商品市況日々雑感
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 商品相場は限月制になっているため、その限月間のサヤ(値開き)というものが存在するわけだが、通常の場合であれば金利+倉敷料がオンされるので、期近→期先に行くに従って高いのが普通だ。それを順ザヤという。
 逆に期近→先物に行くに従って安くなっているサヤもあり、これは逆ザヤという。現在の需給が逼迫している場合になるケースが多いわけだが、逆に先安観からなるケースもある。前者の場合は「逆ザヤに売り無し」と言われるわけだが、後者の場合は逆ザヤのまま下げ続けるケースもある。
 その他には、期近〜期先までほとんど同じ「同ザヤ」や、中物限月が一番高い「天狗ザヤ」、逆に中物限月が安い「おかめザヤ」なんて言うのもある。商品相場には季節性もあり、こういうサヤの変化を見る事は大切だ。株やFXにはない商品の特徴だ。

 そういう中で現在の相場は、期近に不需要期、先限に需要期がある季節特性の顕著な灯油相場は順ザヤだが、その他の物のサヤは原油・貴金属が同ザヤ。一般大豆が逆ザヤ。コーン・ゴムがおかめザヤとなっている。
 商品によって要因は違うのは当然だが、結局のところ先高感による盛り上がりは無いのだと考えるのが妥当か…

 そういえば役所は、この限月間のサヤ取り戦法すら、両建てという好ましからざる行為だとしている。売りも買いも両方持っていたら、手数料が掛かるだけでメリットは無いと判断するようだ。
 全く馬鹿げた話であり、ちゃんと数年間のサヤブロック表でも調べてみてもらいたいものだ。相場を知らんとは、こういう事を言うのだと思う。

(7月3日記)


 相場に関しては、昨年12月以来上昇してきた反騰相場も6月で終了した!との見方を当方は採っているわけだが、それが正解であるかどうかは、しばらく経過しないと判らない。相場の天底は、後になって判るものなのだから…

 さて今朝の日経新聞に載っていたが、東穀取がすべての商品を板寄せに移す。当方は業界人だから、日曜日の週刊レポートにもそうなる事はすでに載せていたけれども…
 ザラバからの移行の理由は、出来高が極端に落ち込んでいる上、ザラバシステム稼動の経費が3億円以上掛って赤字状態のためだ。

 全くもって、ばかばかしい限りだ。最初からこうなると、外務員は皆わかっていた。取引員も皆、反対していたはずであり(一部はそうでなかったかもしれないが)、取引員のコストは無視で、取引所が苦しくなると元に戻すなど、無責任極まりない。
 今さらNON大豆やコーヒーを板寄せに戻しても、果たして投機家が戻ってくるのかどうかも疑問だ。我々外務員は、板が厚ければ安心して顧客をその市場に誘導できるが、無いもんに玉を入れて手仕舞い出来ないのが一番困る。昔のノミやじゃあるまいし、自分の顧客が不利益をこうむりそうな市場に入れるわけには行かない。

 そして今日は参院で商取法の改正案が可決したらしいが、海外市場と比べた出来高の低迷を嘆くものの、結局そうなった原因はすべて取引員のせいとの論調ばかり。秋田で年寄りが騙されて損をしたとか、一体何時時代のどんな話をしてるんだ?
 プロ化で市場が立ち直るなら、本当にそうなるかどうかお手並み拝見だ。銀行でも、野村證券でも、役所と取引所が連れて来れば良い。一番連れて来て欲しいのは、年金だな。何たってプロだから、10兆円も損できるし、損しても税金で補填するから被害者も出ない(笑)

(7月2日記)


 本日より7月相場のスタートであるが、米農務省報告を受けてコーンは急落。一方で大豆は上昇の展開となった。

 コーンは事前予想以上の作付面積の増加予想を受けて、シカゴも東京もストップ安だ。作付面積は史上2番目の水準であり、期末在庫も増加予測。現在は理想的な天候で推移しており、大豊作なら一気に在庫はだぶつくかもしれない。

