の余剰ゴム買い上げ政策の動向によって、

調整期間が終了すれば再度の上昇相場入りになる可能性が高いと一般的には見られている。

 20日現在の自己玉は売り15,975枚、買い21,896枚となっており、相変わらずの買い越し状態である。

 市場の一番の注目は、売り方筆頭のエースの動向である。

商社機関店ではないゆえ、大手顧客が中心に売買を行っているものと予想されるが、

ポイントどころでの思いきった手口は市場参加者の注目の的である。

商社機関店や玄人筋の店は、所詮は納会には関らない場違い筋としてなめているが、

なんやかんや言ってもこのところは当り屋である。

 昨年11月29日・62.0円大底の時点での取組みは、

売り方三井F4271枚、岡藤3614枚、豊1721枚、三菱F1324枚など。

一方買い方はエース3640枚、岡地1808枚、太陽ゼネ1004枚など。

 昨年末大納会・79.0円時点では、

売り方岡藤6329枚、岡地3615枚、豊3143枚、山前2428枚など。

一方買い方はエース6100枚、オムニコ1418枚、ユニコム893枚など。

 大量に買い上がって行ったエースが売り方に転じたのは、1月17日・87.9円の時点である。

 2月5日・90.1円で自己玉がついに買い越しと転じた時点では、

売り方エース4873枚、岡地2041枚、カネツ1991枚など。

一方買い方は三井F3049枚、豊2835枚、オムニコ1740枚、岡藤1655枚、ひまわり1064枚など。

 更に進んで100円台乗せを果たした3月8日時点では、

売り方岡地4245枚、エース3331枚、ひまわり2015枚など。

一方買い方は豊7447枚、三井F3126枚、フジ2092枚、三菱F1219枚などとなっている。

 最後に週末現在の取組みは、

売り方エース6620枚、岡地2777枚、カネツ1197枚、ひまわり1157枚など。

一方買い方は豊7135枚、三井F3169枚、三菱F2201枚、フジ2145枚、オムニコ1332枚、山前1012枚などとなっている。

 市場参加者は微妙に変化はしてきているが、さて誰が儲かり、誰が損しているのでしょう?

来週の展開はどうなる?

 

 

 

〔アラビカコーヒー〕

 

今週のアラビカコーヒーの動き

 

5月限(当限)

前日比 

3月限(先限)

前日比 

3月18日

\9,270

-280

\11,950

-50

3月19日

\8,670

L600

\11,630

-320

3月20日

\8,790

120

\11,890

260

3月22日

\8,860

70

\12,140

250

 

 このところの商品市況展望において、また日々雑感において、

急騰予告や天井予告〜また撤退予告などめまぐるしくポジションを変化させる指針を行っている。

 なぜこのような展開になってしまうのかというと、

現在のコーヒー相場はベトナム産の減産見込みやブラジルの輸出留保などの強材料もあるものの、

基本的に過剰な在庫がある限りは本格的な天候異変〜生産減少〜在庫の減少が無ければ環境は変わらず、

現在実際に相場が動いている要因はテクニカルと内部要因によるからである。

 NY市場の急騰〜急落〜反発・もみ合いは、

テクニカル要因とともにファンド筋の動向の変化でしかない。

ファンドが売り過ぎれば急騰し、買戻し一巡すれば急反落を繰り返してきたのである。

 また東京市場においても10月16日8,850円、11月29日9,360円、2月13日10,020円を底とする

3段上げ目のテクニカルな上昇トレンドと、内部要因での動きなのだから…

 この相場の行方としては、NY市場の50セント割れの安値を常に叩いてきたファンド筋は、

今後徐々に天候相場期が近づく事もあり、買い越しポジションへと変化して行くのではないかと予想している。

今までは安くなるほど売り姿勢を強め、相場が上昇すると踏んできた。

今後は高くなると買い姿勢を強め、逆に安くなると投げてくるのではないか?

 しかし東京市場は大幅な順ザヤ相場だけに、まだ旧来のパターンの内部要因に変化は無いのだが…

しばしは、もう一段高ありとの見方である。

 

 

 

〔粗糖〕

 

今週の粗糖の動き

 

5月限(当限)

前日比

3月限(先限)

前日比

3月18日

\22,400

-330

\19,730

-80

3月19日

\22,410

10

\19,920

190

3月20日

\22,000

-410

\19,630

-290

3月22日

\21,330

-670

\19,320

-310

 

 NY市場は6.50セント乗せどころか、6.40セントオーバーともならずに6セント割れに反落してしまった。

 同じく東京市場においても、先物2万円乗せトライに失敗しての反落である。

 もしかしたらコーヒーの次ぎは粗糖か?としていた期待感は、もろくも砕け散ってしまった感がある。

自己玉大幅売り越しと商社・当業社筋の売りは、

チャートが変化したらすぐに方向転換するファンドの動きとは、

やはりちょいと違った様である。

 現在の世界的な供給過剰を囁かれる中でのチャートパターンの崩れは、

ヘタすりゃ底抜けで崩壊する可能性もある。

支えは円安と逆ザヤ相場だけであると言う事になったかもしれない。

 当方の相場観は値頃買い厳禁で、相場は期待が入って戻っただけなお悪い!との見方である。

週中の動きで一気に戻れなければ、逆に新規売りも視野に入れたい。

 

 

 


 

 このレポートは、私が個人的な判断で書いたものです。

内容の責任はすべて私に帰するものですが、取引に対する利益を保証するものでは在りません。

(当たり前ですが念のため)

 

 

 

 

        岡地株式会社 営業第一部 コモディティアドバイザー

                       中田幸一郎

        TEL:03−5643−8509 直通

        メールアドレス aag73520@pop02.odn.ne.jp

 

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