 一方で大豆の作付面積は事前予想よりも少なく、今日の夜間取引でも20セントほど上昇している。東京もストップ安のコーンを尻目に、1,000円近く上昇している。
 確かに現在の需給は逼迫しているし、その上、事前予想よりも作付面積が少ないと買われているわけだが、実際のところはそれでも史上最高の作付面積なのだ。ましてや6月1日現在の予測の合計であり、その後作付面積は更に増加している可能性は高い。
 今日は急騰している大豆だが、「三日遅れの便りが届く」可能性だって否定できないだろうし、当方はそうなると思っている。

 もちろんそれは当方の考え方で、いやいや大豆は強いよ!と考える人も居るだろう。居なきゃ困るわけで、相場は意見の違いがあって価格が成立するわけだ。皆が安いと思って売ればストップ安だろうし、皆が高いと思って買えばストップ高であり、結局のところ売買なんぞ出来なくなるわけだ。だから買い方にとっては、当方のような売り方が居てくれるからこそ買えるのであって、感謝してもらいたいくらいのもんだ…(笑)

 市場と言うのはそういうもんで、2チャンネルとかで買い方が売り方を馬鹿にしたり、売り方が買い方を馬鹿にしたりしているのを見ると、もうちょっと大人にならんのかと思ってしまう。ちょっと儲かると自分が天才であるかのように思うのだろうが、ゼロサムゲームの場で自分が儲かるということは、損してくれる相手が居ての話である。敗者に敬意を払えない者は、ただの餓鬼だ。

(7月1日記)

 今日の原油・石油製品はCB発動(2,400円高)後も急騰し、3,000円を超える上昇となっている。2番天井狙いの当方だが、まだ流れは厳しそうだと言わざるを得ない。

 と言うのも現在の商品高は、株高と同時進行となっているわけだ。本来なら商品高はコストアップや消費不振から、株式市場にとっては弱材料になりそうなものだが、現在は逆になっている。その図式が変わらない限りは、昨年のような急落は厳しいのかもしれない。むしろ株式市場はどこまで原油高に耐えられるかを試すように、チキンレースが行われていると見た方が無難だろう。

 また穀物市場では、明日は注目の米農務省報告での作付面積、在庫の発表がある。予断は許さぬが、おそらく発表は弱材料ではないかと見ている。しかし本当に怖いのは、弱材料でも下がらぬ事であり、そうなると今日の原油のようなパターンになりかねない。発表の内容も大事だが、市場がそれにどう反応するのかを見守りたい。
 相場は相場に聞け!であろう。

(6月30日記)


 東京原油も44,500円(6/12)→39,360円(6/23)まで5,140円の下落の後、本日分の夜間取引の高値42,820円まで3,460円幅戻した。 ただし本立会いでは、安値で40,820円まで下落するなど、あっという間に高値から2,000円幅下げた。戻りは、単なる2番天井を形成するものだったと考えている。

 さて現状の米国の原油需要は、95年以来の低水準。 株価は上昇していても、09年の世界経済成長率は過去最悪のマイナス2.9%。 OPECの減産遵守率は80%→75%に低下であり、ファンダメンタルズで考えた場合には、中国などの新興国需要は増大するはずだ!という根も葉もない強材料しか無い。もちろん事実かもしれないが、確かめるすべもない。

 そりゃ当方だって、景気が良くなって皆が投機する意欲が出てくれた方がうれしいが、景気が良かったついこの間までだって、サラリーマンの給与所得は低下の一途。
 我が商品取引業界の出来高低迷も、相場のせいではなく行政指導の賜物なのだから、果たして景気が良くなって何になる?という気分だ。儲かっても大企業だけ、それも利益が内部留保されたら、一体何になるというのだろう。
 
 結局今の相場は、原油が原油ではないのだ。単なる投機金融商品であり、高く居てくれた方が、エコの名の消費が進むだろうとの考えでしかないのかもしれない。そして何よりも、過剰流動性というマネーのばら撒きが、川下の製品はデフレであるにもかかわらず、一次産品のインフレ懸念というムードに繋がっているわけだろう。
 バーチャル・ゲームも、皆が真実だと思えば本当になるという事だ。

(6月29日記)


 下がるとなったら、皆一斉に下がる。そして今日のように、上がるとなったらやっぱり一斉だ。みんな仲良く、手を繋いでである。

 さて世の中って言うのは、博打の損は博打で取り返さないとしょうがない。博打で出来た借金を、汗水たらしてこつこつ返す…なんてかったるい事をしてたってしょうがない。だからITが弾ければ住宅バブルをつくり、株だって商品だって上げたり下げたりで、投機を活発にする。
 種銭なら中央銀行がバンバン供給してくれるわけで、本来なら事業に注ぎ込むのが本道だろうが、そんなの大して儲からないし、何よりもその事業自体がないアメリカは、結局また金融に戻って来るわけだ。

 そして産業界と金融界の思惑が一致したのが、エコである。サブプライムは人の借金のごった煮だが、エコは簡単に言えば空気に値段を付けること也。二酸化炭素の排出権取引なんて、まさにそんな話だろ。

 人は生きている限り、いや死んで腐る場合でもだが、二酸化炭素を出して生きている。そのうち、息をするなら税金払え!と言われる時代になるかもしれない。

(6月25日記)

 選挙が近いから、あっちもこっちもリーク合戦になって来たようで… 今朝の毎日新聞には一面で、与謝野&ミッチーへの迂回献金疑惑。それが当業界のオリエント貿易だったと言うから笑えない。もっともオリエント貿易なんて、もうとっくに無いわけだけど。
 現エイチ・エス・フューチャーズがそれなわけだが、オーナーが変わって資本関係も無いはずだし、今はほぼネット取引員になっているはずだが、この会社何度も何度も過去をほじくり返されるね。

 まあしかし、献金するならだけなら悪い事ではないし、どんな業界だろうが普通にやっている事だろう。しかもこの業界は許可業種であり、お上に逆らったら何にも出来ないのだから…。だたし迂回はダメなわけで、双方とも言い逃れは難しそう。

 さて民主党政権が現実のものとなったら、果たして商品取引業界はどうなるんでしょうね?もっとも業界と言うほど、もう会社の数も従業員数も居なくなっているわけだけど。
 ただし会社があろうが無かろうが、相場と言うものが無くなるわけじゃない。今日もちゃんと、相場は動いている… すべての会社が無くなったら、投機もリスクヘッジも出来なくなるというだけの事。農家が無くなったら米・野菜が食べられない、漁師が居なくなったら魚が食えないという事と同じ。まあ、そういうのは無くならんか…(笑)

(6月24日記)


 今日も商品相場は急落。円高+株安も同時に起きている。何だかんだ言って、昨年の12月から半年以上上げたのだから、1週間や10日で底を打つわけには行くまい。中には単なる押し目と見る向きだって居るだろうが、昨年も下げ始めはそういう意見が多かった。
 もちろん戻ってくれた方が追撃しやすいので、初戻りは当方も期待しているが…

 朝はパンとコーヒーの朝食で、何となくテレビを見ながら身支度を整えて会社に向かうわけだが、民放は度のチャンネルを見ても朝から芸能ニュースだらけだ。誰々が誰々とくっついたとか、別れたとか、朝からいい加減にしてくれ!という感じだ。そして芸能以外のニュースだと、ほとんどが事故と殺人の話ばかり。本当に知りたい経済や政治、国際関係のニュースはほぼ皆無。
 今朝は川島なおみの結婚の話題が出ていたが、48にもなって豪華披露宴など恥ずかしくないのかね?同い年なもんで、笑っちゃったね。何だ、文句言いながら確り見てるじゃない!と言われそうだが、そりゃテレビを付けてるのだから、見るわな。
 
 ただし当方は、この15年間くらい、ただの1本もテレビドラマというものは見た事がありません。多分、飲んでる席で隣に女優が居ても、きれいな人だなと思うだけで、きっと誰だが判らんと思う…(笑) ドラマなんか見てるより、相場張ってた方がよっぽどドラマだと思っているから。

(6月23日記)

 やっと昨年12月以来の反騰相場が終わったな…というのが実感だ。そりゃ毎日安いわけにはいかないだろうから、戻りはあるだろう。今後はそれを、丹念に売って行くだけ。そんなもんでどうだ?

 6月13日に行った弊社・セントラル商事の講演会の模様が、今後はネットで動画配信されるらしい。坂本会長とともに、当方も出ているわけだけど、どっちも緊張した顔をして映っている…(笑)
 しかし自分の姿はさておき、声を聞くのっていうのは恥ずかしいもんだね。会社の宣伝のためには、皆に見て貰らわなくちゃしょうがないんだろうけれども、正直言えば当方は見ないでね!って気分だ。

(6月22日記)


 国内商品市場の問題点として、海外市場との取引参加者の構成に違いがある事は良く語られる論だ。出来高が低迷している事は事実なので、またそういう論が出て来ている。

 曰く、海外市場での取引参加者は、取扱商品を業務で扱う業者が約4割を占め、機関投資家の参加も活発な「プロ」の市場であるが、国内は「アマ」の個人投資家が中心であり、「市場に流動性が乏しく、機動的に売買できない」との論である。本当にそうなのか?

 04年の商品取引所法改正までは、国内商品取引所も毎年、出来高を更新する活況を呈していた。ゆえに石油元売もヘッジに参加したり、他の銘柄でも当業者が参加したり、また外資系ファンドなども多数参加して売買は盛り上がった。個人投資家の投機玉が、市場の流動性を高めたわけである。
 ところが法規制で個人投資家離れが市場で進むと、一気に当業者の売買も低下し、ファンドの売買も低下していった。相手がいないから、必然的にそうなってしまったわけだ。「プロ」中心の市場にしようとして「アマ」を排除したら、そのプロまで居なくなりましたとさ!と言うのが現状である。

 では「プロ」が市場を立て直して、また盛り上げてくれるのか?そうであるなら何の問題も無い事になるわけだが、そういう可能性は薄いと考える。彼らは単に「流動性が高くなれば入って来て、低くなれば出て行く」だけの存在だと思うからだ。24時間取引になろうが、どうせそうなら流動性の高いシカゴかNYで直接やる可能性は高い。

 更には法規制だけで「アマ」=個人投機家が離れたとも当方は思っていない。根本原因は「マーケット・メイク」に問題があるのだと思っている。
 例えば、なぜ全く問題が発生しないはずのネット取引会社が撤退して行くのか?SBIフューチャーズの撤退は決定済みだが、「行政に業界を育てる気が全く感じられない」として出て行くわけだ。

 例えば、せっかく入って来た個人投機家を、価格操作まがいの売買でディーラーやファンドが喰ってしまう。

 例えば、今日の引け値ベースで一般大豆、NON大豆の期近の価格差は、本来の現物市場では高いはずのNON大豆の方が割安である。流動性が低いからと言えばそれまでだが、こういう価格差こそ商社や当業者がマーケットメイクして是正しないで、一体どうするというのだ。

 せっかくの「世界最強・最速」の東工取システムも、マーケットメイクを放棄して「箱さえ作れば人が来る」との考え方をしているようなら、それは大きな間違いだろう。箱だけ作ってもダメなのは、ネット取引でも出来高が盛り上がらないのが何よりの証拠。
 守るべきは「アマ」であり、その守り方が「勧誘や損失」を問題にしている限りは、根本的に間違っている。公平なシステムだと皆が納得するものならば、万が一損が出たってアマだってがたがた言わないはずだ。
 マーケットメイクと、当業者・商社に有利なシステムを是正するのが最善の策だと思うが、如何に?

(6月19日記)


 本日、衆議院経済産業委員会において、商品取引所法改正案が可決した。

1、不招請勧誘の禁止に対し、当面、一般個人を相手とするすべての店頭取引と、初期の投資以上の損失が発生する恐れのある取引所取引を政令指定の対象とすること。法施行後1年をめどに規制効果や被害実態に照らした上で、政令指定の対象を見直し、必要に応じて一般個人を相手とする取引すべてに対象範囲を拡大する事。監督官庁は立ち入り検査や処分など、迅速で厳正な法執行を行うこと。

 まずはこれについて… 不招請勧誘の禁止と言われても、ほとんどの人は何の事やら?であろうが、要は「招からざる勧誘はお断り」と言う意味だ。セールスは行ってはいけないわけで、これが施行されるとタバコやみたいに待っているしか能が無くなるわけだ。
 またこの不招請勧誘の禁止は、入り口の問題だけではない。仮に顧客に対しても「今日はプラチナが下がっていますけど、単なる押し目だと思います。買いませんか?」と言ったらアウトである。大体が、相場観すら言っちゃいけなくなる。

 今回は店頭取引で禁止だが、この店頭取引とは、つまりはCFDであるとか、FXであるとか、ロコ・ロンドン取引だったりするわけだ。正式な国内商品取引所はセーフである。
 今はこんにゃく畑をのどに詰まらせても、業者が悪いという時代である。勧誘を受けて損失が出た…というトラブルがあれば、そりゃ規制・規制のオンパレードになるのは当然の成り行きだ。

 今回、商品取引所がセーフになったのは、ロスカット制度を導入しているからだ。「初期の投資以上の損失が発生する恐れのある取引所取引」から外れたわけだが、1年後にどうなるやらである。

 しかし未だに、監督官庁に厳正に対応しろと言われても、正直言って業界人から見れば、かつての悪徳業者なんぞ大体が全部潰れちゃったじゃないか!箸の上げ下ろしまでチェックされて、更には顧客も出来高も減って、トラブルなんてほとんど無いではないか?何年前の話で、商品取引をダメだ、ダメだと言っているのかしらん?と正直言えば思う次第。

 今や商品取引所自体が大赤字で、このまま行けばかんぽの宿だ。余裕資金で、資金配分を考えてやれば取引はそんなに危険なものでもないし、損があれば得もあるのがこの取引だ。ましてやこの一次産品が急騰している時代だ。やるべきは投機を増やす事であり、それを失くしてヘッジも当業者もファンドも参加できるわけがない。取引所の存続に関わる問題だが、国会での質問は全部きれい事と、投資家保護のナンセンス!相場をやったことの無い人の典型だな。

(6月17日記)


 昨年12月から上昇を続けてきた商品相場だが、どうやら12日の高値でピークアウトしたか。昨日、今日の急落で投機資金は逃げ出し始めたと思われる。
 もちろん相場の天井には、揺り戻しの2番天井というのが良くある。今回の相場も「ドル高・円高」で下げた相場ゆえ、一転してドル安になれば戻りはあるだろう。そしてその戻りは、押し目完了と見る人が増加するため、今以上に市場ムードは強気に傾くかもしれない。
 このまま下げるケースだって無いわけではないが、タイムスケジュールとしては昨年と同じような格好になるのだろうと思う。つまり少なくとも年末には、今の半分の価格になっているだろうと考えるわけだ。

 まさに断定的な判断の提供だが(笑)、相場観何ぞは個人個人のものだ。他人に強制するわけでもないし、損得を自己責任でやれれば、売ったって買ったって良いわけである。損切りポイントをきちんと決めておけば、相場には波があるのだから、売り買いどっちだって取れるだろう。

(6月16日記)


 この土曜日に、銀座にて弊社・セントラル商事の講演会が行われた。講師として大相場師・坂本会長が出演するという効果もあってか、100人ほど来客されて盛況な講演会だった。
 当方も急きょ坂本会長へのインタビュアーとして参加することになったのだが、おそらく来場された皆さん方の聞きたい事の一つ…まずは「昨年の戦績はどうなったのか?」をズバリ聞いたが、ハッキリと答えていただきました。
 昨年の実績については「コーン売り・ゴム売り・プラチナ売りで、20億円の儲けだった」との事。税務処理も全部済んだのでしょうね… まさか金額ベースでズバッと答えていただけるとは思わなかった(笑)
 
 リーマン・ショックで世界の富が消えたと言われている中で、やっぱりちゃんと儲けている人は居るわけだ。
 「今の相場についてどう考えているのか?」「今後の作戦は?」「坂本会長の相場手法は?」なども聞いたわけだが、相場観と言うのは「なま物」だから、このコーナーでは黙っている事にしたい。

 当方なんぞの相場観より、やはり実績のある人間のポジションに興味があるのは、皆同じだろう。少なくとも、大きく張った時には、それをお伝えする事は可能だ。もちろん当方の本業は外務員なので、お客さんになっていただいたらね!

(6月15日記)


 米農務省報告では、コーンも大豆も在庫率はまた下方修正。もっとも事前予想の範囲内だった事もあり、コーンは上がらなかったし、大豆も大した動きではなかった。この辺でそろそろ一度調整を入れてもおかしくないと思うのだが、石油相場の動きを見ると怖ろしくて手が止まる。
 NY原油夜間取引では72ドル台まで上昇しているし、東京市場も原油・ガソリン・灯油ともにまた年初来高値の更新だ。貴金属相場も確りしている。

 この原油相場が天井を打たないと、商品全体が下げに転じるのは難しいか。天井を打つためには、原油高騰が実体経済に悪影響を与えるとの見方が広がる必要があると思うが、今のところ株価の堅調さを見れば、まだなんだろうな。

 今朝の日経新聞・商品欄には、東工取改革多難な船出A…商取会社、細る体力と題する記事が載っていたが、高騰を続ける相場に反して細る出来高に対し、やっと05年以来の「勧誘規制強化」が根本原因との論調も出て来た。投機の世界なのだから規制も必要なのはわかるが、行き過ぎは良くない。

A あたりまえのことを
B バカになって
C ちゃんとやる
 こういう題名の本が今売れているらしいが、今の商品業界に当てはめればこんな具合か?

A あたりまえのことを
B バカなことをぜずに
C ちゃんとやれば
D 出来高も減らずに
E えーおもいを出来たはずが
F ファンドという
G 外資にだまされる。

H 法改正で
I 一般客は居なくなり
J 常識のない
K 官僚の
L 立派に聞こえるが
M まちがった政策の
N 日本市場。

O 大きな目で見れば
P プラスになると
Q クエスチョンすら
R 理解しようとせず
S システム変更で
T トレードがなくなる。

合掌。

(6月11日記)


 NY原油が70ドル台に乗せ、東京原油・ガソリン・灯油ともに年初来高値の更新。また穀物相場もシカゴ大豆が年初来高値の更新で、東京一般大豆も高値更新だ。
 その他の銘柄にしたって、金もプラチナもコーンも、大体のものは全部この6月に高値更新を果たしており、ともかく買えば儲かるというムードになって来た相場は、去年と似て来たね。

 そう思って、去年の今頃にはどんなコメントを書いていたのか、過去ファイルを検索してみた。

 6日のNY原油が一気に10ドル以上の大暴騰で、139ドル台も一時記録。あっという間に高値更新となったわけだが、その他にも穀物相場も急伸でコーンが最高値の更新。今朝の日経ヴェリタスでも食料高の特集が組まれており、それによると70年代の高騰時と比べて大豆は実質と名目との両方で最高値となるためには35ドル台まで上がらないとダメだ…などと空恐ろしい事が出ている。今よりも20ドルも上がるなんて、誰も信じられなくても普通だが…
 しかしつい数年前までは100ドルはおろか、50ドルでも異常な高値と思われていた原油相場もすでに140ドル目前であり、かつての第2次オイルショックでも40ドル台にすら乗せなかったところから見ると、今の高値は到底説明が付かないだろう。原油がせいぜい40ドル以下だった頃に、先々は100ドルになるなどと言っても誰も信じなかったように、大豆価格が35ドルもホラ話と単純に笑い飛ばす事は出来ない今日この頃だ。
 ともかく今の商品相場の高騰は、何が理由であるのかは正直なところ20年以上もこの市場に居る我々でも良く判らない。ファンドのせいだとか、天候のせいだとか、途上国の発展のせいだとか色々言われているものの、ハッキリ言えば人口が増え過ぎた事が根本の原因なのかもしれない。難しい話は専門家に任せておいて、とりあえず相場としては押した場面を買っておけば儲かる図式で今まで来ているわけで、金儲けをしたいならそういう行動を取るしかなかろう。

 上記は昨年の6月9日に書いたものだ。この後、原油は147ドルまで上がって、33ドルまで大暴落したわけだ。シカゴ大豆は16ドル台まで上がって、7ドル台まで下落したわけだ。
 今は原油70ドル、大豆は12ドルだ。さて、結末はどうなるでしょう?

(6月10日記)



 今日は高いものあり(原油・石油製品など)、安いものあり(貴金属・穀物など)という動きである。毎回同じに動いているのでは、幾つもの商品を上場している意味が無い。ファンダメンタルズに則して動いてくれとまでは言わないが、ある程度はそうじゃないと面白みも無くなる。

 もっとも今の相場は商品に限らず、一番の注目がドルの行方なのだから、ある程度同一に動くのも致し方の無いところ。米国は景気対策のためにドルを刷りまくっている事は誰でも知っていることだが、それによってドル大暴落〜ジンバブエのようになるなんていう人も居るわけだ。
 インフレ率が兆や京を越えた数字のジンバブエと比べるなんて、横綱と序の口くらいの違いがあると思うが。

 一方でそんなハイパーインフレなど起きるはずも無い。景気もすぐに立ち直らない。デフレになると見る人も居るわけで、さあてどっちが正解なのか?

 不景気がずっと続いてデフレなのも困るが、ジンバブエ並みのインフレじゃ相場の儲けなんぞクソの役にも立たんな。どっちも困るし、極端な事はどっちも無いというのが正解じゃあるまいか…。

(6月9日記)


 ちょっと前の話だが、麻生総理の発言で「株屋は信用されない。株をやっているというと田舎では怪しい。眉につばつけて見られるところがある」なんて言うのがあった。確かに田舎で、しかも麻生総理くらいの年齢なら、そういう風に思う人もいないでもなかろう。
 その論法で行けば、FX取引をやっているのはニートで、商品相場なんかやってると言えば、怪しいどころか変態だな。詐欺師と博徒の戦いだと思っているかもしれない…(笑)

 もっとも田舎でそうでも、今の都会ではそんな事も無かろう。商品相場は江戸時代・吉宗の時代の米相場に始まる伝統的なものだし、世界的にもユダヤを中心に隆盛を極めている取引だ。あっ、もっと怪しいか…(笑)

 しかし投機の世界は、なんだかんだ言っても面白い。カネも知識も無い人がやるのは危険だが、そうでない限りはやって何の問題もない。問題が無いどころでなく、取引所は公設のヘッジ市場でもあり、そのために投機は潤滑油として必要不可欠なものでもある。誇りも持って出来る行為だ。

 さてそんな商品相場のセミナーを、花の銀座で今週の土曜に開催する。講師は「丸紅経済研究所所長の柴田氏」と「弊社セントラル商事の坂本会長」だ。詳しくは、セントラル商事のHPをご覧ください。博徒の大親分の話を聞くもの、また面白き事かな…(笑)

(6月8日記)


 ドルが対ユーロで反発した事を受け、一気にファンドが商品買いの利食い売りに動いたようだ。そのために今日は、貴金属・石油・穀物とすべてが下落している。NY株式市場もだ。

 もっともこのコメントを書いている現時点では、国内金相場はまだ3,000円を維持しており、株もほとんど下げていない。下がってはいるものの、石油や穀物もさほどでもない。

 いずれは天井打ち〜昨年のような下落を演じると思っている当方であるが、それが今日から始まったとまでは思わない。1日だけの下落ではしゃぐほどの能天気な相場観は持っていない。

(6月4日記)

 今日もまた貴金属・石油・穀物相場とみんな高い。まるで昨年の再現ドラマを見ているようだ。どうしてこんなに上がるのかと言えば、まさにファンドが買っているからとしか言いようが無い。

 景気は底入れしたと言う見方が現在は主流になってきたが、実際に売れているのは「ユニクロ」を中心とした低価格商品ばかり。そしてそれらの衣料品は、今や中国でも人件費が高いとカンボジア製も出ている。
 イオンでもヨーカドーでも低価格商品を取り揃えているわけで、先日田舎のジャスコでりんごジュースを買おうとしたら、青森なのに置いているジュースの中身はなぜか中国産ばかりという笑えない状況。

 もうすぐボーナスシーズンだが、去年よりも上がる人って居るの?もっとガソリン価格が上がっても、ドライブに出掛ける人って居るの?

 確かにGMは国有化されてとりあえずの山場は越えたんでしょ。ただし注ぎ込んだ税金が無事に戻ってくるためには、何よりもGMの車が売れない事にはどうにもならぬ。
 またこの破綻で儲かったのはCDSを買っていた人であり、結局は米国の産業って言うのは金融しかないんじゃないのかな。

 やり過ぎると、そのうちに一揆が起きるぞ!

(6月3日記)


 予定通りにGMは処理されたわけだが、NYダウも商品市場も急騰だ。本当に良く上がる…

 確かに今後米政府が資本注入する資金は莫大で、ドルをバンバン刷っているんだからインフレ懸念が出るのも判る。そのお金が流れ込んでいる先が株式市場、商品市場という事なのだろう。
 株は上がってもらわないと政府も困るんだろうが、果たしてこれ以上原油や穀物が上がってもマイナス要因にはならないのだろうか?過剰流動性だ、金余りだ…と言ってみたところで、庶民は日本だってボーナスカット、米国だってリストラで失業率増加なのだから、インフレに耐ええる人は少ないと思うけどねえ。

 相場がまだ強そうなのは事実だが、やり過ぎればやっぱり去年の二の舞の急落がやって来るような気がしてならない。何かそんな事ばかり言っているような気はするので、自分が狼少年になったような気分だが、それを誰も信じなくなってから狼は出るのかも…

(6月2日記)


 今晩ゼネラル・モータースがガバメント・モータースになるわけだが、頭文字は同じGMだから何も変わらない? というわけでもなかろうが、今日の日経平均株価は年初来高値の更新。商品も全面高だ。

 為替は円高だが、それは円高と言うよりむしろドル安。だから商品相場はドルベースでの上昇を映して高い図式。あっちもこっちも年初来高値の更新で、まるで去年の今頃のような雰囲気だ。
 唯一去年と違うのは、去年の今頃はまだリーマンも破綻しておらず、こんなに景気も悪くなかったわけだが… 「景気が悪いのは、株とか商品とか買っていないからでしょ!」と言われるかもしれないけれども…

 そう!GMの破綻できついのはCDSの売り方。商品も一緒で、きついのは売り方だなあ。

(6月1日記)

 



